第102回ピースボート地球一周の船旅で世界各地に支援物資を届けました。
みなさん、こんにちは!ピースボートスタッフの三尾紗希(通称:みおさき)です。現在は東京のピースボートセンターにて、これから地球一周を目指す人たちのサポートをしています。わたしがはじめてピースボートに乗船したのは3年前の95回クルーズで、下船後スタッフになりました。しばらくは大阪のお問い合わせ窓口で勤務していました。
自己紹介やクルーズ乗船中の話は、大阪勤務時代のこちらのブログ記事で紹介しているので是非ご覧ください。
102回クルーズにUPA担当として乗船しました!
昨年9月に出航した、第102回ピースボート地球一周の船旅に、船内新聞を作成する担当と支援物資を管理するUPA国際協力プロジェクト担当のスタッフとして乗船しました。あれからちょうど1年になるのを機に、世界各地に支援物資を届けた様子を2回にわけて振り返りたいと思います。
102回クルーズでは、ハワイ、メキシコ、グアテマラ、パナマ、ベネズエラの寄港地で現地の方々に文房具や衣類、スポーツ用品や楽器などを届けて交流することができました。いくつかの報告は公式ホームページに掲載されているので是非ご覧ください。
もの一つで人と人を繋ぐことができる!感動の連続
UPA国際協力プロジェクトってなんだろう?そう思う方も多いかもしれません。簡単にいうと、支援物資を日本全国から集めて、船で世界各地へ届けるという活動です。
私自身、参加者として3年前の95回クルーズに乗船しましたが、このプロジェクトに関わる前は、「ものを送りつけて、こちら側のエゴではないのかな?」と思うことがありました。でも、関わっていくうちに相手側のニーズを聞き取り、何が足りていなくて何が必要なのか事前にきちんと調査して支援物資の募集をおこなっていることを知りました。
そして、ピースボートに送られてきた支援物資の仕分け作業に関わった時には、ダンボールの中から文具や楽器などと一緒に手紙が出てくることも。「地域の人に支援物資募集をよびかけ、楽器や文房具がたくさん集まりました。世界の子どもたちの笑顔のためによろしくお願いします」や「世界の子どもたちのために少しでも力になれるのは嬉しいです。しっかり届けてきてください!」など、送ってくださった方々の言葉に、とても感動したことを覚えています。
世界各地へ届けるまでにも、たくさんの人が関わっていることを知りました。
届ける前には船内で仕分け作業
102回クルーズの船内では、船旅の参加者に向けてUPA国際協力プロジェクトを知ってもらうために、「UPAってなに?」という企画をおこない、ツアーごとに届ける支援物資の仕分け作業を一緒におこなったりしました。約30人の方に参加していただきました。
参加者の方からも「ただ届けるだけじゃなくて、人の想いがこもっているものを届けられることが嬉しいです」「日本にいる家族にこれから私が支援物資の声掛けをしようと思いました」などのお声もいただきました。
そしていよいよ、各地に支援物資を届けます。
パナマのクナ族 伝統的な文化を守るために活動する人たち
パナマでは、クナ族と呼ばれる先住民族が住んでるコミュニティーに訪れました。89家族、約800人が住んでいるパナマシティーの西方にあるコミュニティーです。1990年にこの地区ができ、そこでは原色の布を幾重にも重ね合わせた民族手芸「モラ」を作っています。
軒先でモラの刺繍を縫い、売っています。モラはクナ族の伝統的民族衣装に使われています。幾何学模様、魚やイルカ、動物や花などいろいろな模様が色鮮やかでとてもきれいです。
ツアーでは、刺繍を体験する時間がありました。言葉が分からないので身振り手振りで教えてもらいます。作業も細かなものが多く、なかなか上手くできません。とても大変な作業なんだということを実際に体験してみて実感することができました。
ここでは、先住民族の減少や経済的理由による慢性的な物資不足などを背景に、伝統的文化を継承することが難しくなる地域が出てきています。ピースボートは継続的にこのコミュニティーを支援していて、これまでに文化支援としてミシンや布を送ったり、教育支援で文房具やコンピューターなどを届けました。今回も子どもたちのために、地元の学校に文房具や子ども服を届けることができました。
支援物資おとどけダイジェスト1
他にもこんなところに支援物資を届けました。
後編は、ベネズエラやドミニカ共和国に支援物資を届けたときの様子をお伝えします。こちらからご覧ください。
ピースボートスタッフ 三尾紗希