世界遺産の歴史や背景を知れば、地球一周の船旅がより楽しくなる！

こんにちは！ピースボートスタッフの村上佑理です。外出自粛でおうち時間が増えているこの時期、家にいながら楽しもう！というムードが世界各地で高まる今、皆さんはお家でどのように過ごしていますか？

いつもより家にいる時間が多い今だからこそ、有意義に活用したいですよね。そこで皆さんに紹介したいのが……「世界遺産検定」。みなさん耳にしたことはありますか？実は私、今年の7月5日に試験がある世界遺産検定2級取得に向けて、勉強に励んでいます。

世界遺産検定とは……

世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。

2006年に始まって以来、20万人超が受検し10万人以上が認定されています。2014年からは文部科学省の後援事業となりました。検定は年に4回開催しており、小学生から90代まで幅広い年代の方々が挑戦しています。

世界遺産検定公式HPより引用

私の世界遺産検定との出会い

私は2年前の地球一周中に初めて「世界遺産検定」の存在を、ピースボートの船上でできた友達から教えてもらいました。彼女は世界遺産検定1級を持っていました。今勉強していて思いますが、世界遺産検定1級はなかなかのハードルです。めちゃくちゃすごいです（笑）。

彼女と仲良くなったきっかけは、地球一周中のツアーでポーランドにあるアウシュビッツ・ビルケナウ（ナチス・ドイツの強制絶滅収容所跡）を一緒に訪れたことです。このツアーでは、アウシュビッツの歴史や背景、負の世界遺産として登録されているゆえんなどを学ぶことができました。

そしてそのツアーの中で、ポーランドの古都とよばれるクラクフにも訪れました。滞在時間が少なかったため、その時の私は、物珍しいお土産を買うことと、インスタで調べたインスタ映えする美しい教会で写真を撮ることに必死でした。

そして、自由行動が終わりバスの中で彼女と合流すると、クラクフの街並みも世界遺産登録されていることを教えてくれました。彼女のクラクフにまつわる話がとても面白くて興味深くて、“インスタ映えする教会”に必死だった自分がもったいないなと感じました。

アウシュビッツ収容所でそうだったように、その街並みや建物にある背景や歴史を知ろうとすること、理解することは大切だなと感じました。その後もいくつか港を巡っていきましたが、よく彼女から世界遺産のみどころやおすすめのポイントを聞いていました。

私が地球一周で訪れたその他の世界遺産

―ギリシャアクロポリスの中央に建つ壮大なパルテノン神殿―

教科書でみたことある人も多いのではないでしょうか。古代アテネの栄光を象徴する神殿です。アクロポリスの丘はアテネ市街を一望でき、美しい夕日を見ながらギリシャのAlfa（アルファ）ビールで乾杯したのが格別で忘れられない思い出です。

―キューバハバナ旧市街とその要塞群―

色とりどりの可愛らしいクラシックカーが走る社会主義国キューバ。キューバの人の陽気な性格も素敵で、また来たくなるそんな国でした。

みなさん一緒に世界遺産検定にチャレンジしてみませんか？

現在世界には1,121件の世界遺産があるそうです。そしてその数は年々増えているそうです。こんなにもたくさんある世界遺産ですが、何のために存在するのか？というと「世界中で長い間守り続けられてきた文化財や自然を後世に確実に伝えていくため」だそうです。

地球一周の船旅の中で様々な国を訪れますが、その中で有名な名所や観光地の多くは世界遺産になっているんだなと感じました。世界遺産を学ぶことで、遺産の持つ価値や魅力を深く理解することができ、世界遺産を通して、世界のさまざまな文化や歴史、自然の豊かさの一端を知ることができると思います。

今、世界遺産検定の勉強をしながら、実際に地球一周中に訪れた場所が出てくると、新たな発見ばかりで、船の上で学んだその国の福祉や教育のことなど、点と点が繋がっていくような感覚があります。また私はお酒が好きなのですが、ワイン関連の農業景観として登録されているものが意外と多いことにも驚きました。

せっかくの世界遺産に訪れたのにも関わらず「きれいな街並みだな～。美しい建物だな」という感想で終わってしまい、とりあえず有名だからということで、記念写真を撮ることに必死という過ごし方をしていたかつての私は、本当にもったいないことをしたな～と思います。地球一周する前に、世界遺産検定の勉強をしておけば良かった……と後悔すらしています（笑）。