第104回ピースボート「地球一周の船旅」出航まであと半年!クルーズディレクターによるトークイベントを開催しました。

こんにちは、ボランティアスタッフの鈴木綾世です。みんなからは下の名前そのままで「あやせ」と呼ばれています。今年の3月に高校卒業したばかりで、今は第104回ピースボート「地球一周の船旅」に乗るためにボランティアスタッフをしています。将来は幸せな人生を送るために人々をサポートするメンタルコーチを目指しています。

先日、2020年4月9日出航の104回クルーズの半年前ということで、クルーズディレクター(船内でおこなわれる企画の総責任者)の田中洋介さんによるお話と交流会がおこなわれました。104回クルーズ乗船を目指す約30名の方が参加しました。ピースボートセンターに来るのも初めてという方も多くいて、乗船前に仲良くなることができました。

クルーズディレクター田中洋介さんはとにかく寄港地が大好き

<クルーズディレクターの田中洋介さん。写真は「最果ての地」と呼ばれる南米大陸の最南端、アルゼンチンのパタゴニアで>

まず初めに田中洋介さんのお話。ピースボートの歴史や104回クルーズが訪れる場所についてお話してくださいました。その中で特に私の中から今も離れないのは、クルーズをつくる田中さん自身がとにかく寄港地のことが大好きなんだということ。紹介する寄港地はどれもすばらしく、大好きということを言葉にできないくらいの熱い思いをもって伝えてくれました。

クルーズ参加者に楽しんでもらえる、満足してもらえると自信を持っていると言ったことが印象に残りました。何よりクルーズをつくるスタッフ自身がクルーズが大好き。そしてそのクルーズを自信を持って提供する。そんなお話を聞いてもっとクルーズに乗りたいという気持ちが大きくなりました。

ピースボートのポスターの「地球一周」の由来

<ピースボートの船旅は「地球一周」なのです>

お話の中で「地球一周の船旅」の名前の意味についても話していました。「地球一周」の文字。どうして「世界一周」ではないのか?私は疑問に思っていました。というかどっちでもいいんじゃないか?それくらいに思っていました。

そのことについて田中さんは「地球一周という理由は、地球をぐるりと丸く輪郭に沿って一周することは飛行機ではできないこと、船旅だからこそそれが可能だから」と言います。

船旅ならではの地球一周。乗船する楽しみがまた増えた気がします。

田中さんが最後に語った若者の生きづらさ

田中さんの話の後はご飯を囲んでの交流会がありました。その日初めてピースボートセンターに来る方も多く、乗船前に知り合いができる良い機会になったと思います。ピザやお菓子を食べながらクルーズに対しての思いや日常の話など、会話して過ごす時間でした。

イベントがお開きムードに包まれていた頃、田中さんが私にこんなことを言いました。「ここ3年位で若い人から生きづらいという声を本当に聞くようになった。ピースボートを通じて、生きやすい社会にしていきたい」

どうしてこんなことを言ったのだろうか、田中さんがクルーズを通してこれまでにどんな人と出会い、世界を見てきたのか、とても気になりました。どうして私に向けて言ったのだろうか。私は今19歳、自分自身は生きづらい。そう思う。地球一周すれば生きやすい場所に巡り会えるかな。なんて思いました。

最後に私が地球一周する理由

<地球一周をめざしてボランティアスタッフ活動をしています>

どうして地球一周するか。それは自分の気持ちを変えたいから。わたしは長年引きこもりで、高校も通信制の学校、これまでずっと家にいる生活をしていた。けど今は、家から出て暮らし、ピースボートセンターに通い、地球一周するために活動をしている。正直言うと地球と社会と人が嫌い。けど好きになりたい。

そのために地球一周の船旅を通じて自分の足で地球を歩く。自分の目で世界を見る。そうすればきっと変わるはずだから。

 

文:鈴木綾世 編集:森田幸子