ピースボートセンターに水先案内人が来た!

1月10日(火)『鹿児島のヒッピーテンダーさんの電力自給のお話。』と題して、ピースボート地球一周の船旅に乗船いただいた、水先案内人・小崎悠太さん(通称:テンダーさん)がピースボートセンターおおさかにやってきてくれました。
なんと!約50名の方がセンターに・・・!普段の企画の参加者は、15〜20名くらいなので、いつもとは違った空間になりました。

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テンダーさんとは。

本名:小崎悠太さん。

電気ガス水道の契約をせずに、年間家賃1万円で生活をしている鹿児島のヒッピー。元々はフロアバーテンダーだったので、そこからテンダーさんというあだ名がついている。
ピースボートの過去乗船者でもあるテンダーさんは、その乗船経験が平和や環境問題へ関心を持つ大きくきっかけとなり、日本中の放射性廃棄物が集まる青森県六カ所村への移住を経て、電気の仕組みについて勉強。それから北米先住民族の技術を学びに渡米、選挙用心棒など・・・いろんなことを経験している。
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そんな多才なテンダーさんに、今回はオフグリッド(送電系統(電線を伝って電力会社から家などに送られる電力網)と繋がっていない電力システム)生活に至った経緯と、テンダーさんが実践している電力自給のお話をしていただきました。

電気の悲しいお話。

私たちは、パチンとスイッチを入れると電気がつく生活をしています。その電気はいくつもの送電線をくぐって発電所からきてます。エネルギーの発電方法は火力発電や水力発電など様々ですが、今回は原子力発電所についてお話していただきました。

人も土地も被曝する

原子力発電の場合、原子力の燃料となるウランをウラン鉱山から採掘する際に、その土地と採掘に関わる人々は被曝します。数十年前、日本でも人形峠という岡山と鳥取の県境に位置する山からウランを採掘していました。採掘した土は精製されて、濃縮されたウランが燃料になりますが、精製の時には大量の石油を必要とし、同時に大量の放射性廃棄物が発生することになります。

日本の原子力発電所で使用されているウランは、オーストラリアの先住民の方たちが採掘したウランだったり・・・そこに住む人たちの土地もそして採掘に関わる人も被曝しているのです。

私たちが普段なにげなく使用している電力の裏側には、全く見えない地球の裏側にいる人たちの生活にも大きく関わっています。

冷却水の行方と生態系への影響は・・?

原子力発電は核分裂によって熱を発生させて電気を作りますが、その際に発生した熱を冷却させるための水も必要になります。その「冷却水」を確保するために、日本の原子力発電所はすべて海に面しているのです。使用後の水は海に返されますが、熱を冷却するために使われる水なので、元々の水温よりも7℃上がった状態。水温が7℃上がった水が毎秒7トン、海に排出されてる・・・ということは、冷却水が排出される海の水温は通常より高いということ。海の生態系は大丈夫・・・?

原子力発電と聞くと、二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーとして広く知られていましたが、その反面、放射性廃棄物処理や被曝という問題を抱えているのです。

テンダーさん著の本完売!

こんなお話をイラストを描きながらわかりやすく説明してくれたテンダーさん。参加者も興味深く聞き入りました。

会終了後に即売り切れたテンダーさん著の本。ものすごくわかりやすく電力のことを書いています。イラストがかわいい!気になる方は探してみてくださいね☆

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誰も傷つけない生き方

テンダーさんは言います。
水は山から直接引く、火をおこす燃料は家の前の間伐材を使う。電気もソーラーパネルで一家4人の生活をまかなえる。専門家を待たないで、やろうと思えば自分でもできるレベル。自分も専門家じゃないし、小学校6年生の理科の知識でここまでやってきたんだと。

送電線から電気を引いてこない生活は、一見不便に見えるかもしれないですが、話を聞いていて私は「楽しそう!」と感じました。
消費の連鎖を断ち切って、その辺にあるもので生きる術を身につければ、生きることが楽しくなる。オフグリッドとは、送電網から離れ電力を自給して暮らすということ。

やってみると、感じる幸せがあるかもしれません。
人が集まるだけで温かい空間、マキの香ばしい香り、明日のお天気に心を傾ける、そこで生まれる会話。

スイッチを押すと電気がつく。その前に、どこからこの電気はやってくるのだろうと考えていきたい、そんな時間となりました。

 

PEACE BOAT:SAN