スタッフの個人的推し寄港地だけでつくってみた地球一周航路はこれ! 前編

こんにちは、ピースボートセンターおおさかの野々村修平です。

新年最初のピースボートセンターおおさかのイベントは、大人気の寄港地紹介シリーズ・特別編を開催しました。

「わくわく寄港地!WORLD voyages」と題して、地球一周経験を持つピースボートセンターおおさかのスタッフが厳選した、おすすめ寄港地を一挙に紹介しました。

当日ピースボートセンターにお越しいただいた人だけでなく、多くの人に地球一周の魅力をお届けしたいので、2回に分けて企画の一部始終を紹介していきます。

おすすめがギュッと詰まった地球一周航路が完成

スタッフおすすめの寄港地を繋ぎ合わせたら、こんな素敵な夢の航路になりました。

寄港地

シンガポール→エホアラ(マダガスカル)→ケープタウン(南アフリカ)→スエズ運河通行→イスタンブール(トルコ)→ドヴロブニク(クロアチア)→モンテネグロ(コトル)→タンジェ(モロッコ)→リバプール(イギリス)→ル・アーブル(フランス)→ヘルシンキ(フィンランド)→ソグネフィヨルド遊覧→レイキャビク(アイスランド)→オーロラチャンス→モントリオール(カナダ)→プンタレナス(コスタリカ)→パナマ運河通行→バルパライソ(チリ)→ウシュアイア(アルゼンチン)→イースター島

この航路に沿って、地球一周を4区間に分けて紹介していきます。前編はアジア&アフリカと地中海のおすすめ寄港地です。

それでは、どうぞ!

ちっぷのアジア&アフリカ おすすめ寄港地

まずはアジアとアフリカ区間を和田有紀(ちっぷ)がご紹介します。

地球一周には欠かせない寄港地 シンガポール

シンガポールは東京23区とほぼ同じくらいの小さな国ですが、ピースボートクルーズの世界一周では毎回寄港地に含まれています。

クルーズ中の食材や燃料の調達に欠かせない、とても存在感が大きな国です。

そんなシンガポールでおすすめの観光地は「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)」。

大阪にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンがありますが、ここシンガポールにはユニバーサル・スタジオ・シンガポールがあります。

もちろんほかにもシンガポールの見どころはたくさんあるんですが、小さな国のため、ほとんどの観光地にすぐ行くことができます。

シンガポールに行ったらぜひ食べていただきたいグルメは、「チキンライス」です。

チキンライスと聞くと、オムライスに使われているケチャップ味を思い浮かべる方がほとんどかと思いますが、シンガポールのチキンライスはチキンのゆで汁でお米を炊いて、ごはんとチキンを一緒にお皿に盛りつけた料理です。

お店によっては、こだわりのタレと一緒に出てくることも。ぜひお気に入りの味を見つけてみてください。

ここにしかない大自然を満喫 エホアラ(マダガスカル)

マダガスカルは、アフリカ大陸の東側に位置する世界で4番目に大きな島。日本の1.5倍あります。

マダガスカルにはそこにしか生息しない固有種がたくさん。多くの自然保護区があり、その生態を守っています。

エホアラの近くにあるナハンプアナ保護区では、ワオキツネザルやゾウガメに出会うことができます。

ワオキツネザルの跳躍力は3メートルにも達します。運が良ければ飛んでいる姿が見られるかもしれませんね。

バオバブ街道では、こちらもマダガスカルの固有種「バオバブの木」を見ることができます。

残念なことに年々、自然破壊により木の数が少なくなってきているそうです。

そんなマダガスカルで人気のお土産は、マダガスカルならではの固有種の置物です。

木材で作られたワオキツネザルやアフリカならではの色彩で彩られたバオバブの木などがあります。

どれも安く手に入るのでついたくさん買ってしまいます。実際わたしもいくつか購入しました(笑)。

インド洋と大西洋が出会う場所 ケープタウン(南アフリカ)

南アフリカはアフリカ大陸の最南端に位置する国です。

アフリカ最大の経済大国であり、アフリカで唯一G20にも加盟しています。

ケープタウンでのおすすめは何といっても「喜望峰(Cape of Good Hope)」です。

インド洋と大西洋の2つの大海が出会う場所。歴史的には、マゼランが訪れた場所としても知られています。旅人には憧れの地とも言えるでしょう。

そんな喜望峰で南アフリカの大自然を体じゅうで感じることができる喜望峰自然保護区のトレッキングもおすすめです。

体力に自信アリ!という方はぜひ体験してみてください。

ちなみにピースボートは、南アフリカの別の港町であるポートエリザベスを訪れることもあります。

ここでは、大人気のサファリ体験が待っています。

サファリで特に人気なのがライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、バッファロー。この5つの動物を総称して BIG5と呼ばれています。

