地球一周の思い出はお土産とともに~世界中でピンバッジを探してみました~

みなさん、こんにちは。ピースボートセンターおおさかの野々村修平です。

突然ですが、地球一周のお土産物は何を買いますか?

「お土産は買わない!」と豪語している方も、やはり長期の海外旅行となると財布のひもは緩んでしまうもの。地球一周ともなれば、おそらく人生で一度しか訪れない国との出会いもあるはず。

今回は、私が地球一周中に世界各地で買い集めたお土産の1つであるピンバッジを旅の思い出とともに紹介していきます。

地球一周の「お土産計画」を考えよう

ピースボートの地球一周クルーズは、およそ20~25の寄港地を巡っていきます。

その中には旅行先として大人気のフランスやイタリアが含まれていたり、全くマークしていない国もあります。ただそのようなノーマークの寄港地が、意外と楽しかったりするものです。

そんな地球一周の船旅は、「何を買おうかな?」と計画するところから始まっています。

まずは、お土産を購入するときのアドバイスをいくつか紹介します。

友人へのお土産も大切だけど、自分へのお土産もお忘れなく

地球一周ともなると、家族や友人にお土産を買う機会も多くなります。

ただそればかりで自分自身へのお土産を買い忘れてしまうことがあります。

せっかくの旅ですから、自分へのプレゼントもお忘れなく。

種類を統一させる

すべての寄港地で統一した商品を購入すると、帰国してからの達成感と思い出が残ります。

例えば、安価なものであればポストカードやマグネット、ステッカーでしょうか。

予算に余裕があればTシャツや各国のワインなどを購入することもおすすめです。

出発前が大事!

船に乗っていると、「さっきの港でこんなの買ったよ!」と、言葉が飛び交うものです。そして、「しまった買い忘れた」と後になって、友人のお土産がよく見えてしまいます。

5つ目の寄港地で、統一した商品を買おうと計画しても、もう先に訪れた4寄港地は戻ってきません。

乗船前に「何を買おうか?」と計画を練りましょう!

ちなみに船には重量制限がありません。飛行機の旅行と比較すると、手荷物の重量制限を気にし過ぎて、欲しかったお土産を諦める、という心配もありません。
※船舶の旅行でも帰国の際は税関を通ります。申告が必要なものがあれば関税を支払う必要はあります。

私はすべての寄港地で統一して、ピンバッジ・ステッカー・ポストカードを購入していました。

この3つを選んだ理由は「かさばらない」からです。

ステッカーやポストカードはクリアファイルにサッと入れられるし、大して重くもありません。ピンバッジは種類も豊富で基本的には小さいのでかさばりません。

もちろん「そんなのいらないよ!」と言う方も多いと思いますが、何を買おうか迷っている方がいたらどうぞ参考にしてください。

ピンバッジで振り返る地球一周の船旅

正直お土産物は、何を買っても記憶に残ります。

何年後かに見返すとどこで購入したのかとか、購入当時の思い出がそのままよみがえるものです。

つまりそのお土産に実用性がなくても、その土地の思い出を購入していると考えると決して悪いものではありません。

それでは、私が買ったピンバッジを思い出とともにいくつか紹介していきます。

台湾のエコバッグ

台湾で人気のナイロンかごバッグ「漁師網バッグ」のピンバッジです。

台北から電車やバスで観光しやすくてお土産探しにうってつけの街、迪化街(ディーホアジェ)で購入しました。

漁師網バッグは、台湾の元祖エコバッグです。ナイロンで作られているので、とにかく頑丈。通気性もよいし汚れがついても水で洗うことができます。

台湾では昔から使用されているエコバックですが、近年は若者もファッションの一部として持っている方が多いですね。

赤・青・緑のカラフルなボーダー柄が特徴ですが、この人気のカラーの他にも様々な種類があります。

シンガポールのマーライオン

実はピースボートのほぼ100%の地球一周クルーズで訪れる寄港地がシンガポールです。ご存知でしたか?

