ピースボートボランティアスタッフによる自主企画「漢方について知ろう」

こんにちは!ピースボートセンターおおさかでボランティアスタッフをしている“ぷるさん”こと辻一将です。

ピースボート地球一周の船内では、様々な講演会やエンタメ イベントが行われています。そして、参加者が自分で企画を立ち上げることもできます。

参加者自身が自分の詳しいことや得意なことを紹介したり、他の人と一緒にやりたいことをやる「自主企画」は船内では大人気だそうで、僕も楽しみにしています。

その自主企画をピースボートセンターおおさかでも行っていて、ボランティアスタッフが自分の経験を活かして、いろんな企画をやっています。

今回は、11月26日にピースボートセンターおおさかで行われた自主企画をお届けします。

自主企画「漢方について知ろう」

今回の自主企画は、高山宰さん(ニックネームは“ごれいさん”)の『漢方について』でした。

ごれいさんは薬剤師をしています。実はこの“ごれいさん”というのも漢方薬の名前なんです。一番好きな漢方が五苓散(ごれいさん)ということで、ニックネームも“ごれいさん”になりました。

薬剤師の経験を活かして漢方とは何か、漢方を使う場面などを紹介してくれました。

よく聞いたり、見たりする漢方は薬だけを指すものではない。そこが1番の驚きでした。

漢方とはもちろん漢方薬のことも指しますが、生活習慣や食事なども含むみたいです。ほんとに知らなかった!

ここから先は漢方薬のお話です。

漢方を飲んだことある人、ない人どちらもいると思いますが、漢方って何かを説明するのはとても難しいと思いました。

まず漢方に含まれているものが意外なものや聞いたこともないようなものばかりなんです。

例えば、ごれいさんにちなんで五苓散という漢方薬には沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、白朮(びゃくじゅつ)、桂皮(けいひ)、茯苓(ぶくりょう)の5つの生薬が入っているそうです。

ほんとに聞いたことない(笑)。

そして、これらの生薬は不思議なものでできています。猪苓(ちょれい)は菌糸の塊でできています。きのことかカビを構成している菌糸は漢方にも使われているんです!

他にも桂皮はアップルパイとか甘いものに入ってたりするシナモンでできています。名前は違うけど、身近に知っていたり、聞いたことあるもので作られたりしています。

他には、ナウマン象の臼歯の化石が入っていたり、ナツメの実が含まれている漢方もあるみたいです。

なんて不思議な薬なのダァァァ!

漢方と西洋薬(ロキソニン、イブなど)は、どちらも薬局で調剤されますが、それぞれ治す物体が違います。

西洋薬は病気そのものに効果をもたらすものに対して、漢方は体を健康にしたり、体そのものに備わっている治癒力を促進させたりするものです。

漢方ってなんてすごいんだぁ!

よく聞く漢方といえば、「風邪のひきはじめに」で有名な葛根湯や、「お腹の脂肪を落とす」で有名なナイシトールZなどがあります。

これらはよく飲まれていますね。テレビのCMや薬局でもよく見かけます。

漢方ははじめに言ったように体の調子を良くしたり、健康にしたりしますが、長期での使用や健康状態での使用は逆に体調が悪くなる可能性があるのです。

先ほど紹介した葛根湯は、血圧が上がってしまうというマイナス面もあります。

もともと血圧が高い方にはおすすめできないといったことがあるのです。

これらのような良い面、悪い面もある漢方ですが、正しい使い方を調べたり、聞いたりしてからの使用が大切です。

船内での自主企画も楽しみになりました

自分の職業にまつわる自主企画でこんなにも詳しく漢方を教えてくれたごれいさんに拍手!

奥の深い漢方の企画でした。

そして、僕は船に乗ったらバスケットボールについての自主企画をしようと思っています。

小学校から高校までバスケットボールをしていて、いまでもバスケットの試合を毎日見るほど大好きです。

バスケットボールはみんな知っているけど、試合を見たりやるのはあまりしたことないっていう人が多いです。

だから、「バスケットボールの魅力」や「やってみようバスケットボール」みたいなバスケットボールについての自主企画をしてみたいです!

いろんな人の自主企画に参加したり、自分のやりたい自主企画ができるピースボートの船に早く乗りたい!

 

文:辻一将  編集:森田幸子