大型であること、そして人間に危害を加える可能性があり狩猟するのに最も危険な動物であることからそう呼ばれるようになりました。

近くで見るとその迫力に驚かされます。雄大な自然の中で堂々と生きている姿が印象的でした。

最後に、南アフリカのお土産ってあまりピンとこないかも知れませんが、コーヒー、ルイボスティー、ワインなどが有名です。現地のスーパーマーケットなどでも手軽に購入できます。

スエズ運河を通過~

東洋と西洋の文化が混ざりあう イスタンブール(トルコ)

トルコは東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で、親日国としても知られています。

トルコには19の世界遺産が存在しています。その代表的なものとしてブルーモスクがあげられます。

正式名称は「スルタンアフメット・ジャーミー」。オスマン帝国時代に建てられた歴史的なモスクです。

このモスクの建築を命じたのはスルタン・アフメット1世。7年の工事期間を経て1616年に完成しましたが、その翌年にアフメット1世は他界してしまいます。

広い空間の内部では4本の柱がこの巨大ドームを支えていますが、その柱の直径はなんと5m!

あまりにも太いため、別名「象の足」とも呼ばれています。

また、内部の柱や壁に隙間なく使用されているのがイズニックタイルです。

当時、最高品質と言われかなり高価だったものですが、このモスク内に2万枚も使用されています。

さらに260以上もある窓にはステンドグラスがはめ込まれています。そこから日光が差し込むことで青が強調され「ブルーモスク」と呼ばれるようになりました。

太陽の角度によってモスク内の色合いも少しずつ変化します。

見学する際はぜひ貴重な装飾や彫刻にも注目してみてください。

トルコでおすすめのグルメは「サバサンド」です。

焼いた鯖と野菜をパンにはさみ、お好みでレモン汁をかけます。意外と臭みもなくおいしいんです。

ブルーモスクからも近い観光名所である「ガラダ橋」付近でしか販売していないので、イスタンブールに行かれた際はぜひご賞味あれ♪

そしてトルコ土産といえばやはり「トルコランプ」でしょう。

わたしも実際にイスターンブールを訪れた際にトルコランプを購入しました!

色やデザインがひとつひとつ違うので迷った挙句、お気に入りのトルコランプを見つけてお会計に進むと、店のおじちゃんがピアスをおまけしてくれたのを覚えています。

日本でもランプを買うことはできますが、トルコで買ってきた思い出があることでランプの光も違って見えることでしょう。

たけるの地中海 おすすめ寄港地

ここからは田上健(たける)が地中海のおすすめ寄港地を紹介します。

「アドリア海の真珠」 ドブロブニク(クロアチア)

クロアチアは、イタリア半島とバルカン半島に囲まれたアドリア海の湾岸都市。実は1991年に旧ユーゴスラビアから独立した、まだまだ歴史は浅い国なんです。

人口はたった430万人だとか。日本でいうと静岡県が人口約400万人なので、一緒くらいですね。

北にはスロベニアとハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてセルビアと国境が接しています。

島国で育った僕たちとは違って、陸続きにいろいろな外国に行けるところに憧れます。

ヨーロッパのビーチリゾートとしても知られていて、年間1千万人以上の観光客が訪れる観光大国です。

僕は4年前に、クロアチアの南端にあるドブロブニクに行きました。その時の感動は忘れられません。

その中でも、オレンジ色の屋根が連なる旧市街地の街並みは必見! 1979年には旧市街が世界遺産に認定されています。

ジブリ映画「紅の豚」や「魔女の宅急便」のモデルになったとも言われています。

旧市街の中心にあるプラツァ通りには、オシャレなカフェやレストランが並んでいて、僕もここで食事を楽しみました。

約2キロの城壁に囲まれた旧市街は、町の歴史を物語る歴史的建造物がたくさん残っていて、中世にタイムスリップしたような気分が味わえます。

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ドブロブニクからボートに乗ると青の洞窟に行くことができます。

青の洞窟というとイタリアを思い浮かべますよね?僕もそうでしたが、クロアチアにもあるんです。

ぜひ行きたいと思ってツアーを即決で予約。でも、僕の乗る予定だったボートが直前で故障して実は行けなかったんです(悲)。

洞窟の中に入ると、海面も、岩肌も、人もボートもすべてが青く輝くらしいです。

まるで青の空間を飛んでいるかのように幻想的な光景にただ息を飲むだけ。

海の中にも潜ることもできるようなのでこの体験を…

僕もしてみたい!

