「地球一周はきっとあなたの可能性を広げてくれる」鈴木紘夢

ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回はボードゲームマニアの鈴木紘夢です。

鈴木紘夢 Suzuki Hiromu(通称:むー)

栃木県出身

多趣味のむー君。ボードゲーム好きで、地球一周した時も船にボードゲームをたくさん持ち込んでいました。「クアート!」「街コロ」「ドメモ」「カタン」などなど。みんなでゲームを楽しめば友だちもすぐにできそうですね。そして、一人旅も好きで、ヒッチハイクしながら船で知り合った友人を日本全国に訪ねたりもするそう。

お酒を飲むことも大好き。今はカクテルの勉強中です。あと、ドローンの飛行練習中で資格取得をめざしています。旅先でドローンを使ってステキな景色を撮影するのが目標だとか。

モットーは「有言実行」「後悔のない人生」。好きなことばは「旅は冒険、出会いは宝」です。

ピースボートセンターおおさかでは、TELかけボランティアを担当しています。

大学とボランティアスタッフ活動、そして地球一周も両立!

<一緒にボランティア活動して一緒に地球一周を経験した仲間は、今では親友です>

元々旅に興味があり、大学4年生の春に日本一周を経験しました。その道中で出逢ったのがピースボートに参加したことのある人で、ボランティア活動をすることで船賃実質無料で世界一周できる事を教えてもらいました。日本一周したから、次は世界一周をめざそう!とピースボートのボランティアスタッフ活動をすることになりました。

ボランティア活動をすると、活動内容に応じて船賃の割引が受けられます。ただ、船賃が安くなるというだけでなく、年齢も職業も違うけど同じクルーズをめざしている人たちと仲良くなって、一緒に頑張れたので、すごく励みになりました。

<ピースボートセンターとうきょうでボランティアスタッフ活動>

大学在学中に地球一周したかったので、大学4年生の夏、8月に出航するクルーズに乗船することにしました。3年生までにほとんどの単位を取り終えていたので、4年生の前期は就職活動と必修科目の授業だけを受けていました。この期間にボランティア活動も一緒に行って、割引も貯める事が出来ました。約3か月の地球一周を終えて11月に日本に帰ってきてからは、卒業論文の提出のみの状態で乗船しました。

大学4年になる春に日本一周したことから世界一周も目指して、夏には出航。世界23の港をめぐって北欧でオーロラまでみて、秋には日本に帰って来る。怒涛の8か月間でした。

船上は「こんなことやりたい」をかたちにできる場所

<リアル型脱出ゲームを一緒につくってくれたメンバー>

地球一周中は、自分が中心になって仲間を集め、みんなで1つの企画を作り上げたことが一番の思い出です。そのメンバーとは今でも一緒に遊んだりしているので、最高の仲間を得ることができたと思います。

その企画は、「船内リアル型脱出ゲーム」と「文化祭」です。リアル型脱出ゲームは、色々な場所になぞ解きを用意し、問題を解く事で次の問題へたどり着き、最終的には全ての問題を解いた人だけゴールできるというアトラクション型のゲームです。今では日本全国でおこなわれているイベントで、私も大好きでよく参加しています。それを船の中でやりました。1チーム4~6人で組み合わせて、約150人が参加してくれました。

<文化祭の実行委員のみんなと>

文化祭は、自分たちのさまざまな文化を教えあう企画です。ピースボートに乗船している人はそれぞれ違った地域から来ています。そして日本以外の国から乗船している人もいます。それぞれの地域や国の文化を知ることで、各々の価値観や考えに触れる事ができました。この企画には700人以上の方が参加してくれました。

私が「こんなことやりたい」と声をあげたことで、おもしろいと思った人たちが企画作りに参加してくれ、そして最後には船に乗っている何百人もの人々がいっしょに楽しんでくれるイベントになった。ピースボートの船だからこそできた体験だと思います。

ハワイでスカイダイビングに挑戦

一番思い出に残っている寄港地はハワイのホノルルです。地球一周最後の寄港地で、船で仲良くなった人達と回る最後の寄港地でした。

ホノルルでは、最後の思い出という事で、スカイダイビングをしました。皆が初めての経験で、多少の不安と好奇心やワクワクを持ちながら上空5,000メートルからダイブしました。とてもながい時間に思えましたが、実際にダイブしてからは10分ほどしか経っておらず、本当に貴重な経験ができたと思います。

「わたしにできることは何か」を常に考えられる人でいたい

ピースボートは長年、国内外の災害支援にも力を入れています。わたしが地球一周に乗船した時も船内で「ピースボート災害支援センター(PBV)」の活動を紹介する企画がおこなわれていました。

そこで、東日本大震災の被災者だった方やボランティア活動をした方から話を聞く機会がありました。私自身は震災当時に何もできず、他人事のようにとらえていました。でも、被災地にいた方の生の声を聞いて、そして「被災当初は人手が足りず、小さな事でもできる事がある」という話を聞いて自分でも協力できる事があるのだと教えられました。

PBVは「人こそが人を支援できるということ」をテーマに活動しています。この言葉に感銘を受け、そして、自分にできることは何があるのかという事を常に考えられる人になりたいと思いました。

地球一周から帰ってきてからは、2018年の西日本豪雨で被災した岡山県や2019年の台風19号で大きな被害を受けた福島県をおとずれてボランティア活動をおこないました。

自分らしい地球一周をめざしてほしい

<ニカラグアで子どもたちとスポーツ交流するツアーに参加>

今私がいるピースボートセンターおおさかでは、年齢も職業もちがう多くのボランティアスタッフが地球一周をめざして活動しています。1人1人が自分の夢や希望を持って自分らしい地球一周を目指せるセンターにできたらと思います。

多くの人の想いをのせたピースボートの船旅を未来へつなげていきたい。だから今はピースボートスタッフとして、地球一周することで得た学びや経験を多くの人に伝えています。

地球を旅しよう!

<海の上でむかえた誕生日>

ピースボートには、本当に様々な出会いがあります。この旅から得る学びや経験は自分で考えた分だけ無限に広がっていきます。

自分の持っている可能性を知る事のできる旅を、是非お楽しみください!

 

文: 鈴木紘夢  編集:森田幸子