大切な人に3度目の地球一周を報告してきました

こんにちは!そして、ただいま戻りました!

ピースボートセンターおおさか(以後ピーセンおおさか)の德永(あだな:ほたる)です。今年の春に出航した ピースボート地球一周の船旅 Voyage117 に乗船していました。私にとって3度目の地球一周でした。

その前も約6カ月ほど ピーセンおおさか に勤務していましたが、地球一周を終えて8月よりここに戻ってきました。

自分の人生を変えるきっかけ”ポスター”の担当に

乗船前、3か月ほど勤めていたポスター担当に再度就任しました。あの「地球一周の船旅」のポスターの担当です。

一度気になると、度々目に入ってしまうポスターですが、ボランティアスタッフはこのポスターを貼ることで船賃の割引を受けることができます。

私はそのポスターを「夢のバトン」だと思いながら、貼ったり、ボランティアスタッフのみなさんに託しています。

だからこそかもしれませんが、ポスターを初めて貼ってから約7年ほどたちますが、いまだに日本国内の旅先で意外なところに貼ってあるポスターを見ると、嬉しくなります。

「こんな駅から離れたところまで…たくさん歩いたんだなぁ…」と思う時もあれば、食事をしに入ったお店のお手洗いや店内に貼ってあるのを見つけた時は「お店の方が協力してくれてるんだなぁ」と思ったり…。

自分が貼ったわけではなくても感謝の気持ちでいっぱいになります。感謝するがあまりに、つい食べ過ぎてしまうのはおいておいて…(笑)。

先ほども触れましたが、私自身がボランティアスタッフとしてポスターを貼り始めたのは今から約7年前。

小学校卒業するまでと変わらないくらいの月日が経ったのかと思うとゾッとしますが、貼り続けて思うのは「縁」の多さです。

縁にはいろいろな形があります。

「がんばれ!」という応援の言葉やドリンクやお菓子をいただいたり、優しくしてくださったり…、「なんで地球一周したいの?」と私自身の夢や人生を楽しそうに聞いてくださる方とお茶をしたり…。

中には「この通りは知り合いいるから貼りやすいと思うよ!」とアドバイスやサポートをしていただくこともあります。(暖かさが胸に沁みて、涙ぐむ時も…。ありがとうございます!)

<つい先日もポスター貼り中に「これあげる、暑いから」と店主さんからいただきました! 暑い夏に冷たい飲み物…とてもありがたかったです!>

縁は、ポスターを貼っている日だけの特別なものではありません。

ボランティアスタッフとしてポスターを貼っていた頃、「おしゃれなところだなぁ」と思って入ったお店が、実はゲストハウスで、話していくうちにオーナーさんと仲良くなりました。

その数ヶ月後、気づいたらこのゲストハウスに住み込んでお手伝いをしていました(笑)。

ポスター貼りをしていなかったら経験しなかった仕事をさせてもらって、今の過ごし方にも活かせることばかり学ばせていただきました。

(今も世界を旅するオーナーさんへ
あの時はわがまま娘だったのに、向き合ってくださり、本当にありがとうございました。直接は恥ずかしくて言えないので、ここで失礼します。笑)

他にも書ききれないほどの方々との嬉しい出来事や、人生経験を積ませていただいた中で、特に印象深い「縁」を紹介したいと思います。

ポスター貼りで出会えた縁

実はボランティアスタッフ時代も含めると計10回以上のポスター貼りキャラバン(泊りがけで遠方まで行ってポスターを貼ること)に参加し、たくさんの地域を訪れてきました。

どの地域にもポスター貼りを通して出会った方々の顔が思い浮かびます。

その中でも特にお世話になったのが長野県の松本市にある、とあるお店の「キヨさん」という方です。今では人に紹介するときは「松本にいる母」と呼んでいるほどお世話になってます(笑)。

