9/20イベント開催のお知らせ【混迷のアフガニスタン~「対テロ戦争」とは何だったのか?~】

こんにちは。ピースボートセンターおおさかの森田幸子です。

最近、アフガニスタンについての報道を目にすることが多くなりました。2021年8月15日、武装勢力タリバンがアフガニスタン全土を支配下に置いたことを発表しました。

その影響で、パラリンピックの陸上男子とテコンドー女子に出場予定だったアフガニスタンの選手が、日本へ安全に来ることができないと、一度は出場を断念しました。その後、様々な支援を得て国外へ退避し、パラリンピックに出場することができました。多くの日本の人々がこのニュースに触れたと思います。

しかしつい最近、タリバン幹部は女性が顔や体を隠せないスポーツに参加することを認めないと発言しました。また、女性が大学に通うには、目以外の全てを覆うベールを身に付けなければいけないことや男子学生とすれ違うことを禁止する内容を含んだ法令を発表しました。

タリバンは1996年から2001年まで政権を握っていました。その時は服装を厳しく規制したり、音楽や娯楽、女子教育を禁止しました。今後、再びタリバンによる人権侵害や弾圧が強まる恐れがあります。

そして、大勢のアフガニスタン難民の保護についても国際社会が取り組まなければならない重要な問題です。

ピースボートではアフガニスタンの平和のためにできることをより多くの皆さんと考えるため、緊急イベントをオンラインで開催します。現在のアフガニスタンの状況には、日本の私たちも決して無関係ではありません。

いっしょに考えてみませんか? みなさんの参加をお待ちしています。

9/20【緊急開催】混迷のアフガニスタン~「対テロ戦争」とは何だったのか?~

アフガニスタンで深刻な混乱が続いています。政権が崩壊し、国を逃れようと助けを求める市民の様子が連日のように報道されています。今回ピースボートは、アフガニスタンの今をしっかり理解するためには、米国政府が進めてきた「対テロ戦争」というものを振り返ることが必要だと考え、オンラインイベントを緊急開催します。

2001年9月11日の米国同時多発攻撃以降、米国政府は「対テロ戦争」という名の下にアフガニスタンに対する軍事行動と米軍駐留を継続してきました。しかし、今年になって米国は2021年9月11日までに米軍を完全撤収することを発表し、撤退が進む中、反政府武装勢力タリバンが主要都市を次々と制圧し、8月には首都カブールが陥落しました。私たちは、数多くの人命を奪いながら20年にわたって続けられ、日本政府も加担したこの戦争の意味を改めて考える必要があります。

本イベントでは、長年アフガニスタンと関わってきた、現地をよく知る方々とともに、今起きていることの本質を考えます。もちろんそのためには、この問題を、2001年以前から連続する複雑な歴史の中に位置づけて理解することも不可欠です。その上で、このイベントが今後のアフガニスタンの平和のためにどのような対話や支援が可能なのかを議論し、私たち自身に求められる役割は何かを探る、ひとつのきっかけになればと考えています。

登壇者

<左からアン・ライトさん、谷山博史さん、清末愛砂さん>

アン・ライト(Ann WRIGHT)さん
元米国務省駐アフガニスタン副代表、元米国陸軍大佐、平和のための退役軍人の会。
※日英同時通訳が入ります。

谷山博史(たにやまひろし)さん
日本国際ボランティアセンター[JVC]元アフガニスタン駐在代表・前代表理事・現顧問。

清末愛砂(きよすえあいさ)さん
室蘭工業大学大学院教授、RAWAと連帯する会共同代表。

【司会】
畠山澄子(ピースボート)

イベント概要

【開催日時】
2021年9月20日 (月) 13:00-15:00

【参加費】
無料(先着250名・要事前登録)

【参加方法】
下記リンク先(Youtube)より、ご視聴ください。

https://www.youtube.com/watch?v=gE6jqoqN54g

※以下の方に限り、ZOOMへの参加登録を受け付けています(定員250名に達し次第参加登録を締め切ります)。
①取材などの目的で英語で発言されるスピーカーの音声を英語のままお聞きになりたい方
②質疑応答の時間に講師に質問をしたい方(ただしすべての質問をお受けできるとは限りません)
上記に当てはまる方はこちら(https://is.gd/aEho26)から、お申し込みください。登録後、2日以内に参加リンクをメールにてお送りいたします。当日は送られて来たURLからご参加ください。

お問い合わせはevent(a)peaceboat.gr.jpまでメールにてご連絡ください。※(a)は@に書き換えてください。