4月4日は「国際地雷デー」:わたしの行動が平和をつくる

こんにちは。ピースボートスタッフの森田幸子です。

今日、4月4日は「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー(通称:国際地雷デー)」です。地雷への理解と関心を深め、地雷除去支援を呼びかけるために国連によって定められました。

1997年、「対人地雷全面禁止条約(通称:オタワ条約)」が成立しました。2025年2月末現在、世界の8割以上にあたる164ヵ国が条約に加盟しています。

多くの国が地雷を禁止したことで、地雷使用は少なくなり、地雷除去や地雷被害者への支援も進みました。それでも、今も地雷被害は続いています。

ピースボートは1998年、内戦直後のカンボジアを訪問したことをきっかけに「ピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MAC」を立ち上げました。地雷除去や被害者支援、地雷問題の啓発活動などを行なっています。

この25年以上、継続して行なっているのが地雷除去のための募金活動とカンボジアへのスタディーツアーです。

先日は、昨年のスタディーツアー参加者が、ピースボートセンターおおさか でツアー報告会を開催してくれました。

話をしてくれた牛草文音さんがツアーで感じたことを書いてくれたので、ご紹介します。

カンボジア地雷問題検証ツアーに参加して

2024年の8月出航のピースボート地球一周の船旅 Voyage118 に乗船した牛草文音(ウシクサアヤネ)です。乗船前は、ピースボートセンターふくおか でボランティアスタッフ活動をしていました。

私は、Voyage118で開催されたカンボジア地雷問題検証ツアーに参加しました。香港で一時下船し、4泊5日でカンボジアの過去・現在・未来を知ることができる盛りだくさんのツアーでした。

<ピースボートセンターふくおか で>

ツアーでは、

  • 地雷博物館訪問
  • キリングフィールド訪問
  • 地雷被害者への支援団体訪問(シッティングバレー体験)
  • 地雷等で障がいを負った方のリハビリセンター訪問(リハビリや義肢作成の手順を教えてもらった)
  • ピースボートが地雷除去支援や建設を支援した学校への訪問(2校)
  • 地雷除去作業見学
  • アンコール・ワット遺跡観光

などをしました。

ツアー参加のきっかけ

<地雷除去活動を見学>

このツアーに参加したきっかけは、地雷問題やポル・ポト政権に関心があったからです。

大学で各国の歴史や平和構築などを学んでいました。ツアーの内容の中に、地雷博物館の訪問や、ポル・ポト政権による虐殺が行われたキリングフィールドの訪問もあったので、実際に「自分の目で見てみたい」と思い参加を決めました。

ツアーを通して感じたこと

<ピースボートが地雷除去支援した小学校で>

カンボジアの悲しい歴史を学び、現在の人々が自分たちで国を立て直そうとしている力強い姿を目の当たりにして、カンボジアの未来である子どもたちの元気いっぱいな姿を見ることが出来ました。

ボランティアスタッフ時代に地雷除去のための募金活動はしていたけど、その行動が誰かのためになっているかは実感出来ていませんでした。

しかし、実際にカンボジアの小学校の校門にピースボートの名前を見つけて、そこに通う子どもたちの笑顔をみた時に、「自分にも他の人の為にできることがあったんだ」と実感出来ました。

<地雷探知犬>

ツアーに参加して、改めて平和・安全の大切さを心から実感しました。

地雷除去作業中の現場を見学させていただくこともありました。除去済みのエリアと未除去のエリアを分けるのは1本の細いロープのみです。

凸凹した森の中で、「もしも、ふらついて転んだら…その先に地雷が埋まっているかもしれない」という恐怖で、1歩踏み出すことすらとても怖かったのを覚えています。

<地雷被害者たちと交流>

日本に住んでいれば当たり前に感じていた「平和」や「安全」が、当たり前なものではないと知りました。

日々に感謝して、カンボジアの人々や未来ある子どもたちが安心して暮らせるように、募金活動や報告会で自分が学んだことを伝える。今の自分が出来ることを少しずつしていくことで、微力ながら平和に貢献できると考えています。

▼△▼△▼△▼△▼

体験談を聞いたボランティアスタッフは、ピースボートセンターおおさか で行なっている募金活動に参加している人もいました。体験談の感想を聞いてみました。

戦争において人を殺すのは簡単だがあえて殺さず、地雷を使うことで救護がいるほどの傷を負わせ、助けが必要となり、足手纏いにさせることを目的としていることに驚いた。

毎週行っている募金活動がその後どのように使われているのか聞くことができ、改めて自分が行っている活動の大切さを知った。

(Voyage121乗船予定:ヤマグチミウ)

地雷除去の募金を何回かしたことがあるが、その募金が現地で役立っていると聞けて嬉しかった。

どれだけ離れていても日本でもできることがあると知れて良かった。

(Voyage122乗船予定:倉田なみえ)

遠く離れていても、自分たちが大阪でやっていることがカンボジアの人々を支援していることを実感できる機会となりました。

地雷廃絶のためにみなさんのご協力が不可欠です!

ピースボートは、地雷除去のための募金活動「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」を行なっています。100円で1㎡の土地の地雷除去が可能です。

集まった募金でこれまでに200万㎡の土地の地雷除去を支援し、1,000個以上の地雷や不発弾が処理されました。地雷の除去だけでなく小学校や保健所の建設に役立てられています。

さらに地雷除去を進めるために、ピースボートセンターおおさか では街頭募金活動を行なっています。募金活動を行なうボランティアスタッフも募集中ですので、興味がある方はピースボートセンターおおさか までご連絡ください。

ご寄付も受け付けています。地雷廃絶にご協力をよろしくお願いいたします!

———————————————————————————–
郵便振替口座 00130-3-557600
ゆうちょ銀行 ゼロイチキユウ店(〇一九店) 当座0557600
加入者名   ピースボート地雷廃絶キャンペーン P-MAC
———————————————————————————–

クレジットカードでのご寄付はこちら↓からお願いいたします。クラウド寄付サイトのシンカブル(Syncable)を利用しています。

クレジットカードでのご寄付

 

編集:森田幸子