わくわく地球一周シミュレーション!船旅で行く世界のおすすめ寄港地 後編

みなさんこんにちは。ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)の野々村修平です。

きょうは先週に引き続き、「わくわく地球一周シミュレーション!船旅で行く世界のおすすめ寄港地」の後編をお届けします。

前編をまだご覧になっていない方は、そちらもぜひご覧ください。

地球一周したスタッフがおすすめする寄港地だけで作った擬似地球一周航路に沿って、寄港地を紹介しています。後編はポルトガルのリスボンからスタートです。

ポルトガル・リスボン

オキタのおすすめ

ポルトガルの首都リスボンに行ったら、是非訪れてほしい魅力的なスポットを紹介します。まずはユーラシア大陸最西端の「ロカ岬」です!

ユーラシア大陸最西端にある国ポルトガル。「ここに地果て、海始まる」という、ポルトガルの詩人が書いた一節が刻まれている記念碑があります。

最西端の地に立ってみたい!そんな方はおすすめです!

そして「発見のモニュメント」に行ってください。

ポルトガルの航海術指南や地図製作技術に大きな発展をもたらしたエンリケ航海王子を先頭に、大航海時代の探検家、芸術家・科学者・地図制作者・宣教師ら約30名の像が並んでいます。中にはヴァスコ・ダ・ガマやフランシスコ・ザビエルの姿も。

ポルトガル初の世界遺産の一つ、「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」は1983年世界遺産に登録されました

ジェロニモス修道院は、エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえ1502年に着工しました。貿易や植民地支配で得た膨大な資金を使って作られただけあって、荘厳な内装に圧倒されます。

ベレンの塔はバスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して建てられた塔です。横を流れるデージョ川を行き交う船舶の監視のために作られましたが、こちらも豪華です。

リスボンは路面電車「トラム」が街中を走っています。リスボンの象徴です。

100年以上の歴史を持つ電車なので、一度は乗ってみるといいですね!

ゆっくりなスピードで進み、駅にもよく止まるので、時間に余裕を持って乗車をおすすめします。観光の記念になりそうですね!

スウェーデン・ストックホルム 

オイスターのおすすめ

ヨーロッパ諸国の中でも人気の高い北欧地域。その中でも最大級の都市がスウェーデンの首都ストックホルムです。

水の都とも呼ばれており、その景観の美しさはまさに圧巻です。国土の北側が北極圏に当たるため、秋から冬のシーズンはオーロラ観測ができることも人気の秘密です。

しかしながら、北欧観光のベストシーズンは初夏です。気候がとにかく穏やかでこのシーズンに向けて世界中から観光客が押し寄せます。

旧市街地のガムラスタンは、宮崎駿監督の作品でもある「魔女の宅急便」の舞台となった華やかな都市です。まるでおとぎ話の世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を受けながら、カラフルな世界観に魅了されてください。

ストックホルムで最も細い道 「モーテン トローツィグ グレン通り(Marten Trotzigs Grand, Stockholm )」は横幅90cmしかありません。

細い道にアーティスティックなストリートアートが描かれています。見つけるのに一苦労、そして到着しても観光客がひっきりなしにごった返すので一苦労します。ゆっくりと鑑賞を楽しむには早朝の訪問がおすすめです。

美しい景観とアートを楽しんだ後は、ガムラスタンの中央付近に位置するノーベル博物館に向かいます。ここでは、歴代のノーベル賞受賞者の歴史に触れることができます。

博物館の中にある「ビストロ・ノーベル」も欠かせません。このレストランではノーベル賞の晩餐会でデザートとして出されている、あのアイスクリームを食べることができます。

注目のポイントはそれぞれの椅子の裏側には、ノーベル賞受賞者の直筆のサインが書かれているということで、自分の座った椅子も要チェック。

ストックホルム図書館は息を呑むような美しさです。

ストックホルム市民の憩いの場でもありたくさんのソファがあるので市内観光に疲れた際には図書館のカフェで一息つくのも良いですね。

ガムラスタンのどこかに隠れているアイアン・ボーイを見つけることが出来たら幸せが訪れるのだとか。ガムラスタンはカラフルな家々が軒を連ねているので、美しい路地の雰囲気にも触れてみてください。

アイアン・ボーイはある教会の裏庭にひっそりと隠れています。大きさは約14cmしかないので見逃さないように。ガイドブックにも書かれていないことが多く、私も地元の人に教えてもらいました。ぜひ見つけて幸せを掴みましょう。

最後にグルメを紹介します。実はスウェーデンはミートボールが名産品です。ミートボール専門店が街に点在していてどの店に行ったらよいのか分からないという、そこのあなた。有名なレストラン「Meatballs for the People」を訪れてください。

ミートボールだからといって、侮れません。今まで食べたミートボールの中ではもちろん一番になることは間違いなしです。そしてミートボールの固定観念も崩れてしまうような絶品料理です。テイクアウトも可能なため、街歩きのお供にもぜひ購入してみてください。

アメリカ・ニューヨーク

レタスのおすすめ

続いては、眠らない街ニューヨーク!

