ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は今年地球一周クルーズに参加してスタッフになった野々村修平です。

野々村 修平  Nonomura Shuhei(通称:オイスター)

大阪府出身、在住。

オイスターはピーセンおおさかでボランティアスタッフとして活動した後、今年春に出港した第94回地球一周クルーズに乗船しました。現在はスタッフとして、以前の自分と同じように地球一周を目指すボランティアスタッフをサポートしています。

地球一周で世界中の国々を訪れたオイスターの次の目標は、日本の全都道府県に行くこと。クルーズで世界を知ったけど日本を知らないことに気づいて、最近20の都府県に行きました。全都道府県制覇までオイスターの旅は続きます。

ピーセンおおさかではポスターの担当をしています。ランチで訪れた店の壁、居酒屋のトイレなど、様々な場所に貼られているポスターはボランティアスタッフがお店の許可を得て貼っています。ポスター担当として、「どうすればより多くの人の目にとまるか?」「どのような場所に貼れば効果的か?」と考えながら、日々大阪の街を歩いている研究熱心なオイスターです。

陸上に打ち込むスポーツ系男子が地球一周した理由

中学の時、陸上競技(110mハードル)で全国大会に出場したことを機に、その魅力にとらわれて、15年近く競技を続けていました。「一つのことに夢中になれる人って凄い」ってよく言われるけど、僕はそれだけ必死に取り組んできました。

テレビの中の世界は本当にあったんだ

大学時代には陸上でドイツを訪れました。僕にとっては初めての海外で、国によって人も生活も街並みも違うことに驚きました。そんなの当たり前って思うかもしれませんが、僕にとって他の国はテレビの中に存在するもので、実際にそんな世界があるという実感をはじめて経験した瞬間でした。

自信をもって子どもに接することができるように

大学では保健体育の教員免許をとり、中学校で教師をしていたこともありました。しかし、学生時代に数週間の教育実習のみと4年間の座学で得た経験で教壇に立つことに違和感を覚えました。と言うよりも子どもに失礼だと思いました。「そんなの現場に立って慣れていかないと!」と言われましたが、その言葉は僕の悩みとは大きくずれていました。

学生時代や教師としての経験から、知らない世界である海外の国に行くこと、面白いと思える経験を積むことにいつしか執着し、そんな時にピースボートと出会いました。

ピースボートの船では遊びも学びも全力投球

地球一周クルーズに乗った時は、船内では企画をつくることに全力を尽くしました。ピースボートの船内では毎日いろんな企画をやっていて自由に参加することができます。そして、参加者が企画をつくることもできます。

乗船している1,000人をつなげる番組

僕は船に乗っている参加者の方々を紹介する番組をつくりました。同じ船に乗り合わせた人たちのことを知ってもらいたくて、いろんな参加者に特技や一発芸の発表、クイズに参加してもらいました。僕の役割は企画立ち上げから人集め、道具の準備、番組内のMC、そして映像編集まで!そんな番組を30本ちかく作って船内で放送しました。一から自分のやりたいことを形にしていく作業はとても面白かったです。

寄港地でも船でも日々学び

あとは遊ぶだけで終わりたくなかったので、世界中の教育を知るために様々なツアーに参加しました。デンマークでは経営やプログラミングなどの無償教育をおこなう現場を訪れ、スウェーデンでは子どもを対象にした森の中でおこなう環境授業を見学しました。そして船に乗っている間も毎日海を眺めながら勉強することを習慣にしていました。

船旅が今の僕をつくってくれた

帰国後は、旅がそのまま自分の人生を進めてくれているように感じています。誰かが求めてくれるから自分の居場所があり、だからこそその人や社会のために全力を尽くしたいと思えます。ピースボート災害ボランティアセンターが行う災害支援活動に参加したり、ピーセンおおさかで働かせてもらっていることも含めると、人の繋がりに感謝しかありません。

日本にいても、すべての見方が変わりました。目の前にある出来事の背景を考えて、自分の中で議論ができるようになりました。環境や社会、政治など大切だと分かっているけど、そこで止まってしまう人にはなりたくありません。船旅ではより深く考え行動するための方法を学びました。つねに学び続けられる人でありたいと思います。

ピーセンおおさかは人生を変えるきっかけが散らばっている場所

僕はピーセンおおさかを訪れ、背中を押してくれるスタッフがいてポスター貼りというボランティア活動があったからこそ乗船することができました。地球一周した!という結果はものすごく大切だけど、乗船までの道のりを楽しいと思わせてくれたのはピーセンおおさかで働くスタッフでした。そしていつしかここがあこがれの職場となりました。

僕はピーセンおおさかで世界への第一歩を踏み出し、地球を一周して帰ってきました。そしてまだここに僕の居場所が残っていることを嬉しく思います。次は僕が一周を目指してやって来る人たちの背中を押したいです。そして、親のようにみんなを見送りいつでも帰ってくる場所を用意しておきたいと思います。

 

 

「地球一周にはどんな人生にも役立つ経験がある。

その経験全てを言葉で伝えることはできない。

だからみんなに実体験として感じてほしい」

 

 

文:Nonomura SHUHEI 編集:Morita SACHIKO