旅は続くよどこまでもー過去乗船者の旅STORYー Vol.1片田真琴

「旅は続くよどこまでもー過去乗船者の旅STORYー」と題して、過去に地球一周の船旅へ参加したピースボートセンターおおさかゆかりの方をご紹介します。地球一周の船旅へなぜ参加しようと思ったのか?実際旅をしてみてどうだったか?そして今何してるの?と旅のストーリーから現在に至るまでをインタビュー!

INTERVIEW Vol.1 片田真琴(MAKOTO Katata)

27歳の時に仕事の転職をきっかけに2019年4月出航の第101回ピースボート地球一周の船旅に乗船した、まこっちゃんこと片田真琴さん現在はピースボートセンターおおさかでのボランティアスタッフ時代に出会った和田莞太朗(ワダカンタロウ)さんと一緒にキッチンカーで移動式販売のクレープ屋を開業!

相方ワダカンタロウさんのインタビュー記事もチェック!↓

直感で決めた地球一周のテーマは「日常を忘れてとにかく楽しむ!」

―さっそくですが、地球一周に行こうと思ったきっかけを教えてください。

前職は学生服メーカーで体操服の商品開発をしていました。海外旅行が好きで、転職を機にピースボートに乗船しようと思いました。

―なぜピースボートを選んだのですか?
居酒屋に貼ってあるピースボートのポスターを見て直感で行こう!と決めました。いろんな国を一気に巡れて自分では行きにくい国にも行ける。それに新しい出会いもたくさんありそうだと思いました。

―どんな旅をしようと思っていましたか?
転職のタイミングだったので、日常を忘れてとにかく楽しく遊びたい!と思ったのと、これからの人生でやりたいことが見つかったらいいなと思っていました。

最高の1枚! 寄港地編

―数ある寄港地の中から一番思い出に残っている場所を教えてください。
ギリシャ(ピレウス港)です。ギリシャといえば世界遺産の王様パルテノン神殿ですが、自由行動の時間を利用してフェリーでエギナ島という島に行きました!とにかく街並みが可愛くて歩いているだけで心踊ります。ゆったりショッピングをしたり、思う存分写真を撮ったりできました。島の人たちもフレンドリーでとても楽しかったです。ギリシャは魅力的な島がたくさんあるのでフェリーで少し遠出してみるのもオススメです。

最高の1枚! 船内生活編

―最高の1枚は浴衣姿が素敵ですがこれは何のイベントですか?

夏祭りです!船内では定期的に大型のイベントがあるのですが夏祭りも一大イベントの1つです。夏祭りで行われた船内家族対抗で出場するゲームに参加したのですが、なんと1位に!この集合写真はその時の思い出の1枚です!

※船内家族とは・・・?
知らない人同士で集まって世界一周中の疑似家族を作ろうという趣旨のユニークな船内企画から生まれるグループです。1人参加が多いピースボートだからこそ、老若男女、国籍を超えて様々な方と出会えるような機会をもうけています。クルーズの序盤に開催されることが多いので、興味のある方は是非「船内家族をつくろう!」の企画にご参加ください。まこっちゃんの船内家族はなかなかの大家族ですね。

―船内ではどんな風にすごしていましたか?
いろんな企画に参加したり、デッキで友だちと話したり、とにかく自分がやりたいと思ったことをして過ごしました。あとは”カタン”というボードゲームにハマって、毎日のようにやってました!笑

冒険のソノサキ

―ピースボートに乗ってよかったなと思うことを教えてください

ただいろんな国に行けただけじゃなく、これからも一生付き合っていきたいと思える友だちに出会えたことが、1番よかったことだと思います!

―2019年夏に地球一周の船旅から帰ってきたまこっちゃん。2年経った今、ズバリ何してますか?
独立してキッチンカーでクレープ屋をしています!

キッチンカーでクレープ屋「697KITCHEN」をオープンしちゃいました!

地球一周後、一度は会社員に戻ったものの、ずっと独立することを考えていたまこっちゃん。一方かんたろうさんは大学を卒業。そろそろ就職活動しないといけないと思っていた時期でしたが、会社で働くイメージが湧かずどうするか迷ってたそう。

今後の人生について雑談しているときにまこっちゃんがキッチンカーやらない?と提案したところから冒険のソノサキのストーリーが始まりました。2人でもいいし、それぞれ別々でもいいし、他に誰かを誘ってもいいなと色々な可能性があったそうですが、2021年1月、雇われない働き方を求めた2人による移動販売のクレープ屋「697KITCHEN」が誕生しました。

―様々な職種の中、キッチンカーでクレープ屋を開業しよう!と思った理由は何ですか?

