ガザを見捨てない!野菜を届けようキャンペーン にご協力ください

こんにちは。ピースボートスタッフの森田幸子です。

今回のブログでは、ピースボートが行っているパレスチナ・ガザ地区に暮らす人々へ野菜を届けるためのキャンペーンについて紹介します。

ガザに暮らす人々が攻撃にさらされています

2023年10月7日に始まった武装組織ハマスによるイスラエル攻撃、そしてその報復作戦としてイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への軍事攻撃が激化して1年が経ちました。

この1年でガザ地区では4万人以上が亡くなり、人口の90%にあたる190万人が自宅を追われて、ガザ地区内での避難を余儀なくされています。

イスラエル軍は以前から長年に渡り、ガザ地区への物資や人の出入りを厳しく規制し、また軍事攻撃を行ってきました。

そのような逃げ場のないガザ地区で、イスラエル軍はハマス掃討作戦として、病院・学校を含むあらゆる民間施設や住宅にも大規模な攻撃を行っています。

野菜を届けます!

<ピースボートセンターおおさかでも街頭募金活動を行いました>

イスラエル軍の攻撃が続き、ガザ地区では生きるために最低限必要な医療・住環境・食料など、すべてが不足しています。餓死や病死する人々までもが出ている状況です。

特に子どもたちの成長や健康維持に欠かせない野菜の不足が深刻化しています。

ピースボートはガザ地区に本部を置くNGO「国境なき青年団」を通じて、野菜を届けることにしました。

約35米ドル(およそ5,000円)で1世帯分の野菜セットを現地に届けることができます。これは5人家族なら4~5日分の食料に相当します。

ガザの子どもたちの命を守るため、1分1秒でも早く残酷で国際人道法に著しく違反するイスラエルの攻撃をやめるよう訴えるとともに、私たちにできる支援を行いましょう!

すぐにでも野菜を、1世帯でも多くのひとたちに届けるためにもご寄付をお願いいたします。詳細は下のリンクから。

ピースボートとパレスチナ

ピースボートは過去には、船でイスラエルのアシュドッドとハイファの港を何度も訪れ、エルサレム、ヨルダン川西岸、ガザでスタディツアーやホームステイプログラムを行ってきました。また、船上にイスラエルとパレスチナの若者たちを招き、議論の場を提供してきました。

ピースボートはイスラエル人とパレスチナ人の双方が平和、安全、自由に暮らす権利を認める形で、この地域の紛争に非暴力的で公正な解決をもたらすことを支持しています。

今回ガザへの攻撃が始まった当初から、ハマスによるイスラエルの一般市民への攻撃を強く非難するとともに、イスラエル軍のガザ市民への無差別攻撃に対しても強く反対しています。

日本国内、そして世界を航海中の船上でも即時停戦を訴えるアクションを続けています。

イスラエル・パレスチナ情勢に関するピースボートの声明
ガザの殺戮を止めよう! ケープタウンと洋上で緊急アクションを行いました

パレスチナのことを知ろう

「最近ニュースでは聞くことあるけど、パレスチナってそもそもどこ?国なの?」「アラブとユダヤの民族紛争でしょ?」「宗教対立でしょ?」「パレスチナとイスラエルの戦争じゃないの?」

そんな風に思っている方もいるかもしれません。この問題は民族紛争や宗教対立、パレスチナ対イスラエルの戦いではありません。

パレスチナのことを知りたい方、ぜひこちらの本を読んでみてください。パレスチナ問題をむずかしい政治的なものではなく、そこに暮らす人々の話として見ると、本質が見えてきます。

この本には人々の声が詰まっています。

「ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち」
高橋真樹 著 現代書館

そして今、こちらの映画が上映されています。ガザからイスラエルの病院へ通う医師、アブラエーシュ博士のドキュメンター映画です。アブラエーシュ博士はイスラエル軍による攻撃で3人の愛娘を亡くしました。それでも共存の可能性を信じて行動を起こしています。

映画『私は憎まない』~平和と人間の尊厳を追求するガザ出身医師の誓い~

関西では、以下で上映されています。

第七藝術劇場(大阪)
アップリンク京都(京都)
シネ・ピピア(兵庫 10/18~10/24)

ピースボートがお世話になった方、これまでつながってきた方たちも今、パレスチナにいます。家が破壊され、家族が亡くなり、子どもたちに与える食事も手に入らない。イスラエル軍の規制によってそこから脱出することもできない。

通信手段も途絶えがちですが、日本で私たちがこの攻撃に反対するアクションを起こしていることや募金を行っていることを伝えると、心からの感謝を伝えてくれます。

「私たちは見捨てられた」 紛争地や復興が進まない土地に暮らす人々から多く聞いてきた言葉です。

そんな言葉をもう聞くことがないように、具体的なアクションと共に「私たちは見捨てない!」とメッセージを送り続けることが必要です。

まずは知ってください。そして一歩、あなたができることを行動にうつしてください。

 

ピースボートセンターおおさか 森田幸子