「地球一周したからこそ発見できた新しいわたし」三尾紗希

ピースボートセンターおおさか(ピーセンおおさか)ではたらくスタッフを紹介します。今回は野球大好きなスポーツ娘、三尾紗希です。

三尾紗希 Mio Saki(通称:みおさき)

兵庫県出身。

小学生の時はバレーボールに熱中して、中高はソフトボール部、高校卒業後は硬式野球のクラブチームに所属していたこともあるスポーツ大好きなみおさき。趣味はもちろんスポーツ観戦。一緒に野球観戦してくれる人を募集中です。

地球一周中も船上でキャッチボールをしたり、訪問した国の若者と野球交流もしました!

今はピースボートの地球一周クルーズに参加することを目指している方々の相談にのって、地球一周への後押しをしています。

スポーツは自然と笑顔になれるから大好き!と言うみおさきにとって、「笑顔」はとっても大切な人生のキーワードです。

自分の目で世界を見たい!

洋上で開催した運動会で。一番左がみおさき。

人々を笑顔にする仕事

中学生の時にみたテレビ番組がとても印象的でした。それは、日本の職人が発展途上国と言われる国に井戸や竈(かまど)を作り、その技術も伝えるというものでした。井戸が完成した時に見せる現地の人の笑顔や貧しい状況の中でも楽しく暮らしている人々の笑顔に私は心を奪われました。

蛇口をひねれば水が出るし、ボタン一つで火がつく。そんな日本では当たり前の事はその国では当たり前では無いんだと気づき、いつか私も人々を笑顔にできる仕事をしたいと思いました。そのためにもまずは自分の目で世界の国々を見てみたいと思うようになりました。ただ、高校卒業して就職すると、毎日同じ作業や生活の繰り返しが続き、このままでいいのかと自分に問いかけるようになりました。

やりたいことができる船旅

地球一周して念願のスエズ運河を航行。

そんなとき、知り合いから教えてもらったのがピースボートでした。その方の親戚は地球10周以上!して得意なピアノを船の上で披露しているという話をきいて、私も好きなことをしながら世界中旅したいと思いピースボートの説明会に行きました。そこで海外の景色や、船でしかみられないスエズ運河などの映像をみて、自分の目でこの景色を見てみたい!と乗船することを決めました。

新しい自分を知ることができた地球一周

人見知りだった私が地球一周してみたらめっちゃ人に興味を持つ人間に変わっていた

ピーセンおおさかにボランティアスタッフが集まってロング巻きずし作り!

私はずっと昔から人と関わることが苦手で、人見知りをする人間でした。船に乗る前は、いろんな人が1,000人も乗る船で3か月間もすごせるだろうかと不安もありました。でも、乗船前にボランティアスタッフの活動をしたら自然と人と関わることが多くなり、その不安もなくなりました。

ポスター貼りでしんどくて辛い状況でもその気持ちを共有したり、イベントがある度にみんなで盛り上がったりしていると、案外人と関わることは楽しいものなんだなと思うようになりました。

乗船してからも積極的に人と関わることができました。乗船中は船内のイベントを盛り上げようと企画チームに参加したり、船内で発行する新聞をつくるチームに参加して乗船者インタビューに取り組んでみたりとさまざまな事に挑戦しました。

ニカラグアで大観衆を前に太鼓を披露

クルーズ中、特に力を入れていた小倉祇園太鼓は船内や寄港地で何度も披露。中央がみおさき。

ピースボートに乗船して熱中したものが小倉祇園太鼓でした。実は私、保育園の時に太鼓を少し叩いたことがあり、もう一度叩きたいとこの企画に参加していました。教えてくれるスタッフが小倉祇園太鼓の経験が深く、その人の演技を見てもっと上手くなりたいと思うようになり熱中していきました。

約30人のメンバーを束ねるリーダーもやっていました。練習の時間管理をしたり、港に降りた時に披露する演技や洋上での発表の場でどういう演技をしたいか案をまとめたりと、毎日太鼓のことで頭がいっぱいでした。

太鼓チームのみんなとフェスティバル後に。

一番心に残っていることがニカラグア、コリントという港に降りたときに開催された「ニカラグア-ピースボートの平和と友好のフェスティバル」 での発表でした。大きな舞台で両国の文化を披露する場で観客は1,000人以上集まりました。すごく緊張したけど多くのニカラグアの人に楽しんでもらって交流もできたフェスティバルで、今でも鮮明に思い出します。

私にとってニカラグアは名前も聞いたことない国でしたが、ニカラグアの人たちはとても温かく迎え入れてくれました。私たちの演技を見て大歓声を送ってくれたり、真似をする人がいたりと本当に友達が出来たかのように笑顔で話しかけてくれました。実際訪れて自分の目でみるともっとこの国の事を知りたいと思うようになり、とても親近感が沸くようになりました。

色んなイベントや企画に参加することによって友達との仲も深まったり、たくさんの経験も出来て本当に積極的に関わっていけて良かったと思います。また積極的に物事に取り組んだり、人と向き合うことによって、新たな自分に出逢うことができました。苦手な部分、得意な部分と新しい自分を知ることができました。

人生をより豊かにするための地球一周へ出発しよう!

はずかしそうに笑顔を返してくれた女の子。カンボジアにて。

世界を旅する良さを知ってほしい。だから私は、ピースボートスタッフとして地球一周に旅立つ人たちをサポートしています。

別に地球一周しなくても毎日楽しく過ごせますが自分の目で様々な国を見ることで考え方や価値観が変わったり、世界の人や文化、景色に出逢うことで今以上に人生は豊かになると思っています。1人で旅する事も良いけど、一度に1,000人と三ヶ月共に船上で生活することはとても刺激的です。

一緒にバレーボールした子どもたち。パナマにて。

今現状に満足していない人や将来何をしたいか分からないという若者には特に、一度でも良いからピースボートセンターに足を運んでほしいです。自分の選択肢を広げるきっかけになるはず。

そして私は、かつての私のように悩んだり、不安がってる若者が夢に向かっての一歩を踏み出せるようにサポートしたい。かれらが地球一周から帰ってきた時にとびきりの笑顔を見せてくれるように!

 

文:三尾紗希 編集:森田幸子