あにまるからご挨拶「はじめての地球一周から10年、決意新たにまた旅に出ます」

こんにちは。つい最近まで ピースボートセンターおおさか で勤務していた関美衣(通称:あにまる)です。

私がピースボートセンターに初めて来たのは2013年。それから参加者として乗船したのは2015年4月出航の 第87回ピースボート地球一周の船旅 でした。

そして、2025年4月に出航する ピースボート地球一周の船旅 Voyage120 は初乗船からちょうど10年経ちます。今回そのクルーズにスタッフとして乗船します。

参加者として船を降りたときには、夢にも思わなかった状況です。

いってきますのご挨拶も兼ねて、ここで私の10年を振り返ってみたいと思います。

閉じていくと感じていた世界への扉が開いた

乗船前、動物の看護師として働いており、なりたかった仕事に就くことができて嬉しかったのですが、働き始めてからこのまま人生閉じていくような感覚があり、漠然とずーと不安を抱えて、1人で死んでいくんだろうなぁと思っていたのを覚えています。

自分が何をしたいのかわからなかったのですが、動物の専門学校に通っていた時の卒業文集に「世界一周がしたい」と書いていました。

父が世界一周航空券を使って海外に行っていたことを聞いていたので、子どものころからずっと興味はありました。そして街中でピースボートのポスターを見つけたことが乗船に繋がります。

船に乗れるほどのお金がなかったのですが、ボランティアスタッフ活動をすることで船賃が割引になることを聞き、それなら行けるかもしれないと、親にも職場にも友達にも言わず申し込みました。

閉じていくと思っていた世界が広がっていくきっかけでした。

船上での出会いがくれた心の変化

元々好奇心旺盛で、興味のあることについて深く学んでいくことや、知らないことを新しく知ることが大好きでした。

なので、船内での様々な企画に参加することやたくさんの人のことを知れる船内や、初めて訪れる寄港地での過ごし方がとても面白かったです。

ただ、私は中学生ぐらいの時からずっと人と関わることが苦手だと感じており、特に仕事を始めてからは感情を殺すことが多くなってきたので、喜怒哀楽を感じることも減っていました。

外で見せる顔はまた違い、自分で二重人格だなぁと思っていたので、周りからはそう見られていませんでした。よく意外だといわれます。

船の中も1つの村社会のような形になっているので、人と比べてしんどいことや人と関わることに疲れることもありました。

でも、はじめてピースボートに乗船してから10年立ちましたが、今でもつながっている仲間がたくさんいます。

ある時、船の中で同じ部屋の子から「アニマルはアニマルでいいんだよ」と言われたことが、普段なら受け入れがたい言葉だったのにすごく心に残る日がありました。

クルーズで過ごした100日間をかけてお互いの心が開いていたことと、信頼していたからだと今では思います。

10年の経験を経て「今の自分が好き」

船に乗るだけで大きく変わることはありませんが、世界の見方が広がることは確かです。ただ、船に乗る前の自分には戻れません。

10年の間、ピースボートでの出会いや体験がきっかけでたくさんの経験を積みました。

絶対にしないと思ってた営業を仕事にしてみたり、ミュージカルに出てみたり、一年だけの契約でピースボートで働くことを決めたら8年になってたり…。

コロナ禍のタイミングで心理学のセミナーに行ったり、そこから人との距離も変わりパートナーができたり、スタッフとして何度か乗船する機会をもらったり…、感情揺さぶられる経験ばかりでした。

感動することもあれば、目の前が真っ暗になるような出来事までありました。

今はそれが今のわたしに繋がってて、2025年の今は今の自分が好きだと思えるようになりました。人が好きだと思えることや、感情を感じれるようになったことがなにより嬉しいし、生きやすくなりました。

自分の氣持ちや想いを隠すことが普通だったので、これからありのまま生きていくことを実践したいと思います。

再び地球一周へ

直近は、私がボランティアスタッフの時に通っていた ピースボートセンターおおさか で働いていました。

そして来週出航するVoyage120に乗船します。

また新しく経験が積めるとこを嬉しく思います。今回、一緒に乗船する参加者にとって良いクルーズになるよう動きたいです。

4月23日(水)に横浜港から、そして24日(木)は神戸港から出航します。

いってきます!そして、Voyage120に乗船するみなさん、一緒に地球一周を楽しみましょう!

 

ピースボートスタッフ 関美衣