「いつか世界一周してみたい」――そんな夢を抱きながらも、ライフステージが変化していく中で、「もう現実的には無理かもしれない」と諦めかけている方はいませんか?
そんな方にぜひ読んでいただきたいのが、コロナ禍や幾度もの環境の変化を経験しながら、7年越しに地球一周の夢を実現するボランティアスタッフ・梅本崇司さんのストーリーです。
今回は、「最高の笑顔で最高の一周」という信念を胸に走り続けた彼自身の言葉で、等身大の想いとこれまでの軌跡を綴ってもらいました。
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こんにちは!
2026年8月に出航する ピースボート地球一周の船旅 Voyage124 で地球一周を予定しているボランティアスタッフの梅本崇司です。
現在の割引額は127万円。気づけば ピースボートセンターおおさか に通い始めて7年が経ちました。
7年前も今も、僕が掲げている言葉があります。
「最高の笑顔で最高の一周」
実はこの言葉自体は変わっていません。でも、この7年間で言葉の意味や重みは大きく変わりました。

<オプショナルツアー紹介イベントで>
今回は、なぜ僕が7年間活動を続けてきたのか、なぜ地球一周を目指したのか、そして ピースボートセンターおおさか が僕にとってどんな場所なのかを書いてみようと思います。
ピースボートが原点? 人の魅力と想いを切り取るフォトグラファー
改めまして、梅本崇司(通称:そーし)です。現在はフォトグラファーとして活動しています。
以前は携帯電話の販売の仕事をしていましたが、今は写真を通して人の魅力や想いを伝える仕事をしています。
僕は人と話すことが好きです。そして、人の人生や価値観に触れることも好きです。
今振り返ると、その原点のひとつがピースボートだったのかもしれません。
コロナ禍、結婚、就職。諦めかけた僕を引き止めた「温かい繋がり」

<ピースボートメンバーでユニバに行った時。青のカチューシャがそーし>
正直に言うと、地球一周を一度本気で諦めかけたことがあります。それはコロナ禍でした。
2020年に出航する 第105回ピースボート地球一周の船旅 に乗船予定でしたが、コロナで船が出なくなり、気づけば何年も乗船できない状況が続きました。その間に結婚して子供が産まれ、就職もしました。
世界一周に行きたい気持ちはある。
でも現実的に考えると難しい。
そんな葛藤を抱えながら過ごしていました。
さらに気づけば、一緒に活動していた仲間たちは次々とセンターを卒業していきました。
久しぶりにセンターへ行くと知らない顔が増えていて、「あの頃とは違うんだな」と感じることもあり、もう行くのをやめようと考えていました。
そんな時に、昔からお世話になっているスタッフさんが声をかけてくれました。
「そーしは絶対に乗らなあかん」
何気ない一言だったかもしれません。でも、その言葉が僕の中で止まりかけていた時間をもう一度動かしてくれました。
振り返ると、僕は人に支えられてここまで来ました。
僕を応援してくれる人
ポスター貼りを一緒に行ってくれる人
話を聞いてくれる人
奥さんや子供、家族
過去に船に乗った人がわざわざ会いに来てくれることもありました。
ピースボートセンターおおさか には「誰かのためなら動ける人」がたくさんいます。時には自己犠牲に見えるくらい、人のために行動する人もいます。
でも、その分だけ人の温かさを感じられる場所です。だから僕は続けられたんだと思います。
「テレビに出たい!」から始まった夢。人生を変える魔法ではなく、次へ進むための糧へ

