いろんな国に行くだけじゃないピースボートの魅力

こんにちは!ピースボートスタッフの関美衣です。今回は、ジブリ作品をとおして見るピースボートの楽しみ方を紹介します。ジブリ作品は小さい頃からたくさん見ていて、きょうだいで作品のキャラクターになりきって遊んだりしていました。大好きな作品ばかりです。

そんな私から、ジブリの世界からピースボートを楽しむポイントを、3つに分けて紹介します!

1つめは、寄港地とジブリ作品の舞台。
2つめは、船内企画とジブリ作品の背景。
3つめは、ピースボートのプロジェクト活動とジブリ作品のメッセージ。

※著作権の関係上ここにジブリの映像は掲載できません。皆さん関係している映像をぜひぜひ探してみてください♪

まずは1つめ!「寄港地」

ジブリ作品とピースボートで寄る港を合わせて紹介していきます!

魔女の宅急便

舞台:スウェーデンのストックホルム

第98回クルーズレポートより>

どこを歩いても、主人公のキキと出くわしそうな雰囲気。ぜひ、黒猫を探してみてください。ジジに会えるかも!

映画の主人公気分でまちをめぐるのもよい思い出になりますよ。

紅の豚

舞台:クロアチアのドブロブニク

第88回クルーズレポートより>

つい、赤い飛行艇を探したくなる真っ青な海。そして赤い屋根が印象的な美しい世界遺産の街です。

千と千尋の神隠し

舞台:台湾の九份

第92回クルーズレポートより>

夜の九份は本当に異世界に迷い込んだかのような雰囲気です。

みなさん、ジブリ作品のどの場所でどの風景が使われているか分かりましたか?

それでは2つめ!「船内企画」

乗船すると、こんなものが毎日お部屋に届きます。

「船内新聞」と呼ばれるもので、船内では毎日たくさんに企画が開催されているので、どんな過ごし方をするのかこれを見ながら予定を立てます。この中でも今回は、「水先案内人」について紹介します。ゲストとして乗船される方をこのように呼んでいます。

ここでは、ジブリ作品を深く知ることに繋がる水先案内人のお2名を紹介します!

宇井孝司さん(アニメーション監督)

『ジャングル大帝』の監督をはじめ、有名な作品を多数手がけられました。宇井さんは2019年6月5日、逝去されました。生前、水先案内人として何度もピースボートに乗船してもらいました。

宇井さんがお話されているときに、「『ハウルの動く城』の城の動く音あれ、俺がだしたんだよ」と楽しそうに話されていたのが印象的でした。城が動くときに「ギシッ、ミシッ、ギギー」と音が鳴るんですが、大きなやぐらを組み立てて人が押して音をだしたそうです。

宇井さんによる船内講座の様子はこちらでも紹介しています。

ドリアン助川さん(ベストセラー小説「あん」の著者で、詩人・道化師)

『もののけ姫』に出てくる包帯を巻いた人々をご存じですか?ハンセン病と呼ばれる病気の方々で、歴史的に長く差別され続けていました。ハンセン病の方を描く際に、監督の宮崎駿さんは療養所である「多磨全生園」に行ったり、国立ハンセン病資料館で『もののけ姫』とハンセン病の関わりについて講演されています。

なぜ、あの包帯の人たちは、村の外れで隠れるように生活しているのか?物語の中で、寝たきりの方が今までの自分たちの扱われ方を必死に訴えるシーンがあります。その背景がハンセン病を知ることで理解できます。

ドリアン助川さんは、船内でハンセン病とはどういったものなのか講演をしてくれました。ドリアン助川さんの小説『あん』ハンセン病の元患者と中年のどら焼き職人の交流を描いています。2015年には映画化もされています

ドリアン助川さんによる船内講座の様子はこちらでも紹介しています。

最後の、3つ目!「プロジェクト活動」

今回は、最近注目を集めてる「SDGs」から。

ピースボートは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の公式キャンペーン船に、世界で唯一認定されています。そのため、SDGsの達成を目指すさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。目標は17個あり、番号が振り分けられています。

じつは、多くのジブリ作品で社会問題が取り上げられています。

例えば……

『風立ちぬ』からは、戦争や人々の生活について。
『ハウルの動く城』からは、がらくたを寄せ集めた城や日常生活に溢れる物からゴミ問題。
『平成狸合戦ぽんぽこ』からは、都市開発や森林伐採について。
『魔女の宅急便』からは、女性の自立について。
『風の谷のナウシカ』は私たちの生きる世界の未来の様子が描かれていて、環境破壊や自然との共生について書かれています。

ピースボートではSDGsに関わる様々なプロジェクトや活動を行っています。

例えば……

おりづるプロジェクト:広島・長崎の被爆者とともに世界をめぐり原爆被害の証言を実施(SDGs16.17)
ガラパゴスの森再生プロジェクト:ガラパゴスの「固有種」であるスカレシアの植林活動(SDGs15,17)
地雷廃絶キャンペーン:募金活動「地雷をなくそう100円キャンペーン」を展開し、地雷除去を支援 (SDGs3,4)
ツアー:「自立を目指すサモアの女性達」など、見聞や検証を行うコース(SDGs5.12)

 

以上、3つの視点でジブリの世界から見るピースボートを書いてみました。

いかがでしたか?そんな見方もあったのかというものが一つでもあれば嬉しいです!今回は私の大好きなジブリ作品から紹介しましたが、皆さんの好きなもの、興味あるものから世界を見てみてください。

 

ピースボートスタッフ 関美衣