
こんにちは!ピースボートセンターおおさかでボランティアスタッフ活動をして地球一周した“あこ”といいます。
私はピースボート地球一周の船旅 Voyage114(2023年4月~7月)に乗船しました。
今日は、私が実際に参加して見た船内の様子や寄港地について書いていきたいと思います。
地球一周の船は好きなことができる空間
豪華な船内にびっくり!
まずは船内について!
ピースボートは私が乗ったVoyage114からパシフィックワールド号という船を使っています。
私は大きな船自体初めてだったんですが、最初中に入った時は「すごい!豪華!」って感じでした。
5階から14階まであってとても広い船で、レストランやカフェ、バーなど食事やお酒を楽しむ場所はもちろん、診療所や美容室、サウナ、プール、映画館にもなるホールなどたくさんの施設がありました。
乗船して1週間くらいは、ここに行きたい!と思ってもひろくて迷っていた記憶があります(笑)。
私は麻雀を少しするんですが、船に乗った時は暇つぶしで麻雀やボードゲームができるエリアに通ってました。
後半は1人になる時間が欲しくなる時があり、5階にある海の見えるカフェでスコーンやフレンチトーストを食べながらボーッと過ごしていました。
アルコール類や一部のエリアでは有料ですが、基本食べ物は船代に含まれているので、お金はかかりません!
これもとても嬉しかったです♪
毎日、企画やイベントが盛りだくさん

船内では朝から夜まで、毎日多くの企画が行なわれています。
毎日、船内新聞が配られるんですが、その新聞に1日の企画が全て載っていて、私はそれをみて参加するものを決めていました。
私がよく行っていたのはエイサーとズンバ、ヤングサルサというダンスです!
あと、水先案内人という方がいて、講義をしてくれます。世界情勢とか歴史とか、世界遺産について教えてくれました。
大型イベントには夏祭りや運動会、芸達者祭などもありました!

船の上で運動会?!夏祭り?!って思うかもしれませんが、装飾からどんなことをするかまで、自分たちで考えて作り上げていくスタイルなので、とてもいい体験になりました。
もちろん、企画に参加するかしないかは自分で決められるのでゆっくり過ごしたいって人はお部屋で過ごしたり、講義や企画がある時間でもデッキに出て海を眺めたりもできます。
これはピースボート独自だと思うんですが、船の中ではお客さんも色々企画できます!
例えばエアロビクスだったり、ダンスだったり、漫才をする人もいましたし、ケーキを食べまくろう!みたいな企画もありました。
私は「同い年集まれ」の企画をしました(笑)。
もう一度大好きな音楽を楽しめた
あと私は、船で楽器練習をしていました。船の中には楽器を持ってきている人もいて、ウクレレだったりギターだったりベースだったり…。
琴やバイオリンを持ってきている人もいましたし、ハンドパンという珍しい楽器を持ってきている人もいました!
寄港地で楽器を買っている強者もいましたよ(笑)。
私、実は楽器は持って行ってなかったんですが、バンドフェスをしたい!と言う方から声をかけてもらってドラムとギター、ベース、ボーカルを担当させてもらいました(笑)。
ドラムは船にあるものを、他の楽器は同じくフェスに参加するメンバーに借りていました。
もともと趣味で音楽に関わってて大学の時はバンドも組んで活動してたんですが、社会人になって少し活動とは遠のいていたので、こんなに船の中で音楽に関わるなんて思ってもいませんでした!