僕の友だちはみんな行っていたので、ぜひみなさんも機会があれば行ってみてください。

美しい街並み全てが世界遺産 コトル(モンテネグロ)

アドリア海には、陸地に入り込みフィヨルドのように複雑な入り江を形成しているコトル湾があります。

このコトル湾は実は「世界一美しい湾」と呼ばれており、実際に訪れると本当に言葉がでなくなるくらい綺麗なんです。

この景観の美しさや歴史から、1979年には「コトルの自然と文化歴史地域」として世界遺産に登録されています。

みさなんにも是非体験してもらいたいんですが、船から下りた瞬間にそこが世界遺産なんです。

この瞬間を仲間と一緒に味わってください。こんな経験なかなかできませんよね。

コトルは、周囲4.5キロにおよぶ城壁に囲まれています。ちょうど街の北側に大きなレリーフの門があるんですが、そこからずっと階段や坂を登っていくことができます。

山頂までは歩道が整備されているんですが、結構登ってきたなと思った時に後ろを振り向いてください。

そこには素晴らしい景色と感動が待っています!

僕のおすすめはもちろん山頂。がんばって40分くらいかけて山頂まで登って記念写真を取りましょう!

そしてコトルの旧市街地も本当におすすめです。

ドブロブニクと同じくオレンジ色の屋根はもちろんのこと、石畳がずっと続いている景色を歩いていると、ヨーロッパを旅をしていると思わせられる体験ができます。

12~14世紀頃に建てられた中世の建造物と美しいコトル湾の景色とともにコトルを楽しんでくださいね!

迷路のような街を探検 タンジェ(モロッコ)

タンジェは、モロッコの北に位置する港町です。

ジブラルタル海峡をはさんで北にはスペインがあり、フェリーに乗れば1時間ほどで行き来できるので、スペインの人たちから気軽に観光ができる場所として大人気です。

モロッコのおすすめの観光地は、街中の建物が青で染められた街、シャウエン。タンジェのすぐ近くです。

その幻想的な光景は「死ぬまでに一度は見たい!」と、誰もが口をそろえて絶賛するほど美しく、世界中から集まる観光客を魅了しているんだとか。

僕も行ってきました。

旧市街の入口である小さなゲートをくぐると、そこからいきなり目の覚めるような青い世界が広がっています。

注目のポイントは、これらの青色は実は一色の青色ではないんです。

街の人が教えてくれたんですが、赤みがかった青色や、白色が多く混ぜられた青色など、実は何十種類もの塗料を混ぜて街が彩られているんです。

こちらがその塗料です。

街は迷宮のように入り組んでいて、もうどこにいるのかも分からなくなるんですが、そこがシャウエンの観光の醍醐味。

迷っているときに限って、おいしそうなレストランを見つけられたり、可愛らしいお土産物と出会えます。

でもやっぱり、いま写真を見返していても本場で見た美しさは、写真や観光ブックでは表現できませんね。

ぜひ自分の目でこの青の世界を堪能してください!

ビートルズの出身地! リバプール(イギリス)

リバプールは、イギリス最大の貿易港として18世紀に栄えました。

また、ビートルズゆかりの地としても有名ですね。僕もビートルズが大好きです。

ビートルズの博物館「ビートルズストーリー」では、ポール・マッカートニーが初めて使ったギターや、ジョン・レノンが最後の演奏をしたピアノなど、ここでしか見られない展示品ばかり。

また、ビートルズゆかりの地も忠実に再現されています。

ちょっとマニアックになるんですが、ビートルズが人気を博す前に楽器を購入していた「ヘッセー楽器店」や、ビートルズが約300回演奏した「キャバーンクラブ」、ビートルズのマネージャーのブライアンが店主をしていたレコード店「ネムズ、アビーロードスタジオ」なども再現されていて、どれをとってもビートルズファンを唸らせるものばかりです!

古き良き英国の名残が残るリバプールで、伝説のロックバンド・ビートルズが歩いた道を散策してみてください。

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本日はここまでです。次回の後編では、北欧・アメリカ大陸・太平洋のおすすめ寄港地を紹介します。お楽しみに!

【2022/01/21追記】
後編はこちらからご覧ください↓

 

文:野々村修平、和田有紀、田上健  編集:森田幸子