ボランティアスタッフの「好き」や「楽しい」を伝える個性的なイベントが目白押し!

こんにちは!ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)でスタッフをしています、和田有紀です。みんなからはちっぷと呼ばれています。日々たくさんのイベントが行われているピーセンおおさかですが、最近はボランティアスタッフによる「自主企画」というユニークな企画が盛り上がっています。

地球一周に出発する前から「自主企画」を楽しもう!

そもそもピースボートの自主企画とは……

地球一周中の船内で催されている企画のひとつで、クルーズ参加者が企画を一から練って行います。

1回のクルーズには約1,000名が日本全国から乗船されます。また、最近では日本国籍以外のアジアから乗船される方も増えていて、船内の年代層や国籍は実に様々です。1,000名もいれば、珍しい趣味や特技をお持ちの方もいらっしゃいます。自主企画の種類も様々で、自分自身が先生となって人に何かを教えるようなものや、「背の順に並ぼう」のような気軽にできるものまで幅広いジャンルの企画が行われています。

これを船に乗る前からピーセンおおさかでやってしまおう!ということでボランティアスタッフが自主企画をおこなっています。船内同様、企画者が違えば内容や伝え方も違う!個性が際立つ自主企画ばかりです。日常会話の中で船でやってみたいことを見つけては自主企画にしよう!とたくさんのイベントが決まっています。今までに6つの自主企画が行われました。それぞれの様子を紹介していきます!

まずは第1弾!「UPA国際協力プロジェクト紹介」

UPA国際協力プロジェクトはピースボートが地球一周を通して行っているプロジェクト活動のひとつで、様々な地域に寄港する際に支援物資を届けています。ピースボートの数あるプロジェクト活動の中でも一番歴史の長い活動です。なんと、第2回クルーズ(1984年)から現在まで行われています!

そのUPAに人一倍力を入れて活動している「サブレ」が企画者です。9月に出航する第102回クルーズで世界各地に届ける物資を集めたり、物資の仕分け活動などを行っています。今回の企画では、大阪で集めた物資をピースボートセンターとうきょうへ届け、仕分け作業に参加した体験を自分の感想も交えながら報告してくれました。

実際にやってみて大変だったことや、まだまだ物資が足りていない現状を知り、何とか出航までに集めて届けたいという気持ちが企画を聞いてとても伝わってきました。第102回クルーズの出航まで残り1ヶ月半、サブレのUPAに対する熱い想いがこの企画に参加した人にも伝わったでしょう。

そして地球一周中に「自分の手で物資を渡す」という体験をして日本に帰ってきた彼女に、改めて報告会をしてもらいたいなと思いました。

続いて第2弾!「DREAM」

企画者は「れむな」です。この自主企画はタイトルだけではなかなか内容がわかりづらいかもしれません。ピーセンは地球一周を目標にボランティア活動をする人が集まる場所で、通っているうちにだんだん顔見知りが増えて、友達や仲間と呼べる人がたくさんできます。せっかくならこれから一緒に旅する仲間のことをより深く知りたい!という想いがきっかけで行われました。

れむなと2名のボランティアスタッフが、「みんなが夢を語れるきっかけになれば」との想いから、それぞれの夢を話してくれました。船の上では、人と話す機会はたくさんあるので乗船してからの練習にもなった自主企画でした。

そして第3弾!「ズンどこ?動物園」

この企画は動物大好き!「ずんずんきよし」が企画者です。彼は動物が大好きで動物の専門学校に通っています。この企画でずんずんは「将来動物園はなくなるだろう」と話していました。

動物園の動物はそのほとんどが動物園で生まれ育っており、野生から連れてこられるというケースは珍しいそうです。動物は2匹から1匹が生まれてくるわけですが、3匹以上生まないと増えていくことはありません。動物の数が増えていくことは難しいと言えます。結果、動物園の動物は少なくなるというわけです。

その他にも動物の豆知識をたくさん聞くことができて面白かったです♪

第4弾!「しゃべり場」

企画者は人と話すことが大好きな「なじゅ」です。小さい紙に番号が記入されていて、同じ番号の人とペアになりお題に沿って話をしていきます。最初のお題は「好きな動物」と「好きな食べ物」です。その絵を書いて紹介するというもので、絵心が無いとおもしろい絵になってしまうというのもまた話題のひとつとなりました。

続いてはペア替えをして「子どもの頃の印象的な思い出」を話し合うというものでした。子どものころの記憶を一生懸命掘り出して話し合い、相手の思い出を他己紹介のような形で紹介しました。

またまたペア替えをして、3つ目のお題は「将来の夢」と「小さい時の夢」です。私は今の夢と小さい時の夢は変化をしていましたが、ペアになった子は小さいころからずっと同じ夢を思い描いていると話してくれました。それも「宇宙に行く」という夢でした。

小さいころからずっと同じ夢を持っているということにまず感動したのと、宇宙に行きたいという夢を子どものときに持っていたということに感動しました。ぜひ叶えてもらいたいですね!

第5弾!「船でやりたいこと」

今回の企画者は「いでっち」です。スライドも手作りですが、凝られていました。いでっちは写真や動画を使って船でやりたいと思っている企画が7つあると話してくれました。すでに7個もあり、それぞれの企画の内容が感謝を伝えたり、だれかを感動させたい!という内容でした。

いでっちはもともと写真は好きではなく、どちらかというとその場の臨場感を味わうほうが好きだったそう。それでも写真に興味を持ったのは、写真や動画は思い出として残るし、それを見返してまた同じ感情になれるし、人を感動させることができるから。

クルーズ中、どんなお気に入りの一瞬に出会えるか楽しみですね。

第6弾!「意外と知らないサグラダファミリア」

この企画は建築を学んでいる現役大学生の「レタス」が企画者です。1度訪れたことがある人でももう1度訪れたくなる!まだまだ隠されたサグラダファミリアの魅力を知ることができる企画でした。

この企画に参加してからサグラダファミリアを訪れると注目するポイントが変わってきます。アントニ・ガウディの設計の仕方は建築のことが無知な私でも変わっていると思うような方法でした。なんと、重力配分を確認するために上下さかさまに設計をしていったそうです。

また、ガウディは自然の世界には直線はないという考えから、彼の作品は曲線がメインで作られていることが多いとか。言われてみると確かに……。また、様々な言語で書かれた聖書の一節がデザインされた壁がサグラダファミリアに取り入れられているそう。実際に訪れたらもっといろいろな発見があるかもしれません♪

以上、ピーセンおおさかで行われたこれまでの自主企画を駆け足でご紹介しました。

地球一周の船旅をめいっぱい楽しむために

自主企画って面白いんです。エンタメ系から真面目な企画まで、ほんとに幅広く、なんでも企画にできちゃうところがいいんです。乗船前にもかかわらずどの自主企画もここまでのクオリティーになるとは正直思っていませんでした。地球一周経験者かな?と思うほどです(笑)。

ピーセンおおさかでの自主企画をきっかけに、ボランティアスタッフのみなさんに船内生活のイメージをつけたり、やりたいことを見つけて自分なりの旅の楽しみ方を見つけてもらいたいなと思っています!

 

ピースボートスタッフ 和田有紀