こんにちは。ピースボートセンターおおさかの野々村修平です。
本日4月22日は、地球環境について考えるアースデイ(地球の日)です。私たちが暮らすこの地球について、一緒に考えてみましょう。
地球の未来を守るために
地球に存在するエネルギー資源(石油・石炭・天然ガスなど)や水産・森林資源は有限です。
そして資源を取り出すためには、油田や鉱山を採掘しなければなりませんが、その際に地球にもダメージを与えてしまいます。
これらのような資源を使い果たしたり、自然環境に負荷を与え続けることで、私たちはいつか、この地球に住むことができなくなるかもしれません。
命あるものを守るように、地球の未来を守るために「地球に投資する」行動を、この機会に考えてみませんか?
「地球の未来を守る」と言われてもパッとイメージができない大きな要因は、これらの一つ一つのアクションが、成果として形にはすぐに現れないからだと思っています。
筋力トレーニングや語学を身につける過程と同じく、すぐに大きな成果が得られなくても小さなトレーニングを継続することによって、未来にはトレーニングの効果が現れます。
他方、環境破壊につながる行動は、私たちが選択した行動の積み重ねです。それが長い年月を経て、地球を破壊する行為へと結びついていくことも事実です。
この積み重ねがやがて形となり深刻な影響を与えるのは、私たち以上に、これからを担う若い世代や、まだ生まれてきていない未来の子どもたちです。
アースデイのはじまりは50年前
アースデイとは、世界中の人々が地球環境について考える日のことです。1969年、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が提起しました。
この起源となった出来事は、1969年にカリフォルニア州サンタバーバラで起きた原油流出事故です。米国の上院議員のゲイロード・ネルソンが、きれいな空気と水資源の大切さについて訴え、「環境の日が必要だ」と発言したことから始まりました。
そして翌年の1970年の4月22日に集会が開かれた日を「地球の日」と決めたのです。その後アースデイは世界各地に広まり、日本やアジアの国々にも浸透していきました。
自然環境を見つめ直す日
気候変動が深刻化する中で、アースデイの重要性はますます高まってきました。私自身も毎年自分の行動を見つめ直す機会として捉えています。
2020年、新型コロナウイルスによる世界的なロックダウンで経済活動がスローダウンしたことで、CO2排出量は一時減少しました。そこで話題となったのが「自然の自己修復」です。
特に、全土がロックダウンしていた当時のインドからの報道を見て、人々が環境に与える負荷の強さを再認識したことを覚えています。以下のような報道がありました。
「インド北部のパンジャブ州で、200キロ近く離れたヒマラヤ山脈が数十年ぶりに見晴らせるようになり、市民を感嘆させている。同国では新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で全土の大気汚染が大幅に改善していた。」
「インドでは新型コロナウイルス対策のため工場が閉鎖され、道路から車が消え、空の便も運航を停止したため、ここ数週間で大気汚染が劇的に改善していた。」
「ジャランダルの大気の状態は、全土のロックダウンが発表されてからの17日間のうち16日で「良好」と評価されている。これに対して前年の同じ期間の17日間は、大気の状態が「良好」だった日は1日もなく、今年3月1日~17日にかけても3日しかなかった。」
CNN記事より
私たち人類が作り出したさまざまな叡智は、生活の利便性を向上させる一方で自然環境を破壊しています。だからこそ、このような機会に、よりクリーンで環境に優しい未来のために、新しい行動をしていくことが求められます。
わたしたちが地球のためにできること
アースデイの内容に決まりはありません。一人一人が地球のためにできることをする、という自由なスタイルです。
ビーチでゴミを拾ったり、車の移動を控えて自転車で通勤してみたり、まだ使えるものをフリーマーケットに出品してみたり、これら全てがアースデイの取り組みと言えます。
具体的なアクションをしなくても、環境問題について知識を深めるなども、アースデイのアクションの一つです。
アパレル企業が取り組むサスティナブル社会
衣服を取り扱うアパレルブランドが、率先してアースデイに環境活動を行っている事例を目にします。
なぜかと考えると、アパレル業界は、衣料の大量生産・大量廃棄が自然環境に悪影響を与えると考えられていることが大きな要因なようです。
近年はエシカルファッション(人や環境に優しいファッション。エシカルの直訳は「倫理的な」)やサスティナブルファッション(サスティナブルはずっと持続していけるという意味)など、エコでおしゃれに着飾るということもトレンドです。
ファッションが好きな方はこのような切り口から環境に目を向ける機会を作るのも良いですね。
アースデイは、サスティナブルな社会を実現するために、皆が地球環境について考え行動する日と言えます。サスティナブルデザインとは、地球環境の維持や労働者の公平な権利へ配慮したデザインのことです。
コロナの流行により生活が一変する中、環境や人権の問題を考え、サスティナブルな生き方を目指す動きが活発化しています。
それぞれの生活の中で「エコ」な行動をしよう
環境意識の高い企業理念を知ることも、私たちがアースデイにできる活動の一つです。
アースデイのイベントも各地域で開催されていますが、イベントに直接参加できなくても、アースデイのイベントサイトやSNSをチェックすると、各企業の環境への配慮や姿勢を確認できます。
そのような企業が作るサスティナブルな製品を積極的に利用すると、地球環境の保護へと繋がります。
そして簡単な取り組みとしては、「エコ」な生活を意識するということです。
ゴミ拾いやリサイクルショップ、フリーマーケットの利用は、私たちが気軽にできる環境に優しいアクションです。
他にもエコな活動として、冷房を適温に設定する、使っていない電気を消す、エコバッグを持ち歩く、買い物の際に環境に配慮したものを選ぶなど、簡単なことから始められます。
どれも私たちの生活に身近な行動ですが、それゆえ忘れたり、軽んじたりすることもあるかもしれません。
アースデイに、こうした小さな行動の重要さを思い出してみましょう。
私自身の新しい取り組みとして、フリマアプリを使って使用しなくなった衣服や家電製品を出品してみました。
価値を調べて、商品の紹介文を書き、購入者とのやりとり、梱包など、私の特に苦手な作業ですが(笑)。
自分が使わなくても誰かが必要としているものであるのなら、再利用してもらえると、やっぱり嬉しいですね。
無事に買手が見つかりまして、今から郵便局に商品の発送へと行ってきます。購入者さんありがとうございます!
みんなでハッピーアースデイ
地球環境を考える日であるアースデイに、私たち一人一人がアクションを起こすと、社会を良い方向へ変えることにつながります。
イベントに参加する、エコな活動を生活に取り入れるなど、自分に合った方法で参加してみましょう。
ピースボートセンターおおさかでは、6月2日(木)20:00より「サスティナブルファッションショー in OSAKA」というイベントを開催します。アースデイを機に、ファッションを通してサスティナブルについて一緒に気づき、学びの場となれば幸いです。
詳細は後日、ピースボートセンターおおさかの公式Instagramから配信するのでお楽しみに。
ピースボートセンターおおさか 野々村修平