タイでやってみたい15のこと~旅ができない今だからこそ旅を準備してみる~ 

みなさんこんにちは。ピースボートセンターおおさかの野々村修平です。

新型コロナが蔓延する以前までは、多くの人が自由に海外へ行くことができ、海外からもたくさんの人が往来し、日本中を旅しているような世の中でした。気が付くと、今はその状況が逆転しています。

私自身、1年以上も海外に行けない状況が続いていますが、世界に対する視野を広げ、さまざまな歴史や文化を知ってもらい、いつかまた旅に出られる日まで、情報が集められるようなブログを書きたいなと思っています。

「微笑みの国」タイへ

大学生当時、ドイツのユーロシティーでドレスデンからベルリンへ向かう途中、「深夜特急」の1ページ目を開いたことを今も鮮明に覚えている。

「深夜特急」は、作家・沢木耕太郎による紀行小説であり、バックパッカーにとってバイブル的な本。そして、タイの首都・バンコクに憧れを覚えた。

その後、1人旅と第94回ピースボート地球一周の船旅(2017年)、第102回ピースボート地球一周の船旅(2019年)の計3回タイを訪れた。今回は、魅力が詰まった「微笑みの国」タイについてフォーカス!題して、「タイでやってみたい15のこと」。

<第94回クルーズ中のタイ・プーケットでピースボートの船をバックに>

タイでやってみたい15のこと

1.バックパッカーの聖地、カオサン通りを歩いてみる

タイの首都バンコクにある「カオサン通り」は、世界中からの旅行者で賑わう約300mの道。色とりどりの店や屋台、旅人に優しい安宿、お土産屋、旅の疲れを癒すために最適なマッサ-ジ店が軒を連ねている。バンコクでまず最初に訪れたいスポット。

2.トゥクトゥクに乗ってどこまでも、アジアの風を全身で浴びてみる

タイに来たらとりあえず乗ってみたい。タイの移動には欠かすことができないレトロで可愛い三輪タクシー。

乗車前の値段交渉もお忘れなく。交渉を先に終わらせておかないと、到着後に高額なタイバーツを請求されます。事前に相場の値段をチェックしておきたい。

3.物価が安いので、贅沢な旅行をしてみる

タイの物価は日本よりもリーズナブル!およそ日本の物価の3分の1。ちょっと財布の紐を緩め、いつもよりも贅沢に過ごしてみよう。

4.憧れのトレインマーケットで、レトロな掘り出し物や中古のビンテージ品を探してみる

バンコクにあるタイで1番有名なマーケット。見るだけでも大満足間違いなし。

5.映画「星になった少年」の舞台「ランパーン」で象使いを体験してみる

タイには今もなお象を移動手段として使う地域が残っており、ランパーンでは3日間のコースを修了すると「象使い」の資格を取得できる。トレーニングの費用は、9,000バーツ(日本円で、約30,000円)。

アジア地域、特にインドでは、困難を取り除き福をもたらすとされる、豊穣や知識・商業の神様である「ガネーシャ」が祀られている。ガネーシャは、4本の腕をもつ人間の身体に片方の牙が折れた象の頭を持つことが特徴。

そしてタイでも広くガネーシャが見られ、象に対して神聖な気持ちと勇気や誇りの象徴として敬意を払っている姿を見ることができる。

6.首長族であるカレン族に会ってみる

ミャンマーからタイにかけて暮らしているカレン族は首長族と呼ばれている。

カレン族は、1980年代にミャンマー東部の内戦から逃れてきた少数民族。山岳地帯には野生のトラが数多く生息しており、襲われて命を落とす人が絶えなかった。

そこでカレン族は種族を守っていくため、女性の首に真鍮(しんちゅう)製のコイルを巻いて防備することにより、人間の急所である首をトラに噛み切られないように工夫をしたのだとか。

カレン族は、実際に首が長くなったのではなく、コイルの重量で肩の骨が下がってしまっている。

7.列車が市場の中を通り抜ける!タイ名物「メークロン市場」でスリルを味わってみる

線路から見る列車とメークロン市場は、列車から見る光景と違って圧倒的迫力!速度を落とした列車が市場スレスレを通り過ぎる姿はスリル満点の一言。


線路の真ん中には商品が置きっぱなしになっており、地元の人々が瞬時に店をたたみ、再度何事もなく再開をする姿にも注目したい。

8.古都アユタヤ王朝の栄華にふけてみる


アユタヤ王朝は、バンコクの80km北部にあるチャオプラヤー川に囲まれた遺跡群の宝庫。

全長57メートルを誇る、涅槃仏(ねはんぶつ)や苔むした仏塔のチェディ、建築美にあふれる歴代王の離宮など、アユタヤ王朝時代を感じられる遺跡が保存されている。

かつて、商人が集う国際都市として栄えた古都アユタヤ。御朱印船貿易に携わった日本人たちが築いた日本人町跡(最盛期頃には1,000~1,500人以上の日本人が生活をしていたと言われている)や、現在も信仰を集めるワット・スワン・ダララーム、諸外国の異なる建築様式が楽しめるバン・パイン宮殿など、往時の栄華を感じられるスポットが点在している。

9.10バーツ硬貨にも描かれている、ワット・アルンで歴史を感じてみる


タイの三大寺院に数えられるワット・アルンは、歴史や文化を感じられるタイの代表的な寺院。タイ仏教よりもヒンドゥー教色の強いクメール様式の建築物で、三島由紀夫の小説『暁の寺』に登場することでも知られている。

