みなさん、こんにちは!ピースボートセンターおおさかの德永涼子です。
この度、4月中旬に出航する ピースボート地球一周の船旅 Voyage117 に乗船します。
乗船する前に、現在活動しているボランティアスタッフ、そしてこれからセンターに来るであろう未来のボランティアスタッフのみなさんに伝えたいことを記していきます。
長くはなるかもしれませんが、私のブログ記事はおそらく最後なので、今回限りと思ってお付き合いくださいませ(笑)。
あっという間の8か月
私は昨年 Voyage114(2023年4月~7月) にスタッフとして乗船し、下船後にピースボートセンターおおさか(以下ピーセンおおさか)にやってきました。
ピーセンおおさか に来るのは初めてではなかったのでどこか懐かしいような感覚を覚えました。
初めて ピーセンおおさか に遊びに来たのは、参加者として乗船した第100回クルーズ下船後の2019年でした。
エレベーターが開くとすぐにセンターで、しかもそこに知っている人はだれ一人おらず、事前に訪問することも伝えていなかったため、変な間が生まれたことを昨日のように覚えています(笑)。(まさかここで働く未来があるとは想像もできませんでした…)
ピーセンおおさか には普段5,6人のスタッフがいます。ただ私がここにやって来た昨年の夏は事情が違いました。
当時は夏のショートクルーズが航海中で その後には地球一周クルーズ(Voyage115)も控えていたため、ピーセンおおさか から乗船しているスタッフが多く、1週間ほどスタッフ一人とボランティアスタッフのみでセンターを開けていました。
私は来たばかりで物の配置すらわからず大変でしたが、今となってはいい思い出です(笑)。
Voyage115の出航を見送ったと思えば、いつの間にか帰ってきていて、新しいスタッフ2人を迎え、ピーセンおおさか について教える立場になりました。
この間約5か月足らず。このサイクルが早いのは年に3回の船旅が順調に進んでいるからだと思うと、大変さよりも嬉しさが勝ちます。
新しいチャレンジ。ポスター担当
私は ピーセンおおさか で地球一周ポスターの担当になりました。
ピースボートセンターでの仕事は、Voyage114 乗船前は ピースボートセンターよこはま にいたので経験があったのですが、ポスター担当として関わるのは今回が初めてでした。
初乗船前にはボランティアスタッフとして約1年間、ポスターを貼り、割引を全額ためたり、新しく来た人にポスター貼りの方法を教えたりしていました。
ポスターに関わる機会は多くあったのでやっていけるだろうとそこそこの自信はあったのですが…完全になめてました。やってみないと分からない大変さがありました。
日々のボランティアスタッフへの声かけはもちろん、在庫や貼りに行くエリアの管理、調整、泊りがけで地方に行くポスター貼りキャラバンの準備や実施などなど…。
文字にするとシンプルなのですが、同時に考え予測することが求められる作業が多く、計画性のない私にとって、自分の苦手と直面する修行のような日々でした(笑)。
今でもちゃんとこなせているのか自信はないですが、ポスター担当の良さは、ボランティアスタッフとたくさん会話をするきっかけがあり、かつ作業を一緒に行えるところにあると思っています。
たくさんのボランティアスタッフに助けてもらっていて、いつの間にか依頼していない日でもエリアの調整についての置手紙があったり、自分が休みの日に「これやっておいたよ~」というLINEが突然届いたり…。
恵まれているなと日々感謝の気持ちでいっぱいでした。この場をお借りしてお礼を伝えたいと思います。助けてくれてありがとう。
当たり前のように過ごしていた、当たり前じゃない日常
ポスター担当という初めての挑戦以外にも、約8か月という月日でたくさんのイベントや出会い、別れ、再会がありました。
その中でもここには載せきれないようなくだらない写真たちが一番の思い出です。
夜遅くまでポスターを貼ってくれたボランティアスタッフたちと、おつかれさまのラーメン一杯や大好きなお寿司を食べる。
帰りには冬でも関係なく締めのアイスを買って、しょうもない話から深い話まで。おしゃべり好きな私はこの時間が大好きなので、共有できたボランティアスタッフのみなさんには感謝しかありません。
早すぎる卒業ですが…
私が乗船する Voyage117 の出航まであと2週間ほどです。私が ピーセンおおさか からいなくなるのをさみしいと言ってくれるボランティアスタッフの人たちがいます。
個人的な予定としてはもっと長くいるつもりでしたが、Voyage117 に魅力を感じ、乗ることを決めました。
スタッフ乗船は2周目ということで、離れる時期は遅かれ早かれ来るものだとわかっているので、悲しい気持ちはありませんが、ピーセンおおさか に来ない日がくると実感すると寂しさがこみ上げてきます。
もっとみんなといたーーーーーーい!!!!!
