旅が好きになる・旅に出たくなる・旅をする前に観てほしい映画がそろいました

こんにちは!ピースボートスタッフの大西真央です。

少し前になりますが、ピースボートセンターおおさかで「映画版ビブリオバトル」をしました。

「ビブリオバトル」とは、「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーにした本の紹介コミュニケーションゲームです。発表者がおすすめの本をプレゼンし合います。

今回はその映画版です。6人の発表者がそれぞれのおすすめ映画を持ち寄って、プレゼンしてくれました。

ピースボートなのでテーマは「旅」としました。

地球一周したことある人は「地球一周する前に観てほしい映画」、これから地球一周する予定の人は「旅が好きになったきっかけの映画」「旅に出たくなるような映画」を紹介しました。

面白そうな映画ばかりだったので、ブログでも皆さんの推しポイントとともに紹介します!

『海の上のピアニスト』

発表者:福井潮里(そるてぃ)

大阪の映画館ならスクリーンの大きさや音響設備まで把握している そるてぃ。「観たい映画にぴったりの映画館を紹介できるほど映画が好きです!」と意気込みを語ってくれました。

そんな彼女が紹介してくれた映画は『海の上のピアニスト』です。

大西洋を巡る豪華客船の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する…。

出典:『海の上のピアニスト』オフィシャルサイト

そるてぃは、客船の中で生まれたため戸籍がない主人公がピアニストとして輝く姿を見て、「誰しもが自分自身の物語の主人公であり、エピソードがたくさんあることを知った」とプレゼンしてくれました。

私は、物語を自分で作っていくという力も感じられる映画だなと、そるてぃのプレゼンを聞いていて感じました。

船がニューヨークに入港するときに女神の像が見えるシーンが特に印象的だそうで、「いつか私も自由の女神を船の上から見たい!」と言っていました。

『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』

発表者:緒方慶一(ゴロリ)

いつも元気いっぱいで将来テーマパークを作りたいという夢を持っているゴロリ。

そんな彼が紹介してくれた映画は『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』です。

“太陽”のように明るく、“お祭り”のように楽しいキャラクターと持ち前の音楽センスでデビュー以来、人気・実力ともにその勢いは止まることを知らないナオト・インティライミの本格音楽ドキュメンタリー映画、誕生!デビュー以前に28カ国を515日間かけて世界一周した経験を持つ彼が、再び“音楽と出会い”を求めて旅にでた。過去訪れた国や初めて巡る国。世界の音楽と文化を体感し、その国の人々と唄い、笑う。様々な出逢いを通して、新たな楽曲が誕生する瞬間をカメラは追い続ける。仕込み、段取り、やらせ、いっさいナシ。ナオト・インティライミのすべてが詰まった“旅歌ダイアリー”がいま明かされる。

出典:東宝

ゴロリはとても斬新なプレゼンをしてくれました。

なんとウクレレを持って最初に歌を披露したんです!

映画の中に出てくる歌を歌ってくれて、「音楽と出会いを求めて旅に出たナオト・インティライミ」を再現してくれました。

ピースボートでもスポーツや音楽で現地の人々と交流するツアーもあるので、一足先にわくわく感をシェアしてくれたように私は感じました。

言葉以外のコミュニケーションも大事にする彼らしいプレゼンでした。

『星の旅人たち』

発表者:東山大輝(だいき)

フランスに留学経験を持ち、スタッフよりヨーロッパに詳しいのでは⁈というほど、海外経験豊富なだいきくん。

そんな彼が紹介してくれた映画は『星の旅人たち』です。

アメリカ人の眼科医トムは、ひとり息子のダニエルが、スペイン北部ガリシア地方の聖地「サンディアゴ・デ・コンポーラ」を巡る旅の途上で不慮の死を遂げたとの報せを受ける。妻の死後、疎遠になっていた息子が何を思って聖地巡礼の旅に出たのかを知るため、トムは亡き息子の足跡をたどる。

出典:映画.com

この映画からだいきくんは「人との繋がり」をすごく感じたと紹介してくれました。

「旅を通して人を知り、人を通して旅の目的だけでなくその人の国の歴史や文化なども知れる様子が映画からみて取れます。そして、それも『人との繋がり』があってこそ」と繋がることの大切さをプレゼンしてくれました。

登場人物はバックパックを背負って美しい景色を旅していくので、これを見れば旅に出たくなること間違いなしです!