ワット・アルンには5つの仏塔があり、中央の大仏塔の周囲に小さな仏塔が四方を囲む形で建設されていることが特徴。

10.タイ屈指のリゾート地で時を忘れてみる

タイを代表するビーチリゾート・プーケット島は、バンコクから南に900kmのタイ南部に位置する。

サンゴ礁に囲まれた青い海を一望できるホテルや地元産のシーフードグルメ、買い物・マリンアクティビティなどが楽しめるタイ国内で1番大きい島。

11.お祭り騒ぎの縁日のようなナイトマーケットで遊びつくしてみる


プーケットのナイトマーケットは、海産物の宝庫。ロブスターがオススメ。

12.冒険心くすぐる秘密の楽園「ピピ島」で絶景ダイビングしてみる

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」の舞台にもなったピピ島。

プーケットから東に45キロ、6つの島からなるサンゴ礁に囲まれた断崖絶壁の島は、冒険心くすぐる秘密の場所。透明度抜群の海は、なんと約30m先まで見通せる美しさ。

13.爆竹音が鳴り響く、プーケット最大の寺院ワットシャロンを見てみる


タイ語でワットは「お寺」、シャロンは「祝福」という意味。プーケット島で1番美しく、地元の人たちからの信仰が深いお寺。敷地内にある高さ61mのチェディは、繊細な装飾と華やかな色使いが美しい建物。

毎年旧正月の時期に1週間かけて行われるお祭りでは、たくさんの屋台やステージでの出し物が楽しめる。とにかく爆竹の音がすごい。

14.家族愛や親孝行を大事にするタイの人々に触れてみる

タイでは、タンブン=「徳を積む行為」が大切にされている。

敬虔な仏教徒が多いことが理由としてあげられるが、タイでは家族や友人に対する愛がとても強く感じられ、いつも心温まる人の優しさに触れることができる。

他者を受け入れる精神も大切にされているこの国で、人の温かさに触れよう。きっとタイがもっと好きになるはず。まさに、微笑みの国である。

15.タイに来たなら食べなきゃ損。タイ料理を堪能してみる

最後に、観光にも引けを取らない、本場で楽しみたいタイ料理を怒涛に紹介!

パッタイ / Phad Thai


「タイ炒め」の意味であるパッタイ。タイを代表する料理で、地元民にも愛されている。道端に点在する屋台などでもっともよく目にする料理の一つ。

私も長期の海外旅行を終える時、いつも無性にアジア料理が食べたくなる。空港にタイ料理屋さんがあるときは間違いなく、ドラフトNo.1で選ばれる料理。

個人的にはレモン汁をたっぷり絞って食べるのがオススメ!

トムヤムクン / Tom Yam Kung

フカヒレスープ(中国)、ブイヤベース(南フランス)、ボルシチ(ロシア)に並び「世界三大スープ」と呼ばれている。(世界三大スープなのに4種類のスープが存在するという不思議な格付け。)

まろやかな辛味と酸味が混じり合い癖になってしまう。タイに行ったら絶対に注文すべき料理。

「トム (ต้ม)」は煮る、「ヤム (ยำ)」は混ぜる、「クン (กุ้ง)」はエビのこと。つまり海老のスープ。

トムカーガイ / Tom Kha Kai


もう一つオススメのスープをご紹介。トムカーガイはココナッツミルクのスープ。スパイスが効いており甘すぎず、飲みやすい。タイ料理に舌鼓した後の、口直しに超オススメ。

グリーンカレー / Green Curry


日本でも人気のグリーンカレー、実はタイの料理。お店によって辛味や酸味の強さが異なる。具材もエビや鶏肉など、入っているものが様々あるが、やっぱり辛いグリーンカレーがオススメ。

プーパッポンカリー / Curry Crab


個人的に大好きな、蟹を使ったシーフードカレー。一般的に卵やココナッツミルクも一緒に炒めており、食べやすさも美味しさも圧倒的。日本の旅人からも支持されている料理。

マンゴースティッキーライス / Mango Sticky Rice


マンゴーとご飯!?と思うかもしれないが、先入観を捨てて一口どうぞ。しょっぱいモチモチなもち米を甘いマンゴーとココナッツミルクと一緒に食べる、タイ定番のお菓子。

ガパオライス / Phad Kraprao


みなさんご存知、ひき肉とバジルを炒めた料理、ガパオライス。タイ語では「ガパオ」では通じないことが多いので、注意!

ガパオの注文方法:バジルを炒める料理全般を “パットガパオ “、もしくはシンプルに“ガパオ “と呼んでいる。中に入れる具材によって呼び方が変わる。 鶏ひき肉の場合は、 “パットガパオガイ” 、豚ひき肉であれば“パットガパオムー”。 このように「 パットガパオ+具材 」で注文するということを覚えておくと便利!

チャーンビール / Chang Beer


タイで消費量ナンバーワンのビール。ズシッとくるインパクトのある味と口の中でスーっと消えていく清涼感。色も濃い目で、香りとコクを楽しめるビールでした。

このビールを飲むたびに、タイのナイトマーケットを思い出せる。

旅の準備をするのは今!


最近は少しずつ海外への渡航制限が解除されてきましたね。現在は、未曾有の感染症を克服するために全世界が手を取り合い協力をしています。

新型コロナウイルスの収束は、必ず訪れます。だからこそ忘れてはならないことは、コロナの収束を待っていては「どんなことにも出遅れる」ということです。

今この瞬間を無駄にすることなく新しいチャレンジができる人は、これからの人生で頭ひとつ飛び抜けられる存在になれると思っています。

どんな人にもチャンスは訪れます。それを掴み取れる人は、選択を迫られた時にすぐに答えを出せる人だと思っています。自分の信じるものを、自分の中に明確に持てるようにしていきたいですね。

旅の準備は、いつか旅に出られるタイミングではなく、いまから始めていきましょう!

 

ピースボートセンターおおさか 野々村修平