<105回クルーズを目指していた頃から一緒で、今回Voyage124に一緒に乗るメンバーと>
長年かけても諦めなかった地球一周ですが、実は最初から立派な理由があったわけではありません。
小学生の頃、テレビで間寛平さんのアースマラソンを見ました。
その時に思ったのは、「世界一周したらテレビに出られるの!?」ということでした(笑)。
それが最初のきっかけです。
その後、学生になり、毎日同じことの繰り返しに少し物足りなさを感じていました。そんな時に見つけたのがピースボートのポスターでした。
「説明会に参加すると世界地図プレゼント」
その文字に惹かれて説明会へ行ったのを今でも覚えています。
当時の僕は、世界一周をしたら人生が変わると思っていました。
すごいと言われたい。
注目されたい。
人生を変えたい。
そんな気持ちが強かったと思います。でも今は違います。
世界一周はゴールではなく経験のひとつです。
人生を変えてくれる魔法ではなく、自分がこれから挑戦していくための糧になるものだと思っています。
今の僕は「世界一周をすること」よりも、「世界一周でどんな自分になれるのか」の方が楽しみです。
貯めた割引額は127万円。それはお金以上の「人との繋がりの証」

<一緒の船に乗るメンバーで全額割引達成のお祝い!>
ありがたいことに、ボランティアスタッフ活動をして船賃全額分127万円の割引を貯めることができました。
数字だけを見ると大きく感じます。でも僕にとって127万円は金額以上の意味があります。
そこには7年間の出会いがあります。仲間と笑った時間があります。悔しかった経験もあります。応援してもらった思い出もあります。
船に乗っていく仲間を涙ながらに送り出した日もありました。
その姿を見て、「自分も絶対に乗りたい」そう思ったこともありました。
127万円はお金ではなく、人との繋がりの証だと思っています。
ただの事務所じゃない。夢に向かって励まし合い、温かい輪が広がる場所
僕にとって ピースボートセンターおおさか は、ただの事務所ではありません。
個性を持った人たちが、一つの夢に向かって励まし合い、自分自身と向き合いながら成長していく場所です。
共通しているのは、人が好きなこと。そして負けず嫌いなこと。
初めて来た人でも自然と輪の中に入れる空気があります。
そして久しぶりに顔を出しても、「おー!そーし!待ってたで!」と、声をかけてくれる人がいます。
僕はこの空気が大好きです。
正直、世界一周に行けなかったとしても、この場所に出会えたことだけで価値があったと思えるくらいです。
もしピースボートに出会っていなかったら、今でも「いつか人生変えたいな」と思いながら同じ毎日を過ごしていたかもしれません。
船旅で叶えたい3つの目標。言葉や文化を越えて人と繋がりたい
7年のボランティアスタッフ生活を経て、いよいよ出発する地球一周。その中でやりたいことが3つあります。
ひとつ目は毎日日記を書くこと。その日の感情や出来事を残していきたいと思っています。
ふたつ目は写真や動画を撮り続けること。フォトグラファーとして、世界中で出会う人たちの姿を残したいです。
最初は数人しか映っていなかった動画に、旅の終わりにはたくさんの人が映っている。そんな作品を作れたら嬉しいです。
そして三つ目は、各国で現地の人とハグできるくらい仲良くなること。言葉が違っても、文化が違っても、人と人は繋がれる。そんな体験をたくさんしたいと思っています。
人生は面白い! 最高の地球一周へ行ってきます!

<人生で初めてピースボートの船を見た時>
7年前の自分が今の自分を見たら、きっとこう言うと思います。
「変わりすぎやろ!」
「成長しすぎやろ!」
「面白いやん!」
そして、「しんどいこといっぱい乗り越えたんやろうな」とも言うと思います。
そんな7年前の自分に伝えたいことがあります。
「これからしんどいこともたくさんある。でも楽しめ。人生は面白い」
7年前も今も、「最高の笑顔で最高の一周」という言葉は変わっていません。
ただ、今の僕にとって最高の笑顔とは、無理に作る笑顔ではありません。不安や悩みと向き合い、それを乗り越えた先に生まれる自然な笑顔です。
乗船まであと少し。
正直、まだ実感はありません。
本当に乗れるのかなという不安と家族と離れ離れになる寂しさがあります。
でも、それ以上にワクワクもしています!
Voyage124でどんな人と出会い、どんな景色を見て、どんな自分になれるのか。
ここからが自分の人生の再スタート。
最高の笑顔で、最高の一周へ、行ってきます!
文:梅本崇司 編集:森田幸子