ピースボート大阪のスタッフブログ

ピースボート大阪のスタッフの日々をブログ形式でお届け。ピースボートボランティアスタッフの体験記も綴ります。 ピースボートで世界一周するコツがわかるかも。

「ピースボートのポスター貼りはドラマだ!」P-1グランプリ開催

「ピースボートのポスター貼りはドラマだ!」P-1グランプリ開催

はじめまして、ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)でボランティアスタッフ(ボラスタ)をしている船橋誠大(ふなはしせいた)です。

今は大学生で、卒業後の地球一周を目指して2か月前からボラスタ活動をしています。

みんなからは「エドバブ」と呼ばれています。「エド」はエドシーランから、「バブ」はバオバブの木からとっています。

先月、全国のピースボートセンターで地球一周ポスターをたくさん貼るイベントがありましたので、その様子を紹介します。

地球一周ポスターのお祭り「P-1グランプリ」

世間がバレンタインで盛り上がっていたころ、東京、横浜、名古屋、福岡、そして大阪にあるピーセンも熱く盛り上がっていました。

2/13からの1週間、全国のピーセンで開催したのは、その名も「P-1グランプリ」!(PはポスターのPです。)

ピースボートのボラスタは活動に応じて船賃の割引を受けることができます。活動すればするほど船に乗りやすくなって、最大では船賃実質無料で参加するボラスタもいます。

そんなピースボートの活動の1つで、割引が貯まりやすいのがポスター貼り活動です。

毎日、全国で多くのボラスタがポスター貼りをしていますが、年に数回は全国のボラスタが一斉にポスターを貼る「P-1グランプリ」を開催しています。

P-1グランプリ中はいつも以上に多くのボラスタが参加して、ポスターを貼りに行きます。最後にはピーセンごとに貼った枚数を集計して、優勝ピーセンが決まります。

<ピーセンに貼るP-1グランプリのポスターもみんなで作成>

今回のP-1グランプリでもたくさんのボラスタが貼りに行きました。

毎朝9時半にセンターに集合してみんなで貼りに行くことはとても楽しく、刺激的な毎日でした!

大変だけど仲間がいるからがんばれた

ここで1人だけ、紹介したいスタッフの方がいます。

ピーセンおおさかのポスター担当の沖田さんです。2か月前、私が初めてピーセンに来て以来、ずっと毎回「お!エドバブ来た!」と明るく迎えてくれ、帰るときには「またね~!」と手を振ってくれる気さくな方です。

ただ、沖田さんは今年4月に出航するクルーズに乗船することが決まっているため、3月中にピーセンとはお別れ、乗船後もピーセンおおさかに戻ってくるかは未定とのことでした。

これまで何年もポスター貼りの最前線に立ってきた沖田さんの、集大成とも言えるのが今回のP-1グランプリでした。なので、自分も沖田さんに大阪の優勝をプレゼントできるように、全力を尽くそうと思っていました。

<沖田さん(左)といっしょに>

P-1初日の前日が私の誕生日で、20歳になった私は生まれ変わった気持ちで当日の朝を迎えました。

私がピーセンに1番乗りしたのを理由に、沖田さんはその日ポスターを貼りに行く地区の中でもたくさん貼れるエリアを私に任せてくれました。

そのエリアは、あまりに貼れるので、2人で分担して貼るのがおすすめのエリアでした。それを1人で貼って来いと頼まれたわけです(笑)。

私はこの期待を絶対に裏切ってはいけないと感じました。

前回は、2人で合計61軒のお店にポスターを貼っていたので、1人ですが前回の61軒越えを目標にしました。

それまでの自分の1日に貼った最高記録は50軒。手の届く範囲にはありました。

<おおさかピーセンから一斉に出発。「いってきまーす!」「いってらっしゃい!」の声が響きます>

昼前に現地についてすぐポスター貼りをスタートして必死に貼り続けました。

全てのお店にポスターが貼れるわけではありません。断られることも多くて、途中で心が折れそうにもなりました。

しかし背負った期待の大きさが自分を突き動かし、結果は目標を越える、62軒を達成しました。

この初日の結果を踏まえて、沖田さんは次の日も、その次の日も私にたくさん貼れるエリアを任せてくれました。

結果的には、私が担当した4つのエリアすべてにおいて、前回貼った軒数を上回ることが出来ました。

これは、決して簡単なことではありませんでした。私は6日間開催のうち最初の4日間のみの参加でしたが、毎日ギリギリで終電に乗って帰り、次の日も朝7時に起床して家を出るというハードスケジュールでした。

