【イベント報告】議員ウォッチ~核兵器について考える~

こんにちは!

ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ポスター担当の沖田卓矢(通称:オキタ)です!

12月に入り一気に気温が下がりましたね。さすがに急すぎて暖かい服の用意が追いついていません(笑)。

駅前にクリスマスツリーやイルミネーションなどが設置されているのを見て、いよいよ年末感が増してきました。皆さんはどんな年末年始を過ごす予定ですか?

さあ、ここピーセンおおさかでは毎週木曜日の19時半からボランティアスタッフが集まる定例ミーティングを実施しています。そしてミーティング後は、交流会や勉強会などを実施しています。

11月24日は勉強会「議員ウォッチ~核兵器について考える~」を行ない、その講師としてピースボートスタッフの松村真澄(通称:まっすん)がピーセンおおさかに来てくれました!

<まっすんの過去を自己紹介交えて紐解いていきます>

まっすんは普段は東京にいるので、大阪のボランティアスタッフたちは初対面です。まずはまっすんの自己紹介から。

まっすんは、地球一周クルーズではスペイン語を駆使してラテンアメリカでの寄港地プログラムを担当。国内では核兵器廃絶に関するプロジェクトを担当しています。

そして核兵器についてやタイトルにもある「議員ウォッチ」について話してもらいました。

核兵器禁止条約が2017年に国連で採択され、2021年1月に発効しました。では、日本は核兵器をどうするのか?

議員ウォッチは、核兵器廃絶を願う有志が、このような核兵器問題に関する日本の議論を活発化させるために始めたプロジェクトです。まっすんもコーディネーターとして関わっています。

こちらの議員ウォッチのホームページでは日本の全ての国会議員、都道府県知事の核兵器に対する考えを一覧で見ることができます。

その考えに対して、だれでも電話やFAX、メールで直接問いかけることができるようになっています。わたしたちもできるアクションの仕方を説明してもらいました。

最後に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)についての紹介がありました。

ICANは、核兵器禁止条約の交渉開始・支持のロビー活動を行う目的で設立された連合団体です。

今は核兵器禁止条約をさらに前に進め核兵器を世界からなくすための運動を展開しています。ピースボートはその運営団体です。

※ICANについて詳しくはピースボートのウェブページにある「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します」をご覧ください。

60分の企画だったのですが、あっという間の60分でもっともっと聞きたい内容盛りだくさんでした。

そんなまっすんの勉強会の感想をボランティアスタッフのナカノリュウヘイさん(通称:BB)に聞いてみました。

BBの感想

最初に勉強会のタイトルを聞いて、「なんだか堅苦しそうな内容っぽいな〜」と少し抵抗を感じていました。

実際に聞いてみても主に平和というテーマについてお話をしていただいて、堅い内容と言うことはあっていたけれど、予想以上に深く考えさせられるものがありました。

スピーカーのまっすんさんは24歳の頃にピースボートに乗って、その時の貴重な経験から人生を通して平和や核兵器廃絶のために日々活動されているとお話しされてました。

まっすんさんがピースボートに乗る前からどれだけ平和や核兵器について関心を持たれていたかはわかりませんが、僕も実際にピースボートに乗って世界中を巡ったらきっと平和に対する価値観がガラッと変わるのだろうと思いました。

今までの僕は学校で原爆の教育を受けたり、世界中の戦争などの悲惨なニュースを見てもどこか他人事のように感じていました。

まっすんさんのお話を聞いた上でもまだその他人事の感覚が抜けきらず、それはまだ話を聞いただけで僕自身の実体験が伴っていないからなのだと思います。

だからこそ様々な国で平和のために精力的に活動している人や、世界中の人達と直接お話ししたり現地で体験することによって自分にどんな変化が起きるのか、それを確かめるためにも絶対にピースボートで地球一周するのだという気持ちを更に固めました。

<ピースボートを通していろんな世界の著名人と関わった話もありました>

僕がまっすんの話のなかで特に印象に残ったのは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)についてです。

ピースボートはICANの国際運営団体です。ICANは2017年にノーベル平和賞を受賞しましたが、その記者会見がピースボートセンターとうきょう(ピーセンとうきょう)で行われました。

僕はちょうどその時、ボランティアスタッフとしてピーセンとうきょうに通っていたので、その記者会見に立ち会うことができました。

正直、その時は僕の勉強不足というのもあり、知らない知識のほうが多かったのですが、まっすんのような最前線で関わっている人の話を聞けば聞くほど、貴重な空間にいたのだと改めて気づきました。

僕のおばあちゃんは広島出身で、実際に原爆の被害を目の当たりにしたそうです。

被爆時は爆心地から離れた場所にいたこともあり、おばあちゃん自身に被害はありませんでしたが、原爆の体験談は子どものころから聞く機会が多くありました。広島の原爆資料館にも行きました。

ピースボートでも原爆の被爆者に乗船してもらい、地球一周を通して被爆体験を伝えていく「おりづるプロジェクト」を行なっています。

被爆者の高齢化により段々と伝えていく方が減っているなか、広島と長崎で起こった「事実」を今世界に伝えていくことは大切だと思います。

今回まっすんの話を聞いて、平和活動について改めて考えることができました。

核兵器が世界でどれだけ保持されているのか、今の日本の現状や今後の核兵器に対しての考え方…。そういった社会事情も知って世界を旅していくことはとても大事だと実感しました。

 

ピースボートスタッフ 沖田卓矢