ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は、元気と声の大きさだけは人一倍!な田上健です。
田上健 Tanoue Takeru (通称:たける)
熊本県阿蘇市出身。
たけるの趣味はカラオケ、旅、スケボー、食べること。麺で体ができていると言うくらいラーメン、つけ麺、特に二郎系ラーメンが大好き。でも、実はお母さんの手料理が世界で一番好きなんだそうです。
モットーは「当たり前は幸せを呼ぶ」
当たり前のことをしっかりやる。大きな声で挨拶、人を思いやる、感謝を忘れない。こんな当たり前のことをできる人ほど幸せがいっぱい寄ってくる!
そしてもう一つのモットー「苦しい時こそ笑顔で」
なんでも、嫌なことでも楽しいことでも笑顔でやりきることが大事!笑顔こそが勇気の証!
ピースボートセンターおおさかでポスター担当をしてます。
高校卒業後の進路は世界一周!
高校3年生まで部活に一筋でした。もともと小学校から相撲をしていまして、中学校から剣道をしまして、高校まで続けました。このまま大学も剣道するのかと思っていましたが、高校の時に隣の席になった中村君に進路を聞いたところ、「僕は世界一周するのが夢なんだよ」と言い始め、最初はすごく馬鹿にしていました。その反面、僕も以前から海外には興味がないわけではなかったので、すごくいいなと思う自分もいました。
そして、高校の部活を引退したときに中村君の誘いで年末年始に10日間、タイとカンボジアに行くことになりました。最初はかなり心配でしたが、行ってみると触れたことのない匂いと食べたことのない食べ物、日本にはないはじけた空気感にすぐにはまりました。
極めつきだったのが年越しで、初日の出を世界遺産のアンコールワットで見れたことです。すごく気持ちよくて、感じたことがない感情がいっぱい出てきて、日本では感じることができない忘れることができない思い出です。
帰国後すぐに親に「僕の進路は世界一周に出ることです」と話しました。その時は驚いていましたが、一週間後ぐらいにはピースボートを紹介してくれました。そうして大阪でボランティアスタッフを3ヶ月ぐらいして、すぐにピースボートの地球一周の船旅に参加しました。
ちなみに、僕を初海外に誘ってくれた中村くんは自衛隊でがんばっていて、まだ世界一周の夢は果たしてないです。
僕の人生最高の夏休み
地球一周の船旅に乗っていろんな国に行き、すばらしい景色も見ましたが、僕にとって一番の思い出は、船の中でのいろいろな人との出会いです。船に約1,000人の参加者が乗っています。普段はこんな人としゃべることもないだろうなと思う人にまで出会えます。
僕が船で会った人の中で一番刺激的だったのは、当時29歳だったタイプというニックネームの男性です。タイプはすこし変わっていたけど頭は切れるし優しいし、なんかすごく魅力的な人でした。僕にとっては初めてできた10歳年上の友達で、一緒にミュージカルをやったり、バンドを組んだりと楽しい思い出がたくさんできました。
仲良くなって話をしている中で、タイプは自分がゲイであることを教えてくれました。彼に出会うまで、僕にとって同性愛は、聞いたことはあるけど遠いもの、理解できないものでした。でも彼と一緒に過ごして話を聞くうちに、人を好きになるのは異性でも同性でも、自然なことなんだと気づきました。
タイプとは地球一周が終わった後も大切な友達として、付き合いが続いています。タイプと出会えたからこそ、僕はLGBTのことを知ることができたし、身近に感じられるようになりました。日本でこれまで通りの生活をしていたら知ることのなかったことだと思います。
こんなふうに、多くの人々と出会って、僕の世界は広がりました。なので、一番の思い出は人との出逢いです。ほんとに地球一周中の3か月間は、自分がこれまで過ごしてきた夏休みの中でも一番楽しかったです。全国にいろいろな友達ができました。
ピースボート最高!
ピースボートの船をみんなに体験してほしい
本当に冗談抜きで地球一周が楽しすぎました。もっといろいろな人に、この体験をしてほしいし、地球一周って意外と簡単にできると伝えたいです。だから僕は今、ピースボートスタッフをしています。
僕も、乗船前はピースボートセンターおおさかでボランティアスタッフ活動を3か月間ぐらいしていました。なのでスタッフとして大阪に帰って来られて、すごくうれしいです。僕がボランティアスタッフ時代にお世話になったスタッフさんが多い中で仕事できるのはすごくうれしいし、絶対お世話になった分恩返しを倍返しでしたいと思っています。
やってやるぜ!
地球一周は出逢いのビッグチャンス!
最初は、海外に興味を持って目指していた地球一周。地球一周したことで、出逢いってすごく大事だなと思うようになりました。今自分がいる環境や生活している日常も色々な人と出逢うチャンス。もし地球一周してみればもっとそんなチャンスが広がるかも。
地球一周に必要な物?お金、パスポート、クレジットカード……。
違うんだって最後どこよ?
愛なんだって!!
文:田上健 編集:森田幸子