国内外の災害の現場で活動を続けています

みなさん、こんにちは。ピースボートセンターおおさかの森田幸子です。

台風や大雨による洪水、河川の氾濫、土砂崩れなど、夏になると本当に多くの水害を目にするようになりました。今年も日本中で、そして世界の多くの場所でも被害が出ています。

ピースボート災害支援センター(PBV)は、国内外の被災地での災害支援活動を行なっています。今回は、PBVが現在行なっている支援活動をいくつかご紹介します。

ニュースなどで報道されなくなってもその地域に日常が戻るわけではありません。そこに暮らす人々に寄り添いながら息の長い活動を続けています。

「人こそが人を支援できるということ」ピースボート災害支援センター(PBV)とは

ピースボート災害支援センター(PBV)は、被災地での災害支援活動や災害に強い社会作りに取組む非営利団体です。

ピースボートは、1995年の阪神・淡路大震災での救援活動以来、台湾やトルコでの大地震、ハリケーン・カトリーナ(米国)、スマトラ沖地震と津波被害に見舞われたスリランカなど、世界各国で活動してきました。

2011年、東日本大震災の甚大な被害を受けて、継続的な支援活動を行うため一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンターを設立。「人こそが人を支援できるということ」をテーマに、災害ボランティア派遣を中心に国内外の災害支援活動と防災・減災の取り組みを行っています。

2019年に団体名称を「一般社団法人 ピースボート災害支援センター」に変更しました。

2022年3月までに、世界24ヵ国以上で、日本国内では65を超える地域で支援活動を行なってきました。私たちとともに活動したボランティアはのべ10万人以上に上ります。

台風15号 静岡で緊急支援を開始

2022年9月23日、台風15号による影響で東海地方が記録的な大雨に見舞われました。各地で浸水被害や土砂災害などの被害が報告されています。

静岡県では記録的短時間大雨情報が続き、複数の地域で警戒レベル5の「緊急安全確保」も発令されました。静岡県によると、この大雨の影響で床上浸水1,496棟、床下浸水2,534棟に被害が発生しています(2022年9月25日時点)。ライフラインの復旧作業も続いています。

PBVはこれらの状況を受けて、支援を決定しました。9月28日にはスタッフ2名を派遣して、現地調査を開始しました。

静岡市葵区の被災地域では、あちらこちらで、住民さんたちが自宅の片付けをしていました。お話を伺うと、「キッチンが被災していて、カップラーメンやお弁当を食べて生活をしている」「車が被災してしまい、買い物に行けなくて困っている」などの声がありました。​

今後、PBVでは食事に困っている地域を中心に炊き出し支援を行っていきたいと考えています。

パキスタン洪水被害 緊急人道支援

2022年6月から続くモンスーンの影響で、パキスタンで大規模な洪水が発生しました。国土の1/3もの面積が水没したと報道され、その被害規模は想像を絶するものです。

死者は確認されているだけで1,000人以上に上り、被災者数は人口の1/7にあたる3,300万人以上と伝えられています。数百の村が孤立化していることなどから、被害の全容はまだ明らかになっていません。今後も被害が拡大する可能性があります。

動画はピースボート災害支援センター(PBV)Facebookより
撮影場所:パキスタン・シンド州ミルプール・ハース地域ジュッド村
撮影日:2022年9月7日
提供:Community World Service Asia (CWSA)

PBVはChurch World Service Japan(CWS-Japan)と協力し、現地で活動しているCommunity World Service Asia (CWSA)の活動を通じて、現地に医療支援など緊急人道支援を届けています。

2022年8月大雨 新潟と山形で活動中

8月3日から東北や北陸を中心に記録的な大雨が降り続きました。各地で記録的大雨情報が発表され、山形県や新潟県では警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令。山形県では一級河川の最上川が氾濫、新潟県では三面ダムの緊急放流が実施されました。

この大雨の影響で、複数の市区町村が浸水被害や土砂災害の被害を受けました。

PBVは、被災直後には支援物資を届けました。その後、現地のボランティアセンターのサポートや家屋の清掃作業を行なってきました。また、支援の手が行き届いているかお話を聞いてまわる訪問活動も行っています。

他の支援団体と協力しながら、「技術ニーズ」と呼ばれる、浸水した家屋の床や壁・断熱材の撤去や重機を使用した専門的な支援にも当たっています。

PBVの活動にご協力ください

このようなピースボート災害支援センター(PBV)の活動は寄付や助成金によって成り立っています。災害が起こった直後に先遣スタッフを派遣し、すみやかに緊急支援を開始できるのは、多くの方々からのご協力があるからこそです。

PBVへのご寄付にご協力をお願いいたします。今回のみの寄付だけでなく毎月継続的に寄付をしたり、特定の災害支援へ寄付したり、その他にも様々な方法でご協力いただけます。

くわしくは以下のページをご覧ください。

現地の状況や支援活動は刻一刻と変化しています。また、ここで紹介したもの以外にも現在進行中の活動もあります。随時ウェブサイトやfacebookページでお知らせしていますので、ウェブやフェイスブックもご覧ください。

PBVウェブサイト
PBVフェイスブックページ

 

ピースボートセンターおおさか 森田幸子