ピースボートのクルーズのテーマソングとなる出航曲は一生忘れることのできない大切な一曲
みなさん、こんにちは!今年8月に帰って来た第98回クルーズに乗船していました、大西智子と言います。現在は通信大学で教員になるための勉強をしながら、ピースボートのスタッフをしています。
船には、大学を休学して乗りました。船に乗る前は、ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)でボランティアスタッフ活動をして主にポスターを貼り、全額割引を貯め船に乗りました。
出港するときには必ず流れる出航曲
洋上では船内チームというものに入り毎日充実した日々を過ごしていました。船内チームって何?という感じだと思いますので簡単に船内チームとは何かを紹介します。
船内では1日に、大きいものから小さいものを合わせて、約50から60の企画が行われます。そして船で働いているスタッフだけでなく、お客さんとして乗船した人も一緒に、企画の運営を手伝います。
いくつかあるチームの中で私は、PAチームというものに入っていました。PAチームは、音響や照明を担当し、毎日行われる企画の運営に携わる重要なチームです。PAチームの主な役割の一つとして、毎回港に寄った際行われる出港式があります。その出港式で一番最初に流す曲が、出航曲と呼ばれるものです。
クルーズへの想いをのせてみんなで決める「魂の一曲」
出航曲は、その船のテーマソングです。クルーズごとに出航曲を決めています。私が乗っていた第98回クルーズの出航曲は『On Our Way』という曲です。
出航曲の決め方は、まず全国にある5つのピースボートセンターから代表曲を1つ決めます。そして勝ち抜いた各センターの代表曲の中から、クルーズに最もふさわしい曲が投票で決められます。
自分たちが乗るクルーズの曲を、自分たちの手で決めるのです。船に乗る前からピースボートに関わって来た人も、そうでない人も、クルーズへの想いはそれぞれあると思います。自分がどんな船にしたいのか、何をしたいのか、今までやこれからの想いを込めて「魂の一曲」を選びます。出航曲はそのクルーズの顔であり、色となります。
地球一周の思い出はいつも出航曲と共に
私の出航曲での思い出は、船での一大イベント!洋上大運動会!360度海に囲まれながら船の上でおこなった運動会が船内での一番の思い出です。私は運動会の実行委員として関わり、子どもから大人まで楽しめる運動会を実行委員のみんなで作り上げました。
この企画を作り上げるのは本当に大変で、準備期間は夜中の3時まで毎日ミーティング。安全かつ楽しめて、船内の1,000人のお客さんを巻き込むべく試行錯誤する日々でした。「こんな真剣に何やってんだろ」と思うことも多々ありましたが、苦労した分だけ当日のあの感動は忘れられません。
みんなが喜んでる顔。楽しんでる顔。悔しそうな顔。最後には涙し、こんなにもみんなが楽しんでいる姿を見て、このためにやって来たんだなと、やってよかった、と心から思えました。
そんな実行委員で出航曲でダンスを踊りました。準備期間は全てを運動会に捧げ、葛藤した日々、いろいろな想いがある中、一緒に頑張って来た仲間と踊るダンスは最高によかったです。
私にとって出航曲は、辛い時や今頑張らないといけないという時に、この曲を聞くと「頑張ろ!」と思える、勇気と元気をもらえる曲です。この曲は辛いことがあっても僕らは一つ。だから進んでいこう!というような意味が込められています。今でも出航曲を聞くと、100日間の地球一周の船旅を思い出します。出航曲は、この先ずっと船を降りてからも共にしていくもので忘れられない一生の思い出の曲となります。
第100回クルーズの出航曲はこれ!
そして12月26日に横浜を、27日には神戸を出航する記念すべき第100回クルーズの出航曲もつい先日決まりました!!
『Hello World』です!この曲には「人種や性別、身分なんて何一つ関係ない、ただ同じ時代を生きる人間としてお互いをリスペクトし合って生きていこう」といったようなメッセージが込められています。
100回クルーズに乗船する方には、この曲と共に、楽しむことはもちろんのことたくさんの仲間を作り、自分と向き合い、色々なことに挑戦し人生一度きりの船旅を最高のものにしていただきたいです!
そして、これからクルーズを目指す方、不安や大きな壁にぶち当たることもあるかもしれませんが、それがあってこその地球一周です。それを乗り越えた人に見える景色は最高です!是非、そのうちの一人になってください!
私は、そんな船を出す一員として働けることを幸せに思います!
いつか船でお会いしましょう!!!
最後まで読んでいただいたみなさまありがとうございました!
ピースボートスタッフ 大西智子