「地球を舞台に熱いハートでやりたいことへ全力投球」小道誠也

ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は田舎の元アイドル(!)、小道誠也です。

小道誠也 Komichi Seiya (通称:もこみち)

アイドル時代のもこみち

滋賀県出身

ピーセン大阪ではポスター貼りを担当しています。

もこみちのモットーは…
「限界突破」 限界は想像するより高いところにある。限界だと思ったらもうあと一歩! それを超えたら自信に変わるから。

「笑いは人を救う」 笑いは最大の万能薬! 余裕があるからこそ笑うことができるし、笑うことで難を乗り越えることができる。

趣味はスノーボード、ボウリング、一人旅、そしてヒッチハイク。ヒマがあれば旅に出て、ヒッチハイクで全国津々浦々巡っています。表情の豊かさと身体が薄っぺらいところが特徴のもこみち。食べても太らないことが特技(?)だそうです。

そんなもこみちは、なんと元アイドル!18〜20歳まで「COLOUR」というダンスボーカルユニットのメンバーとしてライブ活動してました。女の子からキャーキャー言われていたそうです。最近はめっきりだそうです。

実質0円で世界一周!

ボランティアスタッフ活動をして船賃全額分の割引を達成!前列左から3人目がもこみち。

世界一周は僕の夢であり目標でした。アイドルを卒業してパン屋さんで働いていた僕はある日、「旅祭り」という旅好きが集まるイベン トがあることを知りました。そのイベントに参加して「実質0円で世界一周できる!」という看板を発見。それがピースボートと僕との初めての出会いでした。

タダで世界一周!!!

ドライアイスを頭からかけられたほどの衝撃を受けて、とりあえず資料請求。かるーくパンフレットを見ていくと自分の気持ちは行きたいという想いしかなく「もういくしかねえ!」と決断しました。そしてボランティアスタッフをして割引を全額分貯めて、本当に実質0円で乗船しました!

船上や世界中で出会う人々との交流が僕に教えてくれたこと

人生で一番の船上バースデーパーティー

50人以上が僕のために祝ってくれた。

地球一周中で一番心に残っているのは、船上で23歳の誕生日を迎えた瞬間です。僕の誕生日は日本を出航してから1ヶ月半後でした。船の中ではじめて出会った人たちがこの1ヶ月半の間に親しくなり、大切な仲間となり、そして僕のためにサプライズパーティーを開いてくれました。こんなにたくさんの人に祝ってもらったのははじめてでした。

誕生日を覚えていてくれたこと、みんなが集まってくれたこと、このパーティーのために僕の動画をつくってくれたこと、バースデーメッセージの寄せ書きをプレゼントしてくれたこと……。みんなが僕のためにしてくれたことに感動しました。

100人と笑顔の写真を撮りたい!

やっぱり笑顔は世界共通のコミュニケーション方法!

クルーズでもう一つ心に残っているのがバハマという中米の国での思い出です。バハマの首都ナッソーに寄港しました。そこでスパイダーマンのコスプレをして100人の人と笑顔の写真を撮ることを決めました。名付けて「ENJOY FREE PHOTO」です。結果、138人の方と写真を撮って交流することができました。

自己満足かもしれない。でもやりたいことを全力で本気でやらんと後悔する!そんな想いで行動しました。そんな風に行動することが大切な経験となって、心の豊かさに繋がるんだと実感しました。

僕自身を理解することができた

地球一周の船旅には様々な人が参加します。幅広い年齢層の人やいろんな職業の人など、多種多様な人とのふれあいがあります。そしてそんな人々が1つの船の上で約100日間を共に過ごすので、日常生活に比べてもとても深い関わりを持つことも多くなります。

たくさんの人と繋がることによってその人の良いところ、悪いところが見えてきました。それと同時に自分の良いところ、悪いところも見つけることができました。自分自身をこれまで以上に理解できた旅でした。船旅は自分自信を見つめ直す鏡だと感じました。

ピーセンおおさかはふるさとのような場所

ボランティアスタッフのみんながポスターをいっぱい貼って地球一周に参加できるようにポスター担当として日々精進。

ボランティアスタッフの時からピーセンおおさかにはお世話になっていて新しい自分が生まれた場所でふるさとのような場所です。ピーセンに通う前は友達できるのかなと不安でしたがいつのまにか自分のありのままでいられる場所になっていました。初心を忘れず自分が感じたこの居場所をたくさんの人に提供できたらと思っています。

僕が不安をいだきながらこのピーセンに訪れた時、暖かく迎え入れてくれたスタッフがいました。その経験を生かして僕は、これから地球一周をめざす人にとって信頼の置ける存在になりたいと思います。

学校や仕事、お金のこと、将来のこと……。地球一周するにはいろんなハードルがあるけど、悩んでる人がポジティブに考えられるように、優しく心強く背中を押せるスタッフでいたいです。

地球一周の船旅は人生の選択肢や可能性を広げてくれる

パナマで先住民族の方々と交流。

地球一周を終え日本に帰ってきて「自分にとって幸せとはなにか?」と改めて考えました。夢や目標にしていたことを達成して学ぶことも多くあった地球一周。たくさんの収穫があり考え方や人との関わり方など大きく変わったことも多くありました。そんな中で、以前から思っていた「他者貢献」がやっぱり僕にとっての幸せだと再認識することができました。

僕は自分が幸せでないと周りの人を幸せにできないと思っています。だからまずは自分を大切にする。そして身の回りの人を幸せにしていきたい。

選択肢が多いほど人生は豊かになります。いろんなことを知ったり、気づいたりすることで、選択肢の幅が広がれば可能性が広がります。そしてそこから人生が豊かになるんだと思います。

僕にとっては人生をより豊かにしてくれた選択肢が地球一周でした。だから地球一周の魅力を多くの人に伝えていきたいです。あなたの人生の選択肢や可能性もきっと広がるから、地球一周してみてください。

 

地球一周を目的じゃなく目標にしよう!

 

文:小道誠也  編集:森田幸子