「世界、人、そして自分を発見できるピースボートの船旅」 川村法子

ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は、お酒をこよなく愛するマインドギャル・川村法子です。

川村法子 Kawamura Noriko(通称:のん)

福岡県出身。中身はギャルです。

おいしいお店を巡ったり、時には美術館で静かな時間を過ごすのが趣味ののんちゃん。

漫画も大好きで、特に『ちひろさん』(安田弘之(著))は人生のバイブル的存在。

そして温泉と銭湯も大好き!みんなでお風呂に入ってから話し合いをしたら、世界はもっと平和になる!と信じているそうです。

高校の恩師が言っていた「人と人との繋がりを大切に」。のんちゃんは今もこの言葉を大切にしています。いろんな人と深く向き合うことで目の前にいる人の、人となりを知れる時間が好きなんだとか。

そんなのんちゃんだから、周りにいる人たちもどんどん繋がって楽しくて素敵な関係が生まれているんでしょう。

ピースボートセンターおおさかでは、ボランティアスタッフたちの地球一周という夢の実現をお手伝いしています。

きっかけは居酒屋のポスター

物心ついたときから、いい意味でも悪い意味でも自分はほかの人と少し違うなと思っていました。

時にはそれが大きな自信になることもありましたが、どこかで¨生きづらさ¨を感じることがありました。

短大卒業後、保育士で数年働いていました。大好きな子どもと関わる仕事は幸せでしたが、どこかでこのままでいいのかな…と思う日々。

兄が留学したのをきっかけに、自分も海外に行きたいと思うようになりました。

そんな時に見つけたのが、居酒屋に貼ってあったピースボートの地球一周ポスターでした。

「人生を変えたい!環境を変えたい!」と、3か月後の地球一周に勢いよく申し込みました。今となっては懐かしい思い出です。

<憧れの街ニューヨーク>

ピースボートのボランティアスタッフ活動をすると、活動時間や内容に応じて船賃の割引を受けることができますが、私はボランティアスタッフをせずに地球一周の船旅に乗船しました。

ピースボートセンターには乗船前に行ったこともありませんでした。社会人で貯金もあったし、ピースボートセンターや船内での人との出会いにも興味ありませんでした。

ピースボートセンターに行くのは本当に嫌だと、とても尖った思考で(笑)、一度もピースボートセンターに行かず、そのままバタバタと準備を進めて、私の初めての地球一周がスタートしました。

前言撤回!船には無数の出会いがある

<誕生日イベントに集まってくれた友だちと>

さっきの話、撤回します。めちゃくちゃ友だちできました(笑)。

地球一周中の船内では、参加者自身が企画を立ち上げる「自主企画」というものがあります。船に乗ってから1か月後に友だちが私の誕生日イベントを企画してくれました。

集まったのはなんと100人以上!みんな船の中で出会って友だちになった人たちです。

人生で一生忘れられない二日酔いと思い出をつくってくれました(笑)。

ある種、閉鎖的空間の1つの村のような大きな船。この環境でなかったら、きっと出会わなかった、出会っていても関わっていなかったかもしれない人たち。

そんな年齢も国籍も性格も全く違う、まぜこぜの空間や出会いが、私の先入観や考えを大きく変えてくれるきっかけになりました。

<アルバニアのレストランで、ピザ1切れ400円だと思ったらまさかのホールで400円!>

飲み会が大好きな私は、寄港地でも船内でも毎晩いろんな人とお酒を飲んでいました。

お酒の味も好きですが、何よりも飲みの場の雰囲気が大好きです。楽しくいろんな話をしたり、時には熱く語ったりと、毎晩毎晩人とつながれる時間が大好きでした。

何度も酒を酌み交わして出会えたピースボートの友だちは、今でも自分の人生にとってとても大切な存在です。

旅で終わらず、船を降りてからも繋がるかけがえのない存在に出会えたことは人生の財産であり、ピースボートの醍醐味だなと私は思います。

ジャマイカでレゲエ三昧の1日

私が地球一周で訪れた国で一番思い出に残っているのは、ジャマイカです。船はジャマイカ第2の都市、モンテゴベイに寄港しました。

カリブ海を望む美しいビーチが点在していて、白い砂浜と青い海、青い空のコントラストが素晴らしい街です。

そしてジャマイカと言えばレゲエ・ミュージック。その元になっているのが「ラスタファリズム」と呼ばれるジャマイカ特有の運動です。

私は、環境に配慮して自然と共存しながら暮らすラスタ・ビレッジを訪問して、持続可能な暮らしと生き方について考えるオプショナルツアーに参加しました。

ボブ・マーリーが大好きな私は、このツアーを本当に楽しみにしていました。豊かな暮らしとは何か、五感を通して様々なことを感じることができました。

<カリブ海でビール!最高!>

夜は地元のミュージシャンが出演するレゲエナイトツアーにも参加しました。

ジャマイカ名物のジャークチキンとビールを飲み、カリブ海にぷかぷか浮かびながら聞くレゲエミュージックはずっとずっとしあわせで、最高の時間でした。

誰かの地球一周のきっかけになりたい

<クロアチア・ドブロブニクの夕焼け>

私はピースボートで地球一周することでこれまで知らなかったことを知り、人と出会い、考え方も大きく変わりました。

地球一周は大きな決断ですが、「地球一周する」という選択をして人生が大きく変わった人は他にもたくさんいます。

いつまでもこの「地球一周する」という選択肢が多くの人にあり続けてほしいと強く思って、ピースボートスタッフになることにしました。

<メキシコで地元の高校生とサッカー交流>

そして実は、昨年8-12月にあった地球一周クルーズに今度はスタッフとして乗船していました!

船での役割としては、みんなとお酒を酌み交わすことはもちろん(笑)、水先案内人の企画の運営などをメインに行いました。

水先案内人とは、船内で講座やパフォーマンスショーなどを行っていただく各界の著名人の方々です。

<水先案内人のお1人、医師・作家の海堂尊さんと>

水先案内人の皆さんに関わらせていただく中で、自分自身も改めて学んだり新しい経験を積むことができました。

まだまだ知らないことも多く、みんなと旅をしていく中でこれからもひとつひとつ成長していきたいと思っています。

<エジプトのピラミッド>

お忙しいスケジュールの中ご乗船いただいた水先案内人の方々には本当に感謝しています。

そして一緒に地球一周した参加者のみんなは本当にいい顔をしてましたよ。次はあなたの番かも?

選んだ選択肢がいいのか悪いのかではなくて、選んだ道を自ら正解にしていく努力が必要

ピースボートの地球一周には人生を変えるきっかけが無数にあります。

それを掴むも掴まないも自分次第です。私たちピースボートスタッフはそのきっかけを全力でサポートします。

ピースボートに出会えた私はとても幸運であり、自分が体験したからこそ誰かのきっかけのためにお手伝いをしています。

ピースボートに魅了され、あっという間に5年目になりましたが、今でも思ってもみない出会いや感動はいくつもあります。日々この環境に感謝です。

人生は一度きり。まずは一歩踏み出して、ピースボートセンターに遊びに来てくださいね。

元ピースボートセンター嫌い(笑)の、私が待っています。

 

文:川村法子  編集:森田幸子