【イベント報告】ケニアの女の子に布ナプキンを届けよう!

ケニアにおくる布ナプキン作りワークショップを開催しました

こんにちは。ピースボートセンターでボランティアスタッフをしている満太郎こと北川智大です。先日、僕がお手伝いしたイベントをご報告します。

前列右から2人目が講師のshihoさん

2017年5月20日、ケニアで教育支援を続けるミュージックアクティビストのshihoさんを講師にむかえ、『ケニアの女の子に布ナプキンを届けよう』と題したイベントをピースボートセンターおおさかで開催しました。イベントでは、普段なかなか知る機会のないケニアという国を実際にケニア人の方が紹介してくださったり、ケニアに住む女の子が抱える『生理』という問題をshihoさんが音楽を通して分かりやすく説明してくださいました。

 

その後はイベント参加者全員で国際交流を楽しみながら、ケニアの女の子へ届ける布ナプキンを作りました。自分自身ケニアの方と交流する機会など人生初めての経験だったので、まさにカルチャーショックの連続。とても貴重な時間、そして体験となりました!改めてこのプロジェクトに携われたこと、役に立てたことを幸せに思います。

 

 

 

 

 

 

 

完成した布ナプキンは今年の10月に、ケニアの女性少年院やマサイ族の学校に通う女の子へshihoさんが直接届けてくださります。shihoさん宜しくお願いします!

Music Activist shihoとは

・『音楽を通して、世界中の未来を良くする為に活動、発信をしたい。』と関西でバンドを結成、ボーカルを務める。
・バンド解散後単身ニューヨークへ。
・2013年3月Music Activist shihoとして活動を開始し、ニューヨークのレーベルより1st single『beautiful world』をリリース。
・売り上げは東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市立高田小学校へ、iTunes配信の売り上げは日本子供支援協会へ寄付。
・同年に行った自身初のワンマンライブはsold outの大盛況で幕を閉じる。
・2014年4月より半年間、世界一周の旅に出かけ、発展途上国での孤児院の生活やシリア難民との交流、学校訪問などを行う。
・その後は様々なプロジェクトを発足させ、国内外問わず精力的な活動を続ける。
とても素敵な女性音楽活動家の方です!

詳しくはshihoさんのホームページをご覧ください→Music Activist shiho

なぜケニア?なぜ布ナプキン作り?『watoto furaha × mamas project』って?

今回のイベントは、shihoさんがたちあげた『watoto furaha × mamas project』の一環として開催しました。スワヒリ語でwatoto(わとと)は『子ども』、furaha(ふらは)は『幸せ』。mamas(まます)には将来いつか母親になる子ども達が、時に強く時に優しい素敵な母親になれますようにと願いが込められています。

ケニアという国はおよそ半数の国民が貧困層の社会で成り立っており、1日100円以下の生活をおくる人々がたくさんいます。教育を受ける機会が特別な中で、女の子だけが抱える問題があります。それは『生理』です!国民の半数が貧困層で成り立つケニアでは、1パック100円の紙ナプキンさえもが、とても高価なものであり、10人に1人の女の子が生理の度に学校を休まなくてはいけないという現実があります。ナプキンの代わりとしてボロ布、葉っぱ、新聞紙などを使用し、なんとか学校で勉強をしようとしていますが、衛生的に問題です。

でも布ナプキンなら洗って何度でも使用ができるし衛生面の心配もいりません!(水質に問題があるところでは使用できないので、まずは環境が整ったところでの使用。)

すべてを平等にすることはできないけど、せめて『機会』は平等であってほしい。生理中でも学校に行ける習慣・環境づくりを学校や地域単位で行い、未来を選択できる女の子たちを増やすためのプロジェクト。それが『watoto furaha × mamas project』です!

 

『次世代のために、すこしでもよい未来がつくれますように』

 

そんな想いを胸にshihoさんはこのプロジェクトを行っています!

「伝える」ことが世界を変えるきっかけになるかもしれない

私が生理用ナプキンを作るイベントだと初めに聞いたときは、自分は男性ということもあって正直参加に戸惑いました。しかしshihoさんとお話しをさせて頂くうちにshihoさんの気さくで明るい人柄、プロジェクトの内容などに魅力を感じ、気が付けばいつの間にかイベントに参加をしていました。

普段なかなか知る機会のないケニアという国について知ることができたり、ケニアの女の子が抱える問題を学ぶことができたり、実際にケニア人の方と交流することができたり、本当にカルチャーショックの連続で、今ではこのイベントに参加して本当に良かったと心から思います。

そして何よりも、『私の歌で変えられる世界があるなら、この命が果てるまで歌い続けよう』というShihoさんの言葉、披露してくださった生演奏の歌には、言葉にあらわせないほどの感動を覚えました。自分が生きているあいだに、世界を大きく変えることはできないけど、伝えることでいつか世界が変わるきっかけをつくることができるかもしれない。

『音楽を通して世界を幸せにしたい』そんな想いが物凄く伝わってくる、何とも言えない素敵な時間でした。こうした活動の連鎖が平和に繋がるのだと思います!shihoさんから伝えられた想いを、次は僕がピースボート地球一周の船旅を通して何らかの形で世界に伝えていきたいです。

 

 

Peace boat volunteer staff :満太郎