『ショーシャンクの空に』

発表者:田上健(たける)

たけるは周りの人に対しても家族のように接してくれる愛に溢れた人です。2018年にあった99回クルーズに乗船し、今は大阪のポスター担当をしています。

彼が紹介してくれた映画は『ショーシャンクの空に』です。

スティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」をティム・ロビンス&モーガン・フリーマン主演で映画化した人間ドラマ。長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッド(フリーマン)と無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディ(ロビンス)の友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。

出典:映画.com

この映画から、たけるは「希望を持ち続けることの大切さ」をみんなに伝えたいとプレゼンしてくれました。

「今の時代、大変なことが多いけど希望を持って前を向くことでこの映画のように報われる瞬間が来る。未来のためにできることを今やっていこう!」と。

私は、「希望」や「前を向く姿勢」というのは、どうしても気持ちが落ちてしまう時に忘れてしまいがちなものだと思うので、そんな時はたけるプレゼンツのこの映画をみて希望を分けてもらおうと思いました。

『僕たちは世界を変えることができない。』

発表者:関美衣(あにまる)

動物看護士を経験後、2015年に87回クルーズに乗船した あにまるさん。

彼女が紹介してくれた映画は『僕たちは世界を変えることができない。』です。

楽しい日々を送る医大生が一念発起し、カンボジアの子どもたちのために学校を建設しようと奔走する姿を描く青春ストーリー。『同じ月を見ている』の深作健太が監督を務め、現役大学生・葉田甲太の体験記を映画化した。ボランティアを行動に移す主人公を熱演するのは、本作が映画初主演の向井理。カンボジアの非情な現実を目の当たりにした若者たちが、学校建設ボランティアを通して自分自身と社会を見つめ直す姿が共感を呼ぶ。

出典:Yahoo!映画

あにまるさんとこの映画との出会いは、87回クルーズ乗船中の船の上でした。

ピースボートの船内で、映画を上映する企画があり、この映画もそこで上映されていたそうです。

地球一周クルーズでは、ピースボートが学校建設を支援したカンボジアの村を訪れるオプショナルツアーがあるのですが、あにまるさんはそのツアーに参加しなかったことをとても後悔していました

でも、この映画が後悔を払拭してくれたそうです。

タイトルが「できない」とネガティブなものですが、実際に映画をみて「ツアーに行かなくても私にもできることがまだある」とポジティブな気持ちにさせてくれた映画になったと紹介してくれました。

この映画は受け取り手によって感じ方が変わってくるそうなので、観た人と感想を語り合うのも刺激があって楽しそうだなと思いました。

ぜひ、観た方は感想をシェアしてみましょう!

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』

発表者:飯島健(けんさん)

2005年に48回クルーズに乗船しスタッフになった けんさん。

「面白い!だけでは終わらない時間にしたい」と意気込みを語っていただきました。

そんな彼が紹介してくれた映画は『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』です。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」のマイケル・ムーア監督がアメリカを飛び出し、ヨーロッパで“侵略”の旅を敢行、アメリカに持ち帰るべき様々な良き制度や文化を略奪しようと各国を巡り、現地の人々と対話を重ねていくさまを記録したドキュメンタリー。

出典:allcinema

この映画から「常識ってなんだろう?」と感じさせられたと紹介してくれました。

タイトルも内容も国家問題になりそうなギリギリを攻めているものですが、現地の人々との対話でその国々の常識や慣習を少し垣間見ることができる映画だそうです。

けんさんは、「映画は作り手の主観が絶対入ってしまうもの。この世に真のドキュメンタリー・ノンフィクションなんてものは存在しない」と、プレゼンの中で伝えてくれました。

私は、確かに映画は勇気や希望を与えてくれたり、時には歴史を教えてくれることもありますが、「自分自身の目でみることに勝るものはない」と、この言葉を聞いて感じました。

世界に出て、そこで出会った人と関わることで見えてくる「自分がみた世界」をぜひ皆さんにはみてきて欲しいなと感じるプレゼンでした。

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以上、6名の方にプレゼンをしていただきました。

当日は、一人ひとりプレゼン終了後に質問タイムを設けましたが、映画と発表者の出会いや印象に残ったシーン・セリフなどの質問が出てとても白熱していました。

参加してくれた方からは、「 全部が見たい、見返したい映画になり、とても素敵な時間になった」「 映画を見ることはやっぱり知らない世界を知れたり人生が豊かになるなぁと思った」など感想をいただきました。

知らなかった映画を新しく知ったり、映画をきっかけに勉強したいって思った人もいて、いいイベントになりました。

ピースボートセンター内の企画で、コロナ禍の影響もあり、最近はディスカッションなど参加型の企画が少なかったので、とても新鮮に感じてくれた方が多く、開催者としてとても嬉しかったです!

当日参加できなかった方も、紹介された映画で気になるものがあれば、ぜひご覧ください♪

このビブリオバトルは、今後も続けていきたいと思います。

次回も乞うご期待ください!

 

ピースボートセンターおおさか 大西真央