わくわく地球一周シミュレーション!船旅で行く世界のおすすめ寄港地 前編

みなさんこんにちは。ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)の野々村修平です。

ピーセンおおさかでは、新年の恒例イベントがあります。題して「わくわく寄港地~WORLD Voyages~2023新年特別Ver」

「わくわく寄港地」とは、ピースボートで訪れる寄港地を紹介する大人気シリーズ企画。実際に現地を訪れたスタッフがその国の概要やおすすめスポット、グルメ情報などをお届けしています。

この地球には、まだ見ぬ雄大な風景や景色が詰まっています。そんな地球の魅力に惹かれた私たちスタッフの体験談を交えながら、「擬似地球一周」の体験をしていただくことがこのイベントの主旨です。

今回の新年特別バージョンでは、スタッフ4人がそれぞれの思い出に残るおすすめ寄港地を3ヶ所選び、プレゼンしました。

年始ということもあり参加ができなかったという声が多かったので、今回は企画の内容を2回に分けてブログで紹介します。

紹介するのはこちらの12の寄港地。1ヵ国でも興味が湧く寄港地が見つかれば幸いです。

シンガポール 

オイスターのおすすめ

シンガポールはマレー半島の南に位置する島で、大きさは約700k㎡。

関西在住の方はイメージしやすいと思いますが、シンガポールの国土は淡路島ぐらいと想像すると島を一周するにはそこまで時間を要しないことが理解できます。

シンガポールは多民族国家です。マレー系、中華系、インド系、様々な民族が住んでいるからこそ、多種多様な観光地や伝統文化を堪能できます。そしてそれぞれのエスニック料理を頬張ることができるのもシンガポールの特徴です。

シンガポールという国名は、マレー語でライオンの町を意味する「シンガプーラ」に由来しています。有名なマーライオンは上半身がライオンで下半身が魚でありシンガポールの象徴です。

訪れるたびにマーライオンの像の数は増えたり減ったりしている気がしますが、最新情報では現在島に6体のマーライオンが点在しているようです。

街の中心に当たるマーライオン公園にあるマーライオンが一番有名ですが、この像は「世界三代がっかり」の1つとも言われています。

そう考えるとなんだかもの悲しい雰囲気が漂っているように感じてきます。

しかしながら、背後にある近未来的なデザインで注目を浴びるマリーナベイサンズが建設されたことにより、もうがっかりなんて言わせません。

屋上にインフィニティープールを備える55階建てのマリーナベイサンズは、積み重ねたトランプをモチーフに設計されています。

56階と57階にある「SANDS SKYPARK」の広さは、パリのエッフェル塔を横に倒しても収まりきらないのだとか。

スカイパークから見ることができる夜景は絶景そのもの。そして夜の時間に訪れると「SPECTRA」という噴水のショーを見ることができます。

そして、シンガポールの食と言えばマレー料理と中国料理が融合した「プラナカン料理」です。

「プラナカン」は15世紀後半にマレー諸島へ移住した中国系男性が地元の女性と結婚したことで生まれた子孫を指します。そして中華料理とマレー料理などが融合したものを「プラナカン料理」と呼びます。

プラナカンの男性は「ババ」、女性は「ニョニャ」と呼ばれ、料理をするのがほとんど女性ということもあり、プラナカン料理は「ニョニャ料理」とも言われます。

そんなシンガポールで食を満喫するなら外せないスポットが「ホーカー」です。

シンガポールでは共働きの家庭も多く、朝昼晩の3食とも外食をしたり、出来上がった料理を購入し家で食べたりすることが一般的です。

ホーカーセンターと呼よばれる屋台村が街中に存在しており、屋台では麺、米類、海鮮や肉料理まで種類が豊富です。

宗教を理由に食べることができない食材があってもホーカーはどんなものでも揃うので多民族国家のシンガポール人にとっては欠かせない存在となっています。

私のおすすめ料理は、シンガポール・チキンライス(海南鶏飯ハイナンジーファン)とシンガポール人の大好物チリ・クラブです。

チキンライスは日本の一般的なケチャップライスというわけではなく、茹でた鳥と米に出汁をかけて食べます。

チリ・クラブは、カニを甘辛くてスパイシーなチリソースと卵で炒めた料理です。カニも殻ごと食べることができます。辛いものが苦手な方にも親しみやすい味でしょう。

スリランカ・コロンボ

オキタのおすすめ

スリランカの最大都市・コロンボ観光の定番は「寺巡り」です! 今回はコロンボで有名な2つの寺を紹介します!

