ピースボートスタッフが選んだ「地球一周 わたしのベストショット」

みなさん、こんにちは。ピースボートスタッフの森田幸子です。

今年、ピースボートは地球一周クルーズを再開することができました。8月にはピースボート地球一周の船旅 Voyage115が日本を出発して、現在は地中海からスエズ運河を通過して紅海を進んでいるところです。

さて今回のブログでは、ピースボートスタッフがこれまでのピースボートの旅の中で撮ったお気に入り写真、「わたしのベストショット」を聞きました。

世界各地から7枚のすてきな写真が集まりましたので、その時のエピソードとともにお送りします。

ニューカレドニア・ヌーメア「風に吹かれてサイクリング」

わくわくさんの1枚

年間を通じて、穏やかな気候に包まれるニューカレドニア。この島は『天国に一番近い島』とも呼ばれています。

そう呼ばれるのは、今から約50年以上前に、日本人作家の旅行記の舞台として描かれたことがきっかけだそう。

その島の首都・ヌーメアをクルーズで訪れた際の1コマです。

写真は思い出に残りますが、ふと眺めると旅した記憶もよみがえるものですね。

この日は自転車を利用して島内を移動。風が気持ちよくて、また違った形で自然を満喫できました。

のんびり巡る船旅にはお勧めの移動手段かもしれません!

冒頭にある『天国』は大袈裟に感じてしまうかもしれませんが、この島を自転車で駆け巡ったことは、自分にとってはかけがえのない体験でした。

ノルウェー・ベルゲン「妖精の国のすてきな出会い」

アニマルの1枚

妖精の国ノルウェーのベルゲンでの出会いです。

1人で自由行動していた時、目についた山を目的地に決めて住宅街を歩いていました。そこで、声をかけてきてくれたのが孫2人を連れたおじいちゃんでした。

全く英語の話せない私ですが、片言で頂上まで行きたいと伝えると一緒に連れて行ってくれることに。

最初は警戒していた子ども達でしたが、歩いてるうちに手を繋いだり、すっかり仲良くなりました。

地元の人しか知らないような山の抜け道を歩いて、木の実をかじったりしながら頂上に到着!

すると、ピース―ボートの参加者がたくさん!まさかのここはケーブルカーで登ってくるのが一般的な観光地でした。

言葉関係なく人の優しさに触れた時間でした。

ギリシャ・ピレウス「核廃絶を目指して首相と対話」

レキシ―の1枚

ギリシャ、ピレウス港は首都のアテネの近くにあります。3度目に訪れた際に核廃絶のメッセージを世界各地に届けている「おりづるプロジェクト」の特別ツアーに参加しました。

被爆者の方々と一緒にアテネの首相官邸を訪問し、核兵器禁止条約について、チプラス首相と意見交換しました。

その後、実際に国会の中に入りいろいろと直接お話を聞くことが出来ました。ピースボートならではの検証・見聞ツアーです。

最初は本当に会えるか半信半疑でしたが緊張感あふれるなか、会うことができました。短い時間ではありましたが対話し直接話すことの意義を実感しました。

対話の繰り返しが平和への1歩だと感じた場所で、とても印象に残っています。

日本・小樽「オリンピックの舞台で大興奮」

あゆの1枚

2023年夏の日本一周ショートクルーズで、札幌にある大倉山ジャンプ競技場へ行くオプショナルツアーへ行きました。

そのツアーは、オリンピック札幌大会の舞台であった大倉山ジャンプ競技場をリレハンメル五輪金メダリストの阿部雅司さんに直接案内していただくとても貴重な内容でした。

選手しか踏み入れることができないエリアも特別に入ることができました。

ジャンプ台のてっぺんからは足がすくむほどの迫力で十分すぎる体験をしたのですが、さらに希望者には阿部さんがスタートラインまでアテンドしてくださいました。

ビクビクしながらもベンチに座ってベストショットを撮ることができました。一瞬の気も緩められない、緊張した場所でした。

天気も良く、眺めも最高でした!

カンボジア・シェムリアップ「もう一度会えた!」

アイフルの1枚

カンボジア地雷問題検証ツアーで訪問した伝統織物を作っている団体でうれしい再会がありました。

真ん中に写っている女性は足に障がいがあり、以前はピースボートが支援した職業訓練を受けていました。

最後に会った5年前、妊娠していることをうれしそうに教えてくれました。

その時お腹の中にいた赤ちゃんは今では元気な女の子に成長していました。この写真を撮ったときは歯が痛くて機嫌が悪かったからこんな表情をしています(笑)。

今はここで働いているとは知らず、びっくりな偶然の再会でした。子育てをしながら働く彼女のやさしい笑顔に元気をもらいました。

彼女の方から声をかけてくれて、実際には数回しか会ったことがなかったのに覚えていてくれたこともうれしかったです。

マダガスカル・エホアラ「私にしがみついた幼い手」

ほたるの1枚 

 

マダガスカルのNGO「SOS子どもの村」という場所を訪れる交流コースに参加しました。

何かしらの理由で家族と一緒に暮らせない子どもたちが暮らす村で、当時2歳の子と出会いました。

最初はNGOスタッフの方から離れなかったんですが、私が手を差し出してからはずっと抱っこ状態でした。

2歳ということもあり声も聞いていませんが、体全身を使ってしがみついてくる姿は愛しくもあり、家族と離れたくないという意思も伝わった気がして複雑でした。

その村からの帰り道にバスから降りて広がっていたのがこの光景です。

今でもこの写真を見ると昨日のことのように思い出され、「貧困」とは何か、「家族」とは何かを考えさせてくれる忘れられない景色です。

ベネズエラ・カナイマ「美しい世界最後の秘境」

オイスターの1枚 

息を飲む絶景とはまさにこのこと。「人類未到の地」や「世界最後の秘境」と呼称される、南米ベネズエラ・カナイマ国立公園です。

公園内の65%は2,000mを越えるテーブルマウンテンで覆われています。18億年前の地層を残し、雄大な美と独自の生態系を育んでいます。

「悪魔の山」を指すアウヤン・テプイの標高2,560mから落水する落差979mのアンヘルの滝(エンジェル・フォール)は世界最大級の滝です。

滝から流れる水は地上に着くまでに霧となるので滝壺が存在しません。

60ヵ国以上を旅し海外旅行が趣味だと公言する私が、今まで訪れたどの場所よりも紛れもなく1番だと言える場所です。

この光景を超える場所を、私は探し続けているのかもしれません。

美しい景色とすてきな出会いを見つけに世界を旅しよう

世界中を旅しているピースボートスタッフが選んだとっておきの1枚は、いかがでしたでしょうか?

ただただ美しい景色、すてきな人々との出会い、心打たれたエピソードなどを見ていると旅に出たくなりますね。

みなさんもぜひ、ピースボートで地球一周して心に残る情景を探してください。

 

編集:森田幸子