地球一周の船旅を彩る出航曲の魅力

こんにちは、ピースボートセンターおおさかの富岡あゆみです。

コロナ禍以降初めてのピースボート地球一周の船旅が4月に出航します。そこで、今回のブログではピースボートの出航に欠かせない「出航曲」についてご紹介します。

出航曲を聞くと100日間の旅を思い出す

ピースボートクルーズには、そのクルーズのテーマ曲ともいえる出航曲があります。

それぞれのクルーズごとに違った曲が出航曲として使われ、地球一周を通して幾度となくその曲を聞く機会があります。

船が各寄港地を出航する時は、港から船が離れるタイミングでこの出航曲が流れます。また船内企画でも頻繁に使用されます。

わたしがはじめて世界一周をしたのはもう10年も前なのですが、出航曲を聞くと地球一周の船旅の思い出が走馬灯のように蘇ってきます。

そんなわけで出航曲は地球一周の船旅を彩る大切な一曲なんです。

<フランスのマルセイユ港出航にて>

出航曲を決めるのは私!?

さてそんな旅の思い出を彩ってくれる出航曲。実はピースボートスタッフが決めているわけではなく、皆さんからの公募で決定されるんです。

出航曲はこのように決まっていきます。

その1:主には全国5ヶ所あるピースボートセンターで推薦曲を募集します。

その2:集まった推薦曲から投票で各センターの代表曲が選出されます。

その3:全国で集まった代表曲から1番出航曲にぴったりだと思う1曲に投票します。1番得票数の多かった曲が出航曲に決定! 

※投票は全国のピースボートセンターの定例ミーティングにておこなわれます。 

ちなみに私がはじめて乗船した第80回クルーズの出航曲はONE OK ROCK 「 Be the light」

(ここから先、この曲を聴きながら読むのがおすすめです。)

実はこの曲は当時ピースボートセンターおおさかで一緒にボランティアスタッフ活動をしていた大坪麗さんが推薦した曲なんです。

<推薦文を一部抜粋>

曲名である「Be the Light」は「その光になれ」という意味。この曲は世界中で起きている、人の力ではどうにもできない悲しい出来事に対する気持ちを表現した曲です。ある日を境にして、日常が日常でなくなった時、どれだけ時が経っても忘れられない出来事があったとしても、目をそむけずに前を向いて歩き続けよう。そして、その中にある闇が少しでも「光 Light」になりますように・・・という想いが込められています。80回クルーズでは東日本大震災の被災地である石巻の寄港や、おりづるプロジェクト、地球大学プログラムなど様々なカタチで世界や日本での出来事に向き合っていきます。私たちがこれから見る世界、何を学び、何を感じるかは人それぞれですが、この歌と共に世界を周り、暗闇に「Light」を届けれる人になりませんか・・・?

これから出発する地球一周の船旅への想いを込めて選んだ一曲。出航曲に決まった時はみんなで大喜びしたことを覚えています。私にとって今でも特別な曲です。

<80回クルーズで共に地球一周した仲間と。一番右が大坪さん>

good-by また会う日まで

やはり出航曲を聞くおすすめのシーンは船が港を離れる時です。

なんていったって出航曲ですから(笑)。 入出港シーンは船旅の醍醐味で、個人的にも大好きな時間です。出港は夕方か夜の時間帯が多いのですが、その日現地で過ごした時間に思いを馳せながらゆっくりゆっくり港を後にします。

一生に一度来れてよかった。またいつかこの地を訪れることはあるのだろうか?いつかまた会う日まで。

そんなことを思っている時に出航曲が流れてくるとノスタルジックな気持ちになります。

個人的おすすめ出港の風景① ニューヨーク

地球一周した時は、ぜひ外のデッキに出て出港の時間をお楽しみください。どの港も素晴らしいのですが、出航曲を聴きながらの出港に特におすすめの港をご紹介します。

まずはアメリカのニューヨーク。船はマンハッタンの中心部に停泊するため夜はニューヨークの夜景を見ながらの出港となります。その夜景の華やかさは群を抜いています。

ライトアップされた自由の女神が見送ってくれるのも嬉しいポイント。

クルーズの出航曲が流れた後は大都会ニューヨークの街を後にします。音楽に乗って賑やかに出港の時間を過ごすのもおすすめです。

個人的おすすめ出港の風景② バルパライソ

二つ目のおすすめはチリの港町・バルパライソ。その名はスペイン語で「天国の谷」を意味します。

2003年には「バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み」が世界遺産に登録されました。街の特徴は、まるで迷路のように入り組んだ道と急な斜面、そこに所狭しと並ぶカラフルな家々。

また街中のいたるところにストリートアートが溢れていて徒歩観光が非常に楽しい街です。

もう一つの魅力が夜の時間帯。斜面に家が建っているため、丘の上まで連なった家々の灯りがキラキラ輝き、まるで宝石箱のように見えます。

人々の暮らしの灯が照らされたバルパライソ の街に思いを馳せながら、出航の音楽と共にゆっくりと港を離れていきます。

出航曲選びから参加してみませんか?

ピースボートは「みんなが主役で船を出す」をモットーにしています。 ピースポートに乗船する際、機会があればぜひ出航曲に応募してみてくださいね。

地球一周の船旅ですから、旅や海、船、世界を連想できるような雰囲気の曲が好まれます。

そして地球一周の船旅では世界各地、さまざまな国を訪れます。またピースボートに乗船している人びとは国籍も性別も年齢も多種多様です。 どんなひとからも愛される一曲を選びたいですね。

じつは、各地のピースボートセンターでは今まさに2023年4月に出航する地球一周クルーズの出航曲決めの真っ最中!

 4月7日(金)に横浜港、4月8日(土)に神戸港を出航する予定です。出航の約30分前に出航セレモニーがおこなわれます。ぜひお近くにお住まいの方は見送りにきてください。

船が港を離れる瞬間、どんな出航曲が流れるのか楽しみにしていてくださいね。

 

ピースボート 富岡あゆみ