
ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は、大好物はプロテイン!胸板も心もアツい菊地純平です。
菊地純平 Kikuchi Jumpei(通称:じゅんぺー/ぺーやん)
栃木県真岡市出身。
アウトドア好きのじゅんぺーの趣味はランニング、登山、キャンプ、そしてラーメン巡り。
家から ピーセンおおさか まで、走って30分ほどなのでランニングしながら出勤するときもあります。休みの日にも時間がある時は、音楽を聞きながら淀川あたりを走っているそうです。
そして休みの日には、朝早くから山に登っていることもあります。都会の喧騒から心を切り離して自然と対話する時間が大好きなんだとか。
山ではスマホの電源も切ってデジタルデトックスして、帰りには温泉も満喫しちゃうなんて、なんともハードで優雅な休日ライフ!
そしてたまにキャンプしたり、うまいラーメンを探し回ったりもしています。
「悩みなど 空に比べりゃ ちっぽけだ」
これはじゅんぺー本人が小学生のときに書いた川柳で、学校代表として出品され、結構いい賞をもらったようです。そして今もじゅんぺーが大切にしている言葉です。
「悩むということはとても大切ですが、あまり気にしすぎないということも大切です。悩みは誰にしもあることですが、くよくよしない!」という気持ちを詠んだものです。小学生の時から悟っていたんですね。
ピースボートでは、ボランティアスタッフの方が地球一周できるようにいろんな相談に乗ったり、ピーセンおおさか でのイベントを実施したりしています。
ボランティアスタッフの皆さんと一緒に悩み、笑い、喜びを分かち合う…、じゅんぺーにとってとてもやりがいのある仕事です。
自由への憧れからピースボートへ

僕は、前職は公務員をしておりましたが、忙しくてなかなか休みの日も外出に制限がある状況でした。海外なんて夢のまた夢だと思っていました。
そんなある時、友人にピースボートを紹介してもらい、すぐに退職を決意しました。地元は栃木でしたが、たまたまその時に遊びに行っていた福岡県でピースボートの説明会があることを知り、説明会に参加して、すぐに福岡に引っ越しました(笑)。
自由への憧れが人一倍強かったのだと思います。背中に翼が生えたように、ピースボートセンターふくおか でボランティアスタッフを始めました。
そのまま割引を貯めて地球一周の船旅に参加しました。
※ピースボートのボランティアスタッフは活動時間や内容に応じて船賃の割引を受けることができます。
パプアニューギニアで子どもたちと交流
僕が参加したクルーズはエジプト、ギリシャ、モロッコ、米国、コロンビア、イースター島、オーストラリアなど五大陸の19ヵ国21寄港地を巡る地球一周でした。
その中で、特に思い出に残っている寄港地の1つがパプアニューギニアです。僕はミオコ島の島民と交流するオプショナルツアーに参加しました。
パプアニューギニアのラバウルに船が寄港して、スピードボートで近くのミオコ島に移動しました。
島に着くまでの数十分で、海の色が3回変わり、イルカが泳いでいた記憶があります。とても美しい海でした。あのときはとても感動して、写真を撮るのを忘れていました(笑)。
到着したところにはきれいなビーチがあってそのすぐうしろは森になっていました。自然の中で人々が生活している島でした。
島の方たちが、伝統的な音楽で盛大に出迎えてくれました。近くに小学校があるということで、多くの子どもたちも来てくれました。
一緒に現地の芋料理などを食べ、伝統的なダンスを見たり、子どもたちと鬼ごっこをして遊びました。
これは、仲良くなった現地のお友達と木の上で撮った写真です。
5年ほど前ですが、今は大きくなってるかな~とたまに思い出します。
地球が遊び場!
オーストラリアのブリスベンでは、船で仲良くなった15人くらいでBBQをしました。
オーストラリアには、公園に無料のBBQ台が置いてあるところがたくさんあります。
近くのスーパーで食材を買って、キンキンのビール、キンキンのコーラを飲みながら、ジューシーな肉を食らう。
スーパーの食材も日本とは違って、かなり大きな野菜、ボリューミーなお肉がたくさんあってわくわくしました。
自前のスピーカーで、音楽を聞きながら踊ったり…。その後は公園内のおしゃれなプールで泳いだり…。なんとこのプールも無料!
たまたま同じ船に乗り合わせて友達になって、約100日間を一緒に過ごしたり、いろんな場所に行った。そしてブリスベンで最後の思い出作りのBBQ。
僕たちは地球で遊んでるって感じた、さいっっこうの思い出です☆
地球一周しながら社会問題を学び、考える

僕は、船内では「地球大学」という有料の平和教育プログラムに参加していました。元々、学びなど興味がなかった私ですが、どうせ地球一周をするのであれば、遊びも、学びも全力でしよう!と思い参加を決意。
地球大学では、人権問題、貧困問題、紛争の歴史、ジェンダー問題、環境問題など、様々な社会問題についてディスカッションをしました。
あるときのテーマは確か『物乞い』。
海外では物乞いをよく目にすることがあります。日本ではなかなか見ない光景です。そのディスカッションの際に、物乞いにお金をあげるかどうかという話になりました。
地球大学のメンバーは約30人。僕は迷わずにあげるに1票、そして半数があげないと答えました。
そのとき僕はなぜお金を渡さないのか理解ができませんでした。お金は持っている人があげればよい。その日を凌げなければ、明日が生きられない。そう思っていたからです。
あげないと答えた人に理由を聞いてみたところその女性は、「その日を凌げたとしても、これから同じことを繰り返すだけ。自分でどうにかすることが大事」と言ったのです。
何が正解かは未だにわかりませんが、いろいろな考え方を持っている人がたくさんいるということがとても学びになりました。
僕は人が好き!

地球一周の船に乗ることで、何より自分への理解が深まりました。
船では年齢、国籍、境遇などバラバラな人がたくさん乗っていました。そしてたくさんの人とすぐに仲良くなれるような企画が毎日あったり、はじめましての人とも話しやすい環境が船の中にはあります。
たくさんの人と話すことで、自分がどういうことに興味があって、どうなりたいのか。そのようなことが見えてくるんですよね。
そして自分は「人が好き」ということがわかりました。
自己理解が深まり、自分に興味が出た。そして、自分に自信がついた!そんな旅でした。
今後は、人にたくさん関わるところに身を置く人生になりそうです(笑)。
はじめての大阪生活です
昨年の暮れに ピーセンおおさか に来ました。
大阪は実をいうと、今まで2回ほどしか来たことがありませんでした。僕は関東出身なので、修学旅行と旅行で1回ずつ。テーマパークも、ユニバよりディズニー派です(笑)。
しかし、この活気のある大阪は好きです。
そして ピーセンおおさか には元気なボランティアスタッフの皆さんがたくさんいるので、全国のピースボートセンターで1番盛り上がる、イケてるピーセンをつくりたいと思っています!
迷ったらGO!

自分が経験した、一言では言い表せない地球一周の魅力を一人でも多くの人に伝えたい。
地球一周は人生には、必要ありません。しかしながら、地球一周を通しての無数の出会い、美しい景色たちは、必ず人生に彩を与えてくれます。
今後の人生を豊かにしてもらいたいので、僕はピースボートスタッフになって船を出しています。
地球一周したいけど不安だなと思っている皆さん、まずは一歩だけ踏み出してみてください。
そのあとは、あなたの地球一周を僕が全力でお手伝いします!
文:菊地純平 編集:森田幸子