ニューヨークは自由行動がしやすい寄港地です。なんと港からメインのタイムズスクエアまで徒歩15分程で行けるんです。本当にすぐに行けるのでまずはタイムズスクエアを目指して歩いてみてください。

ニューヨークでオススメの観光スポットが2つあります。

まずはエンパイアステートビル。頂上までの高さが443mと、とっても高いビルでニューヨークのシンボルにもなっています。

入場料を払えば展望台に出てニューヨークの絶景を楽しむこともできますが、展望台よりお勧めしたいのが登っていく途中の展示物です。

ニューヨークの歴史や舞台になったアニメや映画が上映されていたり、エレベーターの中もエンパイアステートビルの建設現場を再現したアニメーションがあったりと飽きない工夫がされていてとても面白いです。

もうひとつは国連本部です。私はオプショナルツアーで国連本部を見学するツアーに参加しました。普段ニュースで見ていた会議室や実際に会議が行われている所を見学させてもらいました。

国連加盟国が世界中から集まるため会議室の上には通訳者ブースが何個もあり、上手く言葉では表現しにくいですがグローバルワイドだなぁと思いました。

また、廊下や広場に平和を象徴するモニュメントや壁画、展示物があり、国連本部は平和の意思が集まっているところなんだと心に来るものがありました。

自由行動を選んでいたら行かないような場所だったので、せっかくだからとこのツアーを取って本当に良かったと思っています。ぜひツアーを取れる機会があれば国連本部を訪れてみてください。

グアテマラ・アンティグア

レタスのおすすめ

中米に位置するグアテマラ。

フルーティーな酸味で深いコクも感じられるグアテマラコーヒーが有名です。

私は1泊2日のオプショナルツアーで、食事の際にコーヒーとコーヒープリンを頂きましたがとっても美味しくて、グアテマラコーヒーのファンになりました。

観光スポットで有名なのはアンティグアという世界遺産の古都です。スペイン植民地時代は首都でしたが度重なる大地震のためにスペイン植民地政府が現首都グアテマラシティーに移転したそうです。

実際、アンティグアには教会の廃墟などがあり、崩れたままの建物や人形・彫刻などその時の地震の痕跡をわざと残しているのだとか。

そしてアメリカやカナダで使われていたスクールバスをリメイクした「チキンバス」がたくさん走っているのもアンティグアの面白いところ。カラフルに装飾しなおされて街の交通手段として使われています。

またオプショナルツアーでは、アソシアシオン・ミンナサンという団体が支援しているフエゴ火山噴火(2018年)の被災地と補修教室を訪れました。

仮設住宅で暮らす人々の生活にお邪魔させてもらったり、トランペット奏者を夢見ている男の子の演奏を披露してもらったりしました。

補修教室では子どもたちとダンスを踊ったり、折り紙・浴衣の着付け・習字など文化交流をして楽しみました。

仮設住宅で暮らす人々や貧しい家庭で生活している子どもたちは、厳しい状況の中でも私たちを快く迎えてくれて目をキラキラさせながら交流を楽しんでくれました。

あれから3年以上経ちますが、あの子たちはどう過ごしているのだろうかと思い出すことが多いです。世界を身近に感じた体験でした。

アルゼンチン・ウシュアイア

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アルゼンチンの南端に位置するウシュアイアは、「世界最南端の街」として有名です。

南極大陸まではおよそ1,000キロメートルの距離にあり、南極観光の玄関口になっており世界中から旅人が集まる拠点です。ひんやりとした清々しい気候が迎えてくれます。

ウシュアイアの街では、郵便局や博物館から列車、お土産に至るまで、すべてが「世界最南端」。中でも南フエゴ鉄道は特におすすめ。

パタゴニアの大地に広がる壮大な自然をみながら「世界の果て号」の乗車が楽しめます。列車に乗ってティエラ・デル・フエゴ国立公園にいくことができます。

国立公園内には世界最南端の郵便局があります。友達や家族にハガキを出すときっと喜んでもらえると思いますし、旅の記念に自分宛に出すのもおすすめ。

ちなみに私は残念ながらこの郵便局には行けなかったので、街の中にあるポストで投函しました(笑)。

アルゼンチンのおいしいグルメはアサード。アサードはアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの国民的な伝統料理で、たき火やパリージャと呼ばれる金網で1時間以上かけてじっくりお肉を焼き上げるのが特徴です。