1つ目は「ガンガラーマ寺院」です。120年以上の歴史をもつこの寺は観光として非常に人気の高い場所となっています。

中へ入ると、黄金の仏像2体が君臨しています。これが本当に大迫力で、日本ではなかなか見ることができない鮮やかな仏像でした!

2つ目は「シーママラカヤ寺院」です。 コロンボのイチオシスポットにもなっています!

シンガポールのマリーナベイサンズにあるインフィニティ―プールは有名ですが、あのような海や空と交じりあったように見えるインフィニティ―プールを最初につくったのはスリランカの国民的建築家ジェフェリー・バワ。

こちらの寺院もジェフェリー・バワによるものです。

コロンボ中心地から近いのですが、周りは静かで「ここはコロンボ市内か?」と思わせてくれるほど落ち着いた雰囲気を感じることができます。

賑やかな場所に行き、少し休憩したいと思った方はぜひ行ってみてください!

そして買い物ならコロンボ最大の市場「ペター市場」がおすすめです。とにかく色々なものが売られ、ごった返しています。

買う・見るどちらでも楽しめる場所です。青果市場ではスパイスの匂いなどが漂っています。

やはりコロンボといえば本場のカレーです!こちらがスリランカカレーです!

スパイスが効いていて相当辛いです。まずは手で食べてみてください。難しいんですけど、とても良い経験ができます。色々なスパイスや具材を楽しめます!

マダガスカル・エホアラ

トミーのおすすめ

マダガスカル共和国は世界で4番目に大きな島で日本の1.6倍の大きさです。

マダガスカルと聞くと小説「星の王子様」にも登場するバオバブの木を思い浮かべる方も多いかもしれません。

別名「アップサイドダウンツリー(上下さかさまの木)」とも呼ばれる不思議な形をした巨木です。そんなバオバブの木をぜひみたいという方はバオバブ街道へ!

ムルンダヴァという都市に位置しており、ピースボートでよく寄港するエホアラ港からは距離が離れていますが、オプショナルツアーで訪れることができます。

マダガスカル共和国は約8,800万年前にできた世界最古の島でもあります。

長い年月をかけ、多様な生物たちが独自の進化を遂げてきました。そのため島の動植物の約8割が固有種です。

エホアラ港からいけるおすすめの場所はナハンプアナ保護区。マダガスカル南部に生息する全てのキツネザル種が生息しています。

他にもカメレオンやカメ、珍しい植物を見ることもできます!

マダガスカルでしか体験できない大自然を感じてください。

南アフリカ・ケープタウン

トミーのおすすめ

南アフリカ共和国はアフリカ大陸の最南端に位置する国です。ピースボートでは人気の港町ケープタウンを訪れます。

地球一周クルーズの入出港シーンで私が一番好きな場所がここケープタウンです。

港のシンボルはテーブルマウンテン。頂上がまるでナイフで切り取られたかのように平らな山は圧巻です。

運がよければテーブルマウンテンの山頂に雲が流れ落ちる「テーブルクロス現象」をみることができます。神秘的で本当に美しく、いつまでも見ていたい景色です。

ケープタウンで有名な観光スポットといえば喜望峰。

500年以上前、世界がどんな形か明らかになってない時代、ポルトガルの航海者バルトロメウディアスがアジアとの貿易ルートを探るために航海してたどり着いた岬が喜望峰です。

その後ヴァスコ・ダ・ガマが実際にインドまでの航海ルートを確立しました。そんな大航海時代に数々の冒険家が訪れた歴史的な場所は必見です。

そして、南端に喜望峰を有するケープ半島をドライブするのもおすすめ!美しいビューポイントや野生のペンギン達が生息するボルダーズビーチも近くにあります。遊歩道を歩きながら間近でペンギンの姿を楽しめます。

1999年に世界遺産登録された負の遺産ロベン島も必見です。かつてはアパルトヘイト(人種隔離政策)に反対する活動家たちを収容する監獄島でした。

黒人初の大統領となったネルソン・マンデラ氏が27年の投獄生活のうち18年間を過ごした場所でもあります。

私がロベン島を訪問した際は、マンデラ元大統領と同時期に収監されていたライオネルさんに当時の様子を聞きながら過酷な歴史を学びました。

なぜ南アフリカが「虹の国」と呼ばれるようになったのか?その軌跡を知れる場所だと思います。

ピースボートではケープタウンとは別の港町ポートエリザベスを訪れることもあります。こちらのおすすめはサファリ!