<ピースボートセンターよこはま にいた時に実施した長野キャラバンで訪れたお店、「夢屋」さんとキヨさん>

夕方になって、そろそろお腹が空いたなぁと思いつつお店に入り、ポスターを貼る許可を得て貼らせていただきました。

その時に「ねぇ、このポスターのに行くの?」と話しかけてくださったことから、このご縁は始まりました。

当時私は一度地球一周した後で、また乗りたいと考えていることを話し、「えー!いいないいな〜!どこ行ったの?写真見せて〜!」と思い出話で盛り上がりました。

そして「そういえばお腹空いてんじゃない?ご飯はこれから?もしあれだったらもつ煮込み食べてかない?」とまさかの展開に。「いいんですか!?」と言いつつも、その日の晩御飯が決まりました(笑)。

すると「ご飯もいるよね、あ、飲み物お茶でいい?」とまるで実家に帰ってきたと錯覚してしまうほどのおもてなしをしてくださいました。

話す内容も旅中の楽しかったことや、何を大事にしているかなど、ワクワクする内容ばかり。幸せなひと時を過ごさせていただきました。必ずまた来たいと思うお店になりました。

何よりもキヨさんの笑顔が大好きで、キャラバンで訪れる度に近況報告を兼ねて顔を出すようになり、気づけば松本に行く時は、訪れる場所に必須事項として入るようになっていました。

そして今月9月の頭、Voyage117で出会った友人に会うため、そしてキヨさんに帰ってきた報告のため、また松本を訪れました。今度は完全プライベート旅。時間を気にする必要がないので、キヨさんがいるお店と系列店のはしごです(笑)。

久々にお会いしても、ついこないだ会ったかのように「お!やっほ!久しぶり!元気〜?」と接してくださるキヨさん。

そのキヨさんは、インスタグラムで近況を見ていてくださったり、本当に第二のお母さんのような存在です。この巡り合わせはポスター貼りがなかったら、もしかしたらなかったかも…。

そう思うと、日々のポスター貼りで入らせていただく、すべてのお店の方々、そして居合わせたお客様との一期一会がより大切に思えてきます。

旅をすればいろいろな「縁」と巡り合います。そして「縁」は日常の中にも。

私にとって、ポスター貼りで訪れる地域やそこに住む皆さんとの「縁」もその一つだと思っています。

ポスター貼りは旅だ!と名言らしく書いてみたりもしますが、あながち間違えてないと思っています。(似たようなフレーズがあった気もしますが…笑)

これからも大切にしたい「縁」と「バトン」

このブログを書くために、これまでのキャラバンや日々のポスター貼り、ピースボートセンターでの内勤活動やイベントなど、写真を見返せば見返すほど、やはり感謝の気持ちが込み上げてきます。

ボランティアスタッフ時代、ついつい時間を忘れてポスター貼りから帰るのが遅くなっても、笑顔で迎えてくれたピーセンのスタッフや、ボランティアスタッフのみんながいなければ…、

地球一周をしたいという夢を応援してくれた親や祖父母の見守りがなければ…、

そして何より、ポスターを貼らせていただいたお店の方々の協力がなければ、実現しなかった自分自身や周りのみんなの地球一周と、その後の人生の数々。

感謝してもしきれませんが、引き続きその感謝と尊敬の気持ちを忘れずに、これからも活動を続けていきたいと思います。

ほたるの独り言

キヨさんのお店のインスタグラムです↓
ヤキトリ ヤキトン 夢屋

縁を繋いだきっかけの「もつ煮込み」が1番のおすすめです! 串の種類も豊富で、中にはデザート感覚で楽しめるメニューも。1軒目にも2軒目にもおすすめです。いろんな種類を食べたい、少しだけつまみが欲しい、どちらにももってこいです。松本市を訪れることがあればぜひ、足を運んでみてくださいね〜!

キヨさん、ブログ掲載へのご協力、ありがとうございました! また会いに行きます!

 

文:德永涼子