皆さん、こんにちは。ピースボートセンターおおさかでボランティアスタッフをしている武田詩歩(あだな:ミケランジェロ)です。今回のテーマは「ベテラン」です。
「ベテラン」とは
ピースボートのボランティアスタッフは、活動に応じて船賃の割引を受けることが出来ますが、主な活動としては「内勤作業」と「ポスター貼り」の二つがあります。内勤作業は、ポスター貼りに必要な準備をする活動です。
ポスター貼りでは、街中のお店に出向いて様々なお店に交渉してポスターを貼らせてもらうという活動です。しかし、突然ポスターを貼りに行くとなっても、一人では貼り方も交渉の仕方も分からないですよね。そんな時に一緒に行ってポスター貼りのやり方を教えてくれるのが「ベテラン」です。
ポスター貼りを行う場合は、必ず初心者講習(ベテランとのポスター貼り)を2回受ける必要があります。このベテランとの初心者講習が思い出に残っているという人も多いのではないでしょうか。皆さんにとってベテランとはどんな存在ですか?
私にとってベテランとは、ピースボートの先輩であり、とても頼れる存在です。1人で活動できるようになっても今日の枚数をついつい報告したくなります。
過去にベテランを経験した方や今現在ベテランをしている方にもインタビューをしてきたので、少しでもベテランのことを皆さんに知って頂けるよう紹介したいと思います。
ベテランになるには
まず、ベテランになるにはある程度ポスター貼りの経験を積んで、ピーセンおおさかスタッフ全員の承認を得るために「ベテラン宣言」をしなければなりません。
・なんでベテランになりたいと思ったか
・どんなベテランになりたいか
・どんなピースボートセンターにしていきたいか
の3つの内容を伝えます。
なぜベテランになりたいと思ったのか
初講は誰もが必ず通る道で、ベテランが細かく教えてくれたから私は今ポスター貼りをすることが出来ています。ベテラン何人かにも「なぜベテランになりたいと思ったのか」をインタビューしてみました。
・初心者講習をしてもらった時に楽しくて尊敬できるような人だったから自分も同じようになりたいと思った
・これからピースボートに関わる人、ピーセンおおさかに来る人にピーセンおおさかの魅力を伝えていきたい
・自分がしてきた事、されてきた事を後輩に伝える恩返しがしたいと思った
・これから来る人と、今までいた人との架け橋になりたい
ベテランから受け継いだものを次の世代に伝えていきたいという熱い思いが伝わってきますね。
どんなベテランになりたいか
ベテランといってももちろん人間なので、十人十色です。教え方もエリアの回り方も貼り方も人それぞれ。しかし、忘れてはならないのは「ポスター貼りの印象はベテランによって大きく変わる」ということです。
私は、「出来る事はしてもらう、出来ない事はサポートする」というように、その人の力が発揮されたらいいな~ということを意識しており、1回目の初心者講習では必ずポスター貼りの大変な部分と楽しい部分を包み隠さず伝えることも大切にしています。
インタビューをしていると、「自分にしかなり得ないベテランになる、あくまでも主役は相手」「自分は補佐役」「信頼してもらえる、また会いたいと思えるベテランになる」などベテランによって大事にしていることは様々ですが、後輩を育てたい、一緒に地球一周を目指したい、という気持ちはみんな共通しています。
どんなピースボートセンターにしていきたいのか
私はピーセンおおさかに来て約1年がたとうとしています。初めは、知らない人ばかりで落ち着かなかったですが、長く通っている事で、気が付けば、いつもそこに地球一周を目指す仲間とスタッフがいる落ち着く場所になっていました。
船賃全額分の割引(通称:全クリ)を達成してもまた来たくなるような場所です。そんなスタッフとボランティアスタッフの中間的役割を担うベテランですが「落ち着けて素の自分でいられる環境づくりを意識していきたい」という声が多く聞きこえました。
歴代のボランティアスタッフやピーセンおおさかのスタッフが守ってきた夢を叶え続けたこの場所をベテランは初めて訪れた方の道標べとなり地球一周まで導きます。今まで目に見えるもの見えないもの様々な形で感動を味わってきたので、次は私たちベテランが感動を与える側になりたいと思います。
文章:武田詩歩 編集:和田有紀