パタゴニア地方ではラム肉のアサードが有名です。写真でもわかるようにとにかく豪快でインパクト大。フォークでほろほろくずれるほど柔らかくておいしいです。

またウシュアイアはセントージャと呼ばれるミナミタラバガニも名物です。町のあちらこちらにカニのマークを掲げたレストランがあります。世界最果てのカニもぜひご賞味あれ。

ハワイイ(米国)・ホノルル

オイスターのおすすめ

ハワイのレストランやホテル、オプショナルツアーに参加した時など、様々な場所で笑顔で「アロハ~!」って声をかけられます。

アロハポーズは親指と小指を立てますが、 手の向きによって呼び名が違います。

●手のヒラを相手に見せるアロハを「hang loose」(ハングルース)
●手の甲を見せるアロハを「shaka」(シャカ)

ハングルースには 「アロハ」「マハロ(ありがとう)」「じゃあね」「気楽に行こうぜ」といった感謝やあいさつと、幅広い意味があります。

シャカは 「元気?」「がんばろうぜ!」といったような励ましの意味があります。

どこに行っても陽気な方々が私たちを出迎えてくれるハワイイ。日本人観光客にも人気の高いリゾート地オアフ島のホノルルを紹介していきます。

ハワイイは降雨量がとても多いエリアです。そのため虹が見やすい場所として大変有名です。

雨は降りやすいですが長期的というよりかは短期で一気に降るスコールが中心です。そのため雨と晴れ間が繰り返され、虹が出現しやすくなります。

二つの虹が同時に見られるダブルレインボーは貴重なので、スコールが発生しても気分を落とさず、雨が上がった後はぜひ空を見上げてみてくださいね。

オアフ島の代名詞とも言える観光地ダイヤモンドヘッドは、オアフ島の南東、サウスショアにある火山です。ただ火山とはいうものの100万年以上噴火した歴史は残っていません。つまり死火山となります。

火山活動で噴火した溶岩以外の固形物が火口の周辺に積もることで、現在の丘状になりました。またハワイイの先住民は、ダイヤモンドヘッドを、その形になぞらえて「レアヒ」(ハワイイ語で「マグロの額」)とも呼んでいます。

もちろんビーチから眺めるもよし、朝日を見るために登山するもよしです。トレイルはかなり整備されています。

オアフ島では「今」しか見られないアートの舞台カカアコもおすすめです。

カカアコがインスタジェニックなウォールアートの町として有名になったのは、地域の活性化を目的に始まったPOW! WOW! HAWAII(パウワウ・ハワイイ)というアートイベントが開催されるようになったことがきっかけです。

このパウワウ・ハワイイは2011年にスタートしました。地元だけでなく、世界中から集まったアーティストがカカアコのさまざまな場所で、1週間かけて巨大なウォールペインティングを描いていきます。

パウワウ・ハワイイは毎年開催されるため、前年に書かれた大多数のアートは、新しいアートに上書きされて消えてしまいます。つまりカカアコにあるウォールアートのほとんどは毎年デザインが入れ替わっています。

そのためまさに「今」しか見られない一生モノの作品となります。

「この~木 なんの木 気になる木~」のあの木もオアフ島にあります。

日立のCMで有名なので、日本では「日立の樹」と呼ばれていますが、最近この話題を取り上げても若者世代は知らないようですね。私も年齢を重ねた証拠でしょうか。

この木は、「モンキーポッド」という名称の大木で、特別保護木として大切に守られています。ハワイのパワースポットの一つで、実際に訪れると木の大きさに驚かされます

最後にハワイイのグルメを紹介します。

新鮮な海産物が食べたいときは欲張りなポキ丼!

ハワイイ近海で採れた新鮮な魚介を一口大に切り、ハワイアンソルトや海藻・ネギを混ぜ合わせ、ごはんの上に載せた料理です。味付けは醤油ベースが多く、日本で言うところの漬け丼に近い料理というと分かりやすいですね。

そしてハワイイと言えば、プリプリの海老を殻付きのまま炒めたガーリックシュリンプです。

ガーリックバターで炒めたジューシーさが病みつきになります。ハワイイのソウルフードですね。

ワイキキ中心部でも美味しいガーリックシュリンプが食べられますが、本場の味を感じたい方はノースショアやカフクというエリアまで足を伸ばしてください。


いかがだったでしょうか?

前後編に分けて12の寄港地を紹介しました。地球一周の船旅では、約100日間をかけて更に多くの寄港地を巡っていきます。

魅力的な寄港地がまだまだたくさんありますので、出航日が近づいてきたら、ひとつひとつの寄港地について調べてみると面白いかも知れませんね。

 

ピースボートセンターおおさか 野々村修平