笑いあったり、突然涙して話しつくしてまた笑って…。
その私たちの”日常”をともに過ごしたい。その気持ちは今でもありますし、きっと出航しても思い返しては恋しくなることでしょう。(これは確定事項です(笑)。)
しかし、この日常は当たり前ではありません。私たちの日常があれば、そうでない”日常”もあります。日常と聞くとのんびり穏やかなイメージがわくのですが、そればかりではないのが現実です。
世界にあるそれぞれの日常
地球一周の船旅は、訪れる先々で暮らす人々の日常にお邪魔します。
観光地でにぎわっている反面、配給品のために並んでいる人々を見ることもあります。
寄港地では私たちは”観光客”。物乞いをしてくる子どもも、それをさせている大人もいるという眼をそむけたくなるような現実、それが”日常”という世界に出会うこともあります。
私はそのたくさんの人たちの日常と触れることで、気づけることがあると信じて旅をしていますし、その機会を届けたいと思い、ピースボートスタッフとしてみなさんをサポートし、同時に船を出しています。
4月から一緒に旅に出る皆さんは、ぜひその日常を一緒に見つけに行きましょう。
ピーセンおおさか で地球一周を目指し続けるボランティアスタッフの皆さん、帰ってきたら話をしに来させてください。
そして今度はみなさんがその気づきを見つけに行く番です。帰ってきたら場所は違うかもしれませんが、みなさんの出航を見送らせてください。
いってきます
陸、海それぞれがバトンをつないで成り立つ年に3回の地球一周とショートクルーズ。
まずは、私が乗船することを「行ってきなよ!」と送り出してくれる ピーセンおおさか のスタッフのみなさんがいてこそ実現できました。急な希望だったにも関わらず送り出してくださり、ありがとうございます。
そして日々楽しく仕事に向き合えたのは、日々励んでくれたボランティアスタッフのみなさんがいたからです。
私が来る前からセンターで頑張っていてあとから来た私を支えてくれたみんな、一緒の時期に来てともに励んでくれたみんな、そしてこれからの未来を担うまだ関わりが少ない方まで、少しでも皆さんの地球一周までの道のりに関われたことをとてもうれしく思います。
最後に一緒に乗船するみんな。Voyage117 は大幅な航路変更もあり、楽しみにしていた寄港地が行けなくなったという方も少なくはありません。
※安全状況を踏まえ、Voyage117 は当初予定していた紅海・スエズ運河通航を取り止め、喜望峰経由でヨーロッパへ向かう航路に変更しました。それにより寄港地も一部変更しました。
それでも乗船すると決意してくれたみんなと一緒に乗船できることはとてもうれしく、これほど心強いことはありません。
もちろん寄港地は大事です。私も正直、北欧に訪れるのを楽しみにしていました。ただピースボートの旅はどこに行くか、だけでなく「誰と行くか」が大切だということを教えてくれます。
これから訪れていく先々はきっと今行く必要があって訪れます。全力で楽しみましょう。そして最高なクルーズを作っていきましょう!
船に乗ってからも、そして降りた後も、ピーセンおおさか で過ごした日々を思い出し、まだ出会っていない未来のボランティアスタッフのみなさん、スタッフ、全員を想い、応援しています!
ピーセンおおさか をバチバチに最高に盛り上げてください!
それでは、いってきます!!!
德永涼子