出店する地域やメニュー、休日など、全て自分で決められること、たくさんの人と出会えることに魅力を感じました。1番は直感でやってみたい!わくわくする!と思ったからです。

―地球一周の旅が与えた影響ってありますか?

いろんな人と話して視野が広がり、行動力が増したことで、やってみたいと思うだけでなく、実際に開業まで踏み切れたと思います!

相方かんたろうさんに聞いてみた!

かんたろうさんは大学で公務員を目指すための学科に在籍していたそうですが、地球一周を経て、必ずしも決められた道に行く必要はないと思ったそう。公務員にならずにキッチンカーの移動販売!人生なにがあるか本当にわかりませんね。

―まこっちゃんに提案された時ぶっちゃけどう思いましたか?

キッチンカーは2人で仕事のことや将来について話していた際に、やってみたいことのひとつの案として出たものでした。クレープに関してはまこっちゃんがやりたいって言い出した気がします。僕自身、料理は普段ほとんどしないですがクレープは初心者から始める人も多いので、始めやすさという点では安心感はありました。それにキッチンカーはクレープ以外にも様々なフードを販売できるので、何を販売するかへのこだわりは正直なかったです(笑)。

―大学卒業後、就職ではなく個人での開業に親や周りの方に反対はされませんでしたか?どんな反応を受けたのか気になります。
実はピースボートに乗ると話した時も家族からの反対を受けました。でもチャレンジしたい気持ちを伝えて反対を押し切る形で乗船を決めました。その時から自分のやりたいと思ったことはたとえ突発的でも押し通していたので、今回も反対はされましたが驚きはさほど無かったと思います。

しっかり働き、しっかり遊ぶ。

ー店名「697(ろくな)KITCHEN」の名前の由来を教えてください。

「ろくな」は「ろくなことがない」など、あとに打消しの語を伴って用いることが一般的なのでネガティブな表現に使われるイメージかもしれませんが、「ろくな」の単語だけだと「満足できる、良い」というポジティブな意味になります。表記は数字にしておしゃれでキャッチーさを意識して名づけました!

ー仕事もしながら約3か月の準備期間を経てOPENしたそうですが、実際開業してみて大変なコトはありますか?

クレープの焼き台や冷蔵庫など電気をたくさん使うので、電源の確保や発電機の対応など、はじめてのことが多くて大変でした。また全て自分たちで管理しなければいけないので、ずぼらな私たちは経理面で今後苦労しそうです(笑)。

ーやりがいやおもしろみはどんなところにありますか?

会話を含めて買う楽しさがあるのがキッチンカーの魅力なので、お客様の笑顔や「美味しかった!」というお言葉をいただけたときにやりがいを感じます!常連さんが増えてきているのも嬉しいです。

ー今後の目標や展望は?

しっかり働き、しっかり遊びたい!これからもいろんな国に行きたいので、その分仕事も楽しくがんばりたいです。

気になるお店の情報教えてくださーい!

ー数あるクレープの中でも店主2人のおすすめを教えてください!

私(まこっちゃん)のおすすめは「ベリーチーズケーキ」。 チーズケーキが濃厚で、ベリーの酸味と絶妙に合っていてお気に入りです!僕(かんたろう)のおすすめは「ハムチーズ」です。クレープといえば甘いのが王道ですが、熱々の生地にチーズの相性は最高なので甘いものが苦手な方には人気です!

他にも様々メニューをご用意しています。焼き立てもちもちのクレープ、おいしいのでぜひ食べてみてください。クリームやフルーツもたっぷり入ってます。あわせて地球一周トークもたっぷりできたら嬉しいです。

ー697KITCHENのクレープはどこで食べられますか?
Instagramで「697KITCHEN」と検索してください!ハイライトに出店スケジュールを掲載してます。現在は大阪の松原市、八尾市、東大阪市を中心にまわっているので近くにお住まいの方、周辺にお越しの方はぜひお越しください!

最後に一言

―最後にこれから地球一周に行こうと思っている人や、迷っている人に一言お願いします。

世界の絶景に感動したり、たくさんの出会いがあったり、日常から解放されたり、今思い出しても本当に楽しい日々だったなと思います!行って後悔することはないと思うので、迷ってる方はぜひ挑戦してみてほしいです。

思い切り楽しみつつも「今後の人生でやりたいことが見つかったらいいな」という思いで始まったまこっちゃんの地球一周。そして旅を通して色々な人たちと出会ったからこそ、やりたいことがカタチになった697KITCHEN。自分の想いを体現している姿はとてもいきいきして見えます。ピースボートセンターおおさかにもいつか出張販売おまちしております(笑)。まこっちゃん&かんたろう、ありがとうございました!

 

 

編集:ピースボートスタッフ 富岡あゆみ