(このスケジュールは今回のP-1期間中の私個人のスケジュールです。基本は9時半ごろにピーセンに来てポスター貼りに行き、夕方ごろには終わりますので安心してください。)

一日中働くわけですから、これがお金をもらえるバイトだとしたら成立しない話なのです(笑)。

そう考えると結構な無理をしているように聞こえますが、朝ピーセンに向かう時、私はいつも笑顔でした。しんどかったですが、辛くはありませんでした。

なぜなら、沖田さんをはじめ、毎日応援、サポートしてくださるピーセンスタッフの方々や、ともにポスター貼りを頑張っているボラスタたちがいたからです。

ポスターを貼っている時は1人ですが、夜ピーセンに帰るとそこには「おかえり!」と言ってくれる仲間たちがいました。そんな仲間のおかげで、私はP-1を精一杯戦い抜くことが出来ました。

結果は、ピーセンおおさかは優勝する事が出来ませんでした。ただ、沖田さんに私の全力で戦う姿を見せることはできたと思っています。

また、経験の浅い私に毎日良いエリアを任せてくれたことのみならず、私にポスター貼りの魅力やピーセンの魅力を改めて実感させてくれたことに、感謝したいと思います。

バイトするよりもポスター貼りをした方が地球一周が近くなる

「ピースボートに乗りたいなら、ポス貼りをすべき。普通にバイトをするよりも、効率よく割引が貯められるから」

最初こんな風に説明を受けてポスター貼りを勧められました。

始めたばかりの頃は、難しくて、しんどくて、これなら普通に単純作業のバイトで稼いだ方が楽で良いと思っていました。

しかしその頃私にポスターの貼り方を教えてくださったボラスタの方は、「同じ金額でも、普通にバイトするより絶対ポスター貼りで稼いだ方が価値がある」とおっしゃっていました。

唯一の魅力だと思っていた効率性を除いても、ポスター貼りが普通のバイトより優れているという理由は、当時の私にはわかりませんでした。

しかし、今ならこの言葉の意味がわかります。

今回のP-1で、結果的に私は4日間でおよそ12万円分の割引を貯めることが出来ました。

たしかに普通にバイトをしてお金を貯めても、ここまでは貯まらないと思います。ですが、ポスター貼りの最大の魅力は、ほかにあります。

一日中ポスター貼りをしていると、テンポよく貼れる時間帯と、少しペースが落ちる時間帯がでてきます。ペースが上がらない時はつらいです。

ただ、そんな状態が続いた先にふと、たくさん貼らせてもらえるお店が現れたり、ピースボートのことをとても好んでくださる方のお店に出会えたりします。

ポスターを貼らせてもらった上に、ドーナツやお菓子などを差し入れとしてくださり、「頑張って。応援してるよ!」と声をかけてくださる方もいます。

<昼食を食べていなかったので、より一層美味しく感じる差し入れ。お店の方からいただきました!>

そんな時、本当に「ポスター貼りをやっててよかったな」と思えるんです。1日が、起承転結を含んだ1つのドラマになるんです。

私は派遣の仕事で通販商品の仕分け作業をすることがあります。単純作業かつ高時給なところが魅力的なお仕事ですが、やっていて楽しいと思ったこと、ドラマを感じたことなど一度もありません。

「ピースボートに乗りたいなら、ポスター貼りをすべき」

今は、自分の言葉として誰かに伝えたいです。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

日々のボランティア活動は本当に楽しませてもらっていますが、まだまだ未熟者なので、これからも先輩方、スタッフの皆さんに色々な事を学び、精進していきたいと思います。

 

文:船橋誠大 編集:森田幸子

活動内容に応じて船賃が割引になるボランティアスタッフは、随時募集しています。詳しくは以下をご覧ください。
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