月1でフェスしたり、他のイベントでも演奏したりしてたので、本当に充実してましたね。
世界20以上の港を巡りました
憧れのピラミッドとサグラダファミリア
Voyage114は北欧や中米など20以上の寄港地を回りました。
私が特に行きたいと思っていた国がエジプトとスペインでした。
エジプトはピラミッドを楽しみにしていましたが、行ってみると思ってたほど感動はなく、こんな感じか〜っという感じで終わりました(笑)。
でもラクダに乗れたのはすごくいい思い出ですね!意外とスリルがあって楽しかったです。
商人との値段交渉はいい思い出です(笑)。
スペインはバルセロナにあるサグラダファミリアを楽しみにしていました。
今回船が泊まったのがタラゴナという港だったので、バルセロナまで1時間半ほど自分で電車に乗って行きました。
知らない土地で、しかも外国で、本当に行けるんだろうか?と不安もありましたが、事前に調べていたおかげでスムーズに辿り着くことができ自信になりました。
楽しみにしていたサグラダファミリアは圧巻でステンドグラスが綺麗だったのはもちろんですが、スペインはご飯が本当に美味しくて街並みも素敵でもう一度行ってみたいと思いました!
ピースボートならではのツアーもおすすめ
寄港地では自由行動もできますが、ツアーに参加することもできます。
私は、個人では体験できないような現地の人と交流するツアーを取ったり、治安があまり良くないところ(パナマやエジプトなど)はツアーをとりました。
ツアーによっては、自分たち個人で観光するのもそんなに難しくないものもあります。
ただ、場所や時間帯によってはツアーでしか行けない、行きずらい場所もあるので、その時その時の自分の目的に合わせて利用したら良いと思います。
あと、寄港地ではないですが、金環皆既日食もVoyage114の見どころの1つでした。あまり注目してなかったんですけど、これもめちゃくちゃよかったですね!
珍しい現象っていうのもそうですけど、月と太陽が重なった時の「わーっ!」という、みんなの一体感がとても記憶に残っています。
これからもずっと付き合える仲間ができた船旅
Voyage114では、乗船客は1,200人ほど乗っていたと聞きました。
クルーなど含めるともっと多い人数が船に乗っていたことになりますが、それだけの人が船に乗っているといろんな出会いもあります。
船旅は人との出会いも魅力の一つだと思っています!
生まれた場所も育った環境も違いますが船の企画で一緒になったり、企画を通して協力しあったり、寄港地を一緒に回ったり…。
普段生活しているとなかなかできない体験を共有し、さらに100日間以上24時間を共有するので個人的には友達というより仲間という感覚に近いです。
しかも船内は無料Wifiがないので、普段だったら携帯を触っている時間も仲間たちとボードゲームをしたり、寄港地で買ったお菓子でお菓子会をしたり、夜中まで飲み会をしたり、アコギや打楽器を持ち寄って夕焼けをバックに弾き語りをしたり…。
濃ゆい時間を過ごしていました。とてもいい思い出です。
もうすぐ旅も終わり船から降りるってなった時はとても寂しかったですね。
旅の最後は横浜港と神戸港に帰港します。横浜港で降りる人が大半で、私はそのまま神戸港まで乗船します。
横浜港でこれまで共に過ごしていた仲間が下船していった時は名残惜しかったです。横浜を出航してからも船に電波が届く限りビデオ電話をしたりしました。
でも日本なのでいつでも会えるという気持ちもありました。
実際船から降りた後も連絡を取り合って大阪観光したり、ユニバに遊びに行ったり、福岡まで行って糸島の滝で流しそうめんしたり、交流が続いています。
地球一周してよかった!
Voyage114は私にとって初めての世界一周でした!
ただ、コロナの時期を乗り越えて3年ぶりのピースボート地球一周の船旅ということで、まだまだアジアではコロナへの対応が厳しいところもあったので、どんな旅になるんだろうとちょっと不安な面もありました。
でも今地球一周を終えて思うことは「行ってよかった!」です。いろんな国に行っていろんな人に出会って、以前より視野も広がり、いい意味で価値観も変わってきました。
もし、地球一周をするかどうか迷っている方がいたら、ぜひ乗ってみることをお勧めします。
やらない後悔よりやった後悔。
でもきっと後悔しない旅になると思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
文:磯野智子(あこ) 編集:森田幸子