南アフリカには野生動物保護区が数多く存在しています。自然の中を動物を探し求めながらジープに乗ってドライブをすることを「ゲームドライブ」と言います。

ビッグファイブと呼ばれるサイ・ゾウ・ライオン・バッファロー・ヒョウをはじめとした野生動物との出会いは、南アフリカならではの体験。

もちろん大型動物も見物ですが、自然に飛び回る鳥類や植物の観察も楽しいです。

風や空気の匂いも含めて全身でサファリを体験できるゲームドライブは病みつきになります!

ギリシャ・ピレウス

オキタのおすすめ

ギリシャの首都アテネの玄関口と言われているのが、ピースボートがよく寄港するピレウスです。

ここでまず行ってほしいのが、「パルテノン神殿」です!

古代ギリシャ時代に「高い所にある都市」という意味を持つアクロポリスの上に建設されました。

実際に行ってきましたが、まず一言「大迫力!!」

テレビで何回も見ていたこともあり、僕の中で行きたいって思っていた場所だったので感動したのを覚えています。

当日は天気もよくて、きれいに撮影することができました!

アクロポリスの丘からのアテネの街並みも絶景です! ぜひみんなで思い出の写真を残してみてもいかがでしょうか?

ピレウスは街歩きも楽しいです。有名な所はアクロポリスのふもとにある「プラカ地区」です。

ここにはスーパーからレストラン、雑貨用品など様々なお店が立ち並んでいます。

とにかくプラカ地区は街並みが本当に素晴らしくて、ヨーロッパに来た!と思わせてくれます。

インスタ映えといった言葉も馴染んできていますが、写真をたくさん残したくなるようなお店がたくさん広がっています。ここはピレウスに行った時には必ず訪れてほしいところですね。

そしてピレウスの有名な料理は「ムサカ」です!

ムサカは家庭料理で、薄切りしたじゃがいもとなすの上にミートソースとホワイトソース、そしてチーズを乗せたものです。クミンとシナモンの風味を感じる味付けとなっています。

ぜひ本場の料理を食べてみてください!

イタリア・ローマ

レタスのおすすめ

ピースボートではチビタベッキアという港に寄港しますが、そこから電車で1時間15分程度で訪れることができるのが、永遠の都ローマです。

私が訪れたときは2日間の寄港だったので、船内でできた友達とホテルを予約し、自由行動で1泊2日のローマ旅を楽しみました。

ローマは少し歩けば世界遺産や有名な美術品が沢山あるのでとっても観光しやすい都市です。2日間で訪れたのはトレヴィの泉、真実の口、スペイン広場、コロッセオ、そしてローマ市内にあるバチカン市国。

今回はトレヴィの泉とスペイン広場を紹介したいと思います。

ローマ市内にはたくさんの噴水がありますが一番大きなものがトレヴィの泉です。

トレヴィの泉にコインを投げていくのですが、正しいコインの投げ方をご存じでしょうか?

普通に投げ入れるのではなく、実は泉に背を向けて右手だったら左肩の上をコインが通るように斜めに投げるんです。

案外これが難しい。ぜひ行った際には上手く入るのか挑戦してみてください。

次に訪れたのがスペイン広場。

映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンがジェラートを食べた場所として有名ですよね。

この階段、今では座ることは禁止されているのでオードリー・ヘップバーンの真似をして座らないように注意です! 沢山の観光客もいるので記念写真もスッと手早く取りましょう。

このスペイン広場はブランド街でもあります。GUCCIやLOUIS VUITTON、FURLAなど私が行った当時(2019年)は日本と比べてローマの方がちょっとお手頃価格だったと思います(笑)。

様々な映画の舞台にもなっているローマ。映画の世界に行った気分になれるのでとってもオススメです。


日本を出航してアジア、インド洋を航海してアフリカ、そしてスエズ運河を通過して地中海までやってきました。

後編では、ヨーロッパの国をめぐり、大西洋を渡ってアメリカ大陸へ。「世界の最果て」から太平洋を旅しながら日本を目指します。

魅力いっぱいの寄港地がまだまだありますので、お楽しみに!

 

ピースボートセンターおおさか 野々村修平