そんなシンガポールでは、マーライオンをモチーフにしたピンバッジをゲット。

シンガポールの元の名前は「シンガプーラ (Singapura)」。マレー語で「ライオンの街」を意味しています。

ライオンといえば、やはりマーライオンですね。またマーライオンは、「実際に見てみると思ってたよりも迫力に欠ける」と言われる世界三大がっかりの1つにも数えられます。

マーライオンの像はシンガポールに5つ存在しています。ぜひ探してみてください。

そしてシンガポールで個人的おすすめの観光地は、アウトラムパーク駅近くのKeong Saik Road(ケオン・サイク・ロード)です。

このあたりはおしゃれなカフェやホテルが立ち並ぶストリートとして人気が高まっています。お時間あれば足をのばしてみてくださいね。

マレーシアのクアラルンプール詰め合わせ

マレーシアは、フォトジェニックなペナン島がおすすめ。街の中心地のジョージタウンは世界遺産登録されており、どこもかしこも写真に取り収めたい雰囲気漂うスポットです。

しかしながらペナン島ならではのピンバッジが欲しかったけど、あまりかわいいものを見つけられず。クアラルンプールがモチーフになったベーシックな商品を買いました。

意外とピンバッジが置いていないお土産屋さんも多いんですよね。

めちゃくちゃ探しまわりましたが、船に戻るリミットが来てしまいました。これもよい思い出です。

しかし写真はいっぱい取れたので大満足な観光でした。

マレーシアは、「ホーカーズ」がおすすめ。アジアを堪能できる屋台村です。地元ならではのローカル飯を食べてる瞬間が、一番旅を感じます。

エジプトのホルスの目

エジプトは歴史溢れた大人気の寄港地です。特に首都のカイロがベストスポット。

カイロでは、ギザの三大ピラミッドやスフィンクスを実際に見られます。

そしてエジプトといえばお土産を買わせるまで絶対に屈しないアラブ商人たちとのかけひきが面白い。

いたるところで手に商品を持ったアラブ商人が声をかけてきます。しかも日本語で声をかけてくるので思わず振り向いてしまうことも珍しくありません。

すると、ワンダラー、ワンダラーと1ドルでお土産を買わないかと執拗なまでに追いかけてきます。

そのガッツに降参し商品を購入する観光客が後を絶ちません。さすがはアラブの商人。商売のプロです。

私はとにかくピンバッジが欲しいので1ドルで買わせてくれ、と自分から前のめりに交渉するも誰も持っていません。その代わりに別の商品を売りつけてきます。

そして唯一、ピンバッチを出してきたアラブ商人。差し出された商品が上の写真です。

ホルスの目(古代エジプトのシンボルマーク)のピンバッジ。しかもめちゃくちゃ年季が入っています。

ピラミッドとかスフィンクスが描かれたピンバッジがよかったな。

しかし、後にも先にもエジプトではこのピンバッジにしか出会えませんでした。あの時買っておかなければきっと後悔していたでしょう。

ギリシャのアテネオリンピック

ギリシャでは、オリンピック発祥の地アテネを観光しました。

第1回近代オリンピックが開催された「パナティナイコ・スタジアム」といえば、アスリートは一度は訪れたい聖地です。

僕も長年スポーツを続けてきた身であるので、オリンピックと関連したピンバッジを探していると、見つけました! アテネオリンピックのピンバッチを発見。

「パナティナイコ・スタジアム」はアクロポリスの丘の山麓に位置しています。山頂には、圧倒的な存在感を放つ柱が印象的なドーリア式のパルテノン神殿があります。

世界を旅していると様々な建築様式の建物を見ることができます。そのような建築物を見ることに焦点をあてて観光地を巡っている友だちもいました。

このようなテーマに沿って自分ならではの地球一周をつくることも面白いかもしれません。

ポルトガルのニワトリ

ピースボートは、首都のリスボンと第二の都市ポルトによく寄港します。

ポルトガルと聞くと正直、パッと観光名所が思い当たらないかもしれません。しかし地球一周を終える際に、色々な人に「どこの国がよかったですか?」とアンケートを取ると「ポルトガルがよかった!」と言う方が意外にも多い穴場スポットなんです。

大航海時代の繫栄を象徴するリスボンの世界遺産、特にジェロニモス修道院は圧巻です。

その他にもとにかくお土産がかわいいんです。コルク製品や青色のタイル(アズレージョ)の商品も見逃せません。

今回は「ガロ」のピンバッジを購入しました。ガロはポルトガル語で「雄鶏」 を意味しており、奇跡と幸運を呼ぶニワトリとして親しまれています。

スペインのモザイクアート

スペインといえばサグラダファミリアでしょう。しかし私の印象に残っているスポットはグエル公園です。

グエル公園からはバルセロナの市街地を一望できるため、おすすめです。

ちょうど夕暮れ時の観光だったので、夕日に生えるバルセロナの港町を望むことができました。

またこのグエル公園はとてもアーティスティックで、タイルを用いたアントニオ・ガウディのモザイクアートが点在しています。

有名な作品は「青色のトカゲ」です。そのようなモザイクアートを表現したカラフルなピンバッジを購入できました。

イタリア&バチカン市国のシンプルイズベスト

言わずもがな、イタリアの人気観光地といえばローマ。

ローマの市街地には「世界で最も小さな国」のバチカンがあります。

私はいままで50ヵ国程度の海外の国を観光してきましたが、その中でも上位で記憶に残る場所がバチカンのシスティーナ礼拝堂です。

ここは写真撮影が禁止のため紹介が難しいのですが、礼拝堂を最後まで進んでいき、出口の手前で後ろを振り返ると、祭壇後方に描かれた一面のミケランジェロの「最後の審判」を見ることができます。

バチカンはお土産物を購入できる場所が限られているため、シンプルなピンバッジを購入しました。

モナコのF1グランプリ

モナコ公国といえば、世界一治安のよい国、雨が降らない晴天の国。(私が観光した日は大雨でした…)

世界三大夜景の一つ、または高級ブティックが立ち並ぶモンテカルロの街を思い起こすでしょうか。

私の印象は、「F1モナコグランプリ」です。F1世界選手権レースの中でもモンテカルロの市街地は最も過酷なコースと言われています。

そんなモナコは一日あれば十分街を散策することができますし、気軽に隣国フランスのニースなどコートダジュール地方まで観光を楽しむことができます。

モナコではF1をモチーフにしたピンバッジをしっかりとゲット。

スコットランドのポピー

スコットランドはイギリス北部に位置します。

ちょうど私がスコットランドを訪れた10月は「リメンバランス・サンデー」でした。「リメンバランス・サンデー」は、第一次大戦の戦死者を追悼するための日です。

街を行き交う方々は、戦没者の象徴となっている赤いヒナゲシ(ポピー)の花をアクセサリーとして付けています。

私もポピーをかたどったピンバッジを胸に一日観光したことを覚えています。

世界を巡るということは、世界の様々な習慣や文化に触れる、ということです。これも日本にいては味わうことができない経験になると思います。

アメリカ合衆国の国連本部

最後に紹介するのは、米国のニューヨークです。

ニューヨークはそもそも観光地の数が膨大ですが、お土産物を購入するなら「国連」がおすすめです。

国連の地下のギフトセンターでは、限定の商品がたくさん販売されています。しかしながら、国連は入場の際にパスポートの確認と空港並みの手荷物チェックがあるので心しておきましょう。

近年国連が提唱しているSDGs関連商品をはじめ、様々なお土産を購入することができます。

最近はエコが世界的にも叫ばれているため、エコバックやタンブラーの数が多かった印象です。

ぜひお時間があれば、個人でも手続きさえすれば中に入ることができるのでおすすめです。

思い出はお土産とともに

いかがだったでしょうか。

私の家には各国で購入した思い出のピンバッチが50個近くありますが、今回はその中のいくつかを紹介しました。

地球一周に行くと、たくさんの経験と思い出ができます。楽しい思い出の半面、アクシデントも海外旅行にはつきものです。

どんなことが起こっても、最後に笑って振り返えることができれば、それはすべてよき思い出となります。

ピンバッジを眺めながら書いていると、たくさんの思い出が溢れてきました。

早く新しい旅がしたいな。

 

ピースボートセンターおおさか 野々村修平