
「another ocean ~想いの数だけ旅がある」と題して、現役のボランティアスタッフを紹介しています。今回紹介するボランティアスタッフは、大学に通いながら地球一周をめざす村上佑理さんです。
自己紹介

現在ピースボートセンター大阪でボランティアスタッフをしています、村上佑理です。ゆりゆりと呼ばれています。広島県尾道市出身で現在は大阪の大学に通い、教育を学んでいます。元々は99回クルーズを目指していましたが、今年5月に出航する98回クルーズに乗船することにしました。
好きなことは、人と話すこと。趣味は、小学生から大学まで続けていたバレーボール。それから、旅行、読書…色々ありますが、美味しいお酒を大好きな仲間と飲みながらワイワイしている時間が1番幸せです。
ピースボートの地球一周を目指した理由
元々好奇心旺盛な性格で、幼い頃から海外に興味がありました。将来は教師になりたいと思っています。そしてその前に、自分の目で世界を見てみたい。色んな世界を見て、価値観の幅を広げて、色んな経験をして、そしてそれを自分の言葉で語れる人になりたいと思ったのが、地球一周しようと思った理由です。ただ教科書で得た知識を伝えるよりも自分の経験から知識を伝えるのでは全然違うのではないかなと思います。
私が生徒だったら地球一周した事のある先生っておもしろいな〜と思って(笑)
それから、ピースボートで地球一周しようと思ったきっかけは、ボランティアスタッフによる割引のシステムを知ったためです。
最初はボランティアをしたら無料で地球一周が出来るなんて、そんな話信じられないと思っていましたが、たまたま行った美容院で実際にピースボートに乗船された方の話を聞く機会があり、半信半疑で説明会に行きました。
そこで説明を受け、世界遺産や観光地を巡る旅行だけではなく、海外の人たちとの交流や船の中での色々なプログラムや水先案内人(洋上のゲスト人)の講義などを通じて学びを深めることも出来るという事を知り、ピースボートで地球一周したいなと思いました。
今どれくらい割引貯まってる?
もうすぐピースボートでボランティアスタッフを初めてから1年ぐらいが経ちます。本格的にポスター貼り活動を行い始めたのは、昨年8月からです。大学の授業やバレーボールのサークル、バイト、ポスター貼り、もちろん遊びや飲み会など心配されるぐらい予定詰め込みの毎日を続けていました。大変だなと思うこともありますが、それ以上に楽しくて充実しています。
そして先日、船賃全額分にあたる99万円分の割引を貯めました。(通称全クリと呼ばれています。)
ピースボートセンター大阪では98回クルーズに乗るボランティアスタッフの中で初めての全クリだったことからか、私以上に全クリをたくさんの人が喜んでくれてお祝いしてくれたことがとても嬉しかったです。
ピースボートセンター大阪ってどんなところ?
ピースボートに出逢って、ボランティアスタッフ活動を通して私の人生は大きく変わったなと思います。
大学にいた時は、もちろん周りは大学生ばかりで、同じような考え方、同じような年代の人たちとしか関わる機会はありませんでした。でもピースボートは、年齢も背景も考え方もバラバラで普通に大学に行ってたら絶対に会えなかっただろうなと思うような人たちと話す機会があって、同じ地球一周という目標に向かって頑張れる環境が本当に刺激的で楽しいです。
船に乗ったらこうゆう風になりたいな〜と漠然と思ってたことがボランティアスタッフ生活を送る中で少しイメージができました。乗船前にボランティアスタッフとして関われたことで、よりよい地球一周になりそうです!
どんな旅にしたい?
私はこれまで、定められたレールの上から外れるのがとても怖くて、そのレール通りに歩むために努力してきました。自分がどうしたいかというより、どうするべきなのか、世間からしたら周りからしたらどうすることが求められてるのか、ということを無意識に考えていたのかなと思います。
でも、ここにきて、自分のやりたい事をやっていいかなと考え方が変わりました。なので、大学を休学して地球一周することに決めました。休学することに対して最初はとても抵抗がありましたが、背中を押してくれる人がいました。
98回クルーズに乗ることにした決め手は、地球大学です。地球一周しながら世界の色々な問題を学ぶ地球大学ですが、今回はGTC(global teachers course)という 教育に特化したプログラムがあるということで、次はいつ開催されるか分からないということもあり、私のためにあるプログラムじゃん!!と思いました(笑)
98回クルーズは教育の先進国「北欧」に訪れます。そこの教育について学び、将来に生かしていきたいなと考えています。
最後に一言
ピースボートセンター大阪にきて、これから地球一周を目指している人、既に地球一周を経験しているスタッフ、過去乗船者の人と関わっていく中で、とてもいい刺激を貰い自分自身も成長することができました。ここにいる人たちはなんて面白いんだろ~と日々思いながら過ごしています。
それから自分自身と向き合う機会が増えました。本当の素の自分を受け入れてくれる人たちに出会えたことが私がここで得た1番の宝物だと思います。同じクルーズに乗らなくても、これから先ずっと関わっていきたいなと思える人たちに出逢えました。
地球一周するという事は簡単なことではないし、仕事や学校の事とかお金の事とかいろんなハードルがあると思います。でも、一歩踏み出してみればこんなにも世界は広がるのだなというのを感じました!
勇気を持って踏み出してください。ハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えて得たものは価値あるものになるんじゃないでしょうか?
文:村上佑理
編集:和田有紀