新藤あゆみ Ayumi SHINDO(通称:あゆ)
兵庫県出身、在住。
カメラ、アウトドア、衣装作りが趣味というあゆ。
ちなみに自宅で使う食器はほとんどが自身手作りの陶芸作品!
普段はピースボートに興味を持っていただいた方への案内や、パンフレットなどの発送作業を担当。
また、お子さん連れで乗船する方の相談も担当しています。
初めて乗船したのは2001年出航の第35回クルーズ。今までに10回のピースボートクルーズを経験している、ピースボートセンターおおさかで一番のベテランスタッフでもあります。
「安定じゃなく冒険したかった」
ピースボートとの出会いは、ワーキングホリデーに憧れていた10代。
「近い将来、世界中を巡ってみたい!」と心に決めて、資金を貯めるためにと銀行員として働いていた頃、街中で見つけたポスターがきっかけでした。
高校時代は資格取得に忙しく過ごし、大学へは行かず、銀行へ就職。
今でも当時の職場で働く同期はいますが、私には職場に尊敬できる大人も居らず「こんな小さな世界で人生終わりたくない」って思っていて。
両親の影響もありました。
「船旅で出会って結婚した」という旅行好きな親に育てられたこともあり、小さい頃からごく普通に、いつか自分も『船旅』するものだと思っていました。
仕事も退屈で、船旅のタイミングを探している時に目に入った「地球一周の船旅」のポスター。
一瞬で「これだ!」と思いました。
このタイミングを逃したら行けないかも!
当時21歳。ポスターを見て半年後には地球一周の船に乗っていました。
地球一周はどんな旅だった?
百聞は一見にしかず
“自宅と職場の行き来だけ”という幅の狭い生活から一変して、
普段の生活では出会うことが出来ない日本中の方たちと旅を共にするという環境にすごく刺激を受けました。
年齢・背景・キャリアなど関係なく、人との繋がりが持てることも、とても新鮮で。
3ヶ月の旅を通して、ほぼ全員の参加者とお話をすることが出来ました。
そのお陰で「型にはまった考え方で、なんて小さな世界の中で生きていたのか」ということを目の当たりにしました。
人生の中のたった3ヶ月、されど3ヶ月。
毎日のように色んな国を訪れ、多様な人と話す…そんな濃厚な日々を過ごして『体験に勝るものはない』と感じました。
親子で地球一周!
ママになってからもピースボートスタッフとして働いているあゆは、親子での地球一周も経験しています。
子どもと一緒の旅を実現したのは2006年から始まった「ピースボート子どもの家」というプログラム。
子どもとの“寄り添い方”を学んだ船旅
4度目の地球一周は、3歳の娘と一緒でした。一人目の子なので、子育ては手探り状態。
「子どもの家」には、モンテッソーリ教育の専門家や保育士も乗船しているので、子どもへの声のかけ方や、大人としてしてあげられること…改めて子どもとの“寄り添い方”を学びました。
子どもの思いがけない成長
人見知りだった娘ですが、船内は1000人もの参加者がいるのでそうは言ってられない環境で(笑)自然と人と接するようになりました。
娘は一人っ子ですが、船内は縦割り保育だったこともあり、年下の子のお世話をするようになって、お姉さん意識が芽生えていたのも嬉しい成長でした。
その後、小学校に入ってからは春休み・夏休みに実施するショートクルーズに乗船しました。おばあちゃんも一緒に3世代で船旅ができるのも嬉しいです。
「多様な社会を具体的にしている場所」
ピースボートに関わっていると、本当に多様な人に出会いますが、とにかくスタッフの幅が広いこともピースボートがライフワークになっているひとつの理由です。
東大卒の人もいれば、元ひきこもり、元ヤンキーもいるし、エンターテイナーも、世界各国に住むスタッフも居る。そんな仲間たちから世界中・日本中の様々な情報が直に入ってくる。
まさに多様な社会を具体化したような。こんな職場あまりないんじゃないかって思います。
スタッフ同士で同性婚をしたカップルがいますが、自分は船旅を経験していなかったら、そういった友人を受け入れられたのかな?とふと考えます。
人生をワクワクしてもらいたい
小さな頃から、思い立ったらすぐ行動するタイプでしたが、銀行員をしていたあの時、地球一周を経験して本当に良かったと思います。
『地球一周、行けたらいいな』と思ってるなら、行動に移しちゃえばいいって思います。
きっと、想像している何倍も、ワクワクする人生に繋がると思います。
そういう人たちをサポートしたいから、これからもピースボートセンターで地球一周への第一歩を応援できるような空